山道具DIY入門 〜ポールホルダー編〜
PEAKS 編集部
- 2020年08月03日
なくても困らないけれど、あると便利な山道具の作り方をご紹介。どれもミシンなどは不要で、工作感覚でだれでも手軽に作ることが可能だ。
ポールホルダー
製作時間→10分
〈材料〉
❶ コードストッパー×2 ❷ プラスチックフック×2 ❸ コードエンド×2
❹ ベルトアジャスター×2 ❺ コード 3mm×70cm
パーツ類は登山用品店でも扱っているものもあるが、一度に揃えるならネットショップで購入するのがおすすめ。パーツの呼び方はショップによって異なるのでよく確認を。
〈道具〉
❶ カッターマット ❷ 定規 ❸ ハサミ ❹ ライター ❺ カッター
特殊な工具は不要。カッターは硬いベルトアジャスターをカットするために使う。開梱などで用いる力を入れやすい大型のものがおすすめ。
一時的にポールをしまいたいときに
短い岩場、鎖場、ハシゴなどでじゃまになるポールをしまいたいが、わざわざバックパックを下ろして収納するほどでもない。そんなときに便利なのが一時的にポールを取り付けられるこのホルダー。ショルダーハーネスの2カ所に取り付けてコードで括るタイプとなっており、行動中もポールがぶらつくことがなく安心。細かいパーツ類が必要だが、カッターとハサミだけで簡単に作れる。
ショルダーハーネスのパッドがある部分と、ストラップのみの部分それぞれにホルダーを取り付け、コードでポールを押さえる。手の動きを妨げないので、スムーズな行動が可能に。
手順1.
35㎝の長さでカットするので、定規を使ってコードの長さを測る。メジャーでも代用可。
手順2.
ハサミを使って35㎝の位置でカット。2本必要なので同様にもう1本カットしておく。
手順3.
コードの末端がほどけてこないようにライターで炙る。少し溶かして固めるイメージで。
手順4.
ベルトアジャスターの真ん中のパーツを3㎜のすき間が開くように、斜めにカットする。
手順5.
カットした後は左のようになる。残りのアジャスターも同様にカットしておく。
手順6.
写真のようにフックを通した状態で、コードのふたつの末端を下からアジャスターに通す。
手順7.
指でつまんでストッパーの穴が開いた状態にしてから、コードにストッパーを通す。
手順8.
コードエンドにコード2本の末端を入れ、抜けないようにしっかりと留める。
手順9.
コードエンドが付いたら製作作業は終了。パーツの順番などに誤りがないか確認しておく。
手順10.
ポール取り付け時に使う形に合わせ、フック側のループにコードエンドを通しておく。
使うときは
アジャスター中央のすき間に、ショルダーハーネスに通っているストラップを入れる。
フックを引っ張ってできたループにポールを通してから、ストッパーを絞って固定する。
教えてくれた人
長谷部雅一
イベント、ファーストエイド講習、環境教育などアウトドアに関する“なんでも屋”として活躍中。学生時代からモノづくりも大好きで、自由な発想でさまざまなモノを作り出す。
- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
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文◉編集部 Text by PEAKS
写真◉後藤武久 Photo by Takehisa Goto
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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