「荒川小屋」日本山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2015年04月30日
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
南アルプスの山深さの証
東岳(悪沢岳)、中岳、前岳の3つのピークからなる荒川岳は、日本百名山のひとつに数えられる、南アルプス南部の代表的な名峰。いずれも3000mを超えるピークを結ぶ稜線上からの眺めはすばらしく、一方で体力を要求される歩きごたえのある登山道でもある。その稜線に最も近く、体力の回復に力を注げると人気なのが、椹島(さわらじま)から赤石岳の肩を経由して荒川岳へ向かう途中にあるこの小屋だ。
送迎バスが発着する椹島から、最短時間で到着できる赤石岳の肩経由でも10時間近く、荒川岳を踏破するルートをたどると10時間以上はかかる。南アルプスエリアでは、登山口からの歩行時間最長の小屋で、南アルプスの山深さを物語っている。小屋の正面には富士山、後方には南アルプスの展望が開ける。山並みを染める夕日や星空を存分に眺めていると日常のストレスと無縁になる。
こうした立地でも、満足できるサービスが受けられる。とくに先代から続く、手作りにこだわったカレーは評判。
館内施設
部屋
清掃の行き届いた大部屋。この大部屋からハシゴを登ると部屋がある。とくに夜はハシゴの上り下りには注意したい。
カレーライスに香味野菜やデザートも付き、ボリュームもある。山では滅多に味わえないフルーツはジューシーに感じられる。
山々の斜面に根を張る木々を防風壁にするかのように建っている。標高約2,500mからの絶景は一見の価値がある。
テント場は30張、ひとり600円。小屋付近の水場は秋は渇水。
「荒川小屋(あらかわごや)」の基本情報
設備
テン場:あり
水場:あり
個室:なし
自炊室:なし
乾燥室:なし
お風呂:なし
生ビール:なし
営業期間
7月中旬〜10月中旬
電話・電波
ドコモ:通話不可
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし
収容人数
100人
標高
2,500m
宿泊料金
1泊2食:9,000円
素泊まり:6,000円
お弁当:1,000円
連絡先
0547-46-4717
https://www.t-forest.com/alpsinfo/climber/lodgeinfo/
アクセス
椹島から9時間30分、荒川岳(悪沢岳)から2時間50分。
※2015年3月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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