「五色ヶ原山荘」北アルプスの山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2018年03月23日
INDEX
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
お花畑に囲まれて
室堂から、立山カルデラを挟んで位置する五色ヶ原は、彩り豊かな高山植物が群生する池塘がある風光明媚な場所。フラワートレッキングにもってこいの場所に、赤いトタン屋根の五色ヶ原山荘はある。
小屋ができたのは1958年。わずか32坪の小さな小屋は「マッチ箱」と呼ばれて親しまれてきたが、その後増築を経て1979年に全面改築。現在の総2階建て、スキー場の管理棟のような大きな小屋となった。
地図上では室堂からすぐに見えるが、道はけわしいので注意。ザラ峠(2,348m)までは、竜王岳から細い尾根の急斜面を下り、ハシゴも越えないとたどり着けない。途中に水場もないので、しっかりと用意してから向かうようにしよう。
館内施設
食堂
東側に窓をもつ食堂は、朝日を見ながら朝食をとれる。宿泊者が多いと入れ替え制になるので、じっくり朝日を見たければ表に出よう。
2階廊下
客室は主に2階にあり、廊下を挟んで対になっている。朝日が見えるのは東側の部屋から。
水まわり
付近に残る雪渓からの水源が豊富で、水には困らない。洗面所も清潔に保たれている。
食事
朝食
朝食はバランスよく、シンプル。取材時は焼き魚や卵焼き、きんぴらごぼう、大豆の煮付けにごはん、味噌汁といったメニュー。
夕食
夕食にはカツや山菜などが出た。宿泊者の、翌日に備える活力としての食事を重視している。ごはん、味噌汁はおかわり自由。
お土産・売店
五色ヶ原に咲く花をあしらったピンバッジなど、小屋オリジナルグッズも多数。
部屋
6畳程度の部屋が中心となっている。畳張りの部屋からは、五色ヶ原の風景を見渡せる。高層湿原の四季折々の植生を部屋からも楽しもう。
テント場
小屋からはゆるやかな坂を下る。ところどころ、張りやすいように石が避けてある。
DATA
設営数:30張
利用料:700円/人
水場:あり
小屋からの時間:10分
地面:砂利
トイレ:あり
ここがオススメ
高層湿原・五色ヶ原
五色ヶ原は高山植物の宝庫。ハクサンコザクラ、コバイケイソウなどが色とりどりの花を咲かせており、小屋周辺の散策をするだけでも充分楽しめる。
「五色ヶ原山荘(ごしきがはらさんそう)」の基本情報
設備
テン場:あり
水場:あり
個室:なし
自炊室:なし
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:なし
営業期間
7月上旬〜10月上旬
電話・電波
ドコモ:不安定
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし
収容人数
120人
標高
2,480m
宿泊料金
1泊2食:¥10,000
素泊まり:¥7,000
お弁当:¥1,000
連絡先
090-2128-1857
www.goshikigahara.com
※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
- テキスト/渡辺幸雄 森山憲一 写真/宮田幸司 仁田慎吾 野口祐一 後藤武久 宮上晃一 渡辺幸雄 杉村 航 新井和也 井上大助 森山憲一 高橋庄太郎 岡野朋之 亀田正人 梶山 正 三宅 岳 内田 修 矢島慎一 加戸昭太郎 星野秀樹 西田省三 太田孝則 中村成勝 泥谷範幸 大森千歳 宇津木昌樹 山小屋提供
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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