「白駒荘」日本山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2015年04月30日
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
白駒池の夕焼け朝焼けは美しい
コメツガやシラビソなどの針葉樹林の原生林に囲まれた白駒池の西側に建つ。佐久平駅からの麦草行バスを利用、約2時間の白駒池入口バス停から徒歩5分。
古くから天狗岳方面を目指す登山者に親しまれ、近年では高原植物や野鳥を楽しむ人たちが多い。白駒池の岸辺に浮く細い水草はホソバノウキミクリといい、北海道と白馬の一部でしか見られない希少な水草だ。
小屋は2棟からなる。1棟は昭和30年代に建てられた本館。玄関脇に薪がうず高く積まれ、夏になると合宿の子どもたちやリピーターが訪れている。静寂を破る夏合宿の子どもたちの歓声もここの風物詩のひとつだ。寝室の壁に見られる落書きが小屋の歩みを語りかける。もう1棟は平成元(1989)年に建築された新館。こちらには食堂や寝室、浴室、ハイシーズン限定売店が整う。すぐそばに池があるから水質保全のために水や石鹸類の使用は控えめにしたい。
肌寒さを感じる時期になるとコタツが登場。足元はぽかぽか。
新館にはお風呂を備えており、木々を眺めてのんびり湯に浸かればリラックスできる。水質保全のために石鹸、シャンプーなどの使用は控えよう。
炎揺らめくストーブにあたりながら、濡れたものが乾くのを待つのもいい。
牛肉の下にはキャベツとシイタケがたっぷり入っていて、野菜不足を補える。
「白駒荘(しらこまそう)」の基本情報
設備
テン場:なし
水場:あり
個室:あり
自炊室:なし
乾燥室:なし
お風呂:あり
生ビール:なし
営業期間
4月下旬〜11月下旬、年末年始
電話・電波
ドコモ:通話不可
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:あり
収容人数
200人
標高
2,115m
宿泊料金
1泊2食:7,600円~
素泊まり:5,200円
お弁当:700円
連絡先
090-1549-0605
http://yachiho-montblanc.com/
アクセス
麦草峠から45分。天狗岳から3時間10分。
※2015年3月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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