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いつか一度は行ってみたい!海外ロングトレイルリスト

ロングトレイルといえば、やっぱり海外! 広大な大陸、日本にはない自然や地形、文化など。魅力あふれる世界各国のロングトレイル13本を、実際に歩いてきたみなさんにご紹介いただきました。

アメリカ

アパラチアン・トレイル

  • 総距離 → 約3,526km
  • エリア → アメリカ東部(ジョージア州~メイン州)

アパラチアン山脈に沿い、南の起点スプリンガー山頂から北の起点カタディン山頂まで14の州にまたがる。1937 年開通で歴史が長く、人の生活圏から比較的近いこともあり、トレイルタウンには成熟したトレイル文化が根付いている。全体的に湿潤な森が続き、雰囲気が奥多摩や八ヶ岳によく似ているので、日本人にはなじみやすいトレイル。

長野県飯山市地域おこし協力隊員/佐藤有希子さん

3.11ボランティア活動でのテント購入がきっかけで山歩きを再開。’16年に信越トレイル、’18年にATをスルーハイク。50歳までにトリプルクラウンを目指す。

アメリカ

パシフィック・クレスト・トレイル

  • 総距離 → 約4,265km
  • エリア → アメリカ西海岸(カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州)

4月~ 10月の約6カ月をかけて歩く。パーミットが必要。南から砂漠、山岳、里山、火山、氷河地形と変化に富むが、多くは人里に近い山を繋ぐ。景色以上に、ただ歩くという長い時間や、共にすごすハイカーとの交流、多くの人との出会いこそいちばんの魅力。ただ、以前よりハイカーの数が増えたことによる問題が目立ってきた印象はある。

ハイランドデザイン・ハイカーズデポ/長谷川 晋さん

’10 年PCT スルーハイキング。’13年、400㎞の五国ロングハイキングを実践。昨年より、みちのく潮風トレイルを踏査。著書『ロングディスタンスハイキング』(TRAILS)。

アメリカ

コンチネンタル・ディバイド・トレイル

  • 総距離 → 約4,500~5,100㎞
  • エリア → 北米大陸分水嶺周辺(モンタナ州~ニューメキシコ州)

アメリカ大陸分水嶺と3つの国立公園を通過する美しいトレイル。南北の起点が複数あること、日々ルートを選択して歩くこと、ルートの3割が消失していることが、歩くハイカーの数を少なくさせる。また、マークのないエリアも多く、ナビゲーション能力を必要とする。孤独なトレイルと揶揄されるが、個人的にはもう一度歩きたい。

プロハイカー・YLTクラブ代表/斉藤正史さん

CDTのほか、AT、PCT、JMT、IAT、テ・アラロアをスルーハイク。海外トレイルを歩きながらレポートするかたわら、地元山形に山形ロングトレイルを作る活動を行なう。

ペルー

インカ・トレイル

  • 総距離 → 約30,000km
  • エリア → 南米西部(アルゼンチン、エクアドル、コロンビア、チリ、ペルー、ボリビア)

南米太平洋沿いに延びる、インカ帝国時代に交易・交流のために整備された道路網。ペルーの首都クスコからマチュピチュへ向かうルートが有名だが、僕はワラスという町を拠点にアンデスの山岳農村地帯を歩いた。沿岸から4,000m を超える高所まで道の遺構が点在し、自然と人の歴史を感じながらの旅ができる。いつか全線踏破したい!

紫波町地域おこし協力隊/安達隆太さん

この旅の経験から、もっと山に行きたいとトレイルランニング、ハイキングを始め、岩手県紫波町に移住。地域おこし協力隊として、アウトドアで地域を盛り上げるべく活動中。

オーストラリア

オーバーランド・トラック

  • 総距離 → 約65km(+サイドトレイル15km)
  • エリア → タスマニア州

「タスマニアにはヘンチクリンな動物がいるらしい」。そんな噂を聞きつけて向かったオーバーランド・トラックは、高地湿原を中心に、湖や岩山、冷温帯雨林が点在する世界遺産。もちろん、トレイル上には見たことのない有袋類がノソノソ。あるハイカーが僕の顔を見て「ウォンバット(写真右上)に似てるわ」と笑った。ちょっと失礼だよね。

ライター/櫻井 卓さん

『TRANSIT』などの雑誌を中心に執筆中。趣味は、海外の国立公園でのゆるふわハイク。つい先日も北ヨセミテのマイナールート110㎞を歩いて、いろんな意味で昇天。

ニュージーランド

テ・アラロア

  • 総距離 → 約3,000km
  • エリア → ニュージーランド全域縦断

北島はロードや牧場が多く「歩き旅感」、南島は山岳地帯が多く「山旅感」が強い。4、5日間に渡るカヌーでの川下りや約80㎞のビーチ、山岳地帯、清流のなかを歩くなど、トレイルは変化に富む。クマがいない、無人の山小屋が利用できるなど、気楽にハイキングできるイメージではあるが、気候や毎日の徒渉には注意が必要。

ロングトレイルフィッシャー/長沼商史(GNU)さん

日本人初のテ・アラロアスルーハイカー。ほかPCT、JMTを全区間、CDTの約1,000㎞など釣りをしながら歩く。著書に『釣歩日記』(indoorbooks)がある。

 

ニュージーランド

ミルフォード・トラック

  • 総距離 → 約53km
  • エリア → ミルフォードサウンド、フィオードランドナショナルパーク

世界でもっとも美しい散歩道といわれる、このトレイルから僕のロングトレイルは始まった。鳥たちの鳴き声に包まれながら原生林のなかを進む。川の源流を遡り峠に出ると、氷河で削られた迫力のあるランドスケープが待っていた。小屋に泊まりながらの3泊4日。大切に守られてきた手つかずの大自然での旅は、間違いなく一生の宝だ。

カメラマン/飯坂 大さん

ヨセミテ周辺のトレイルの旅から戻ってきたばかり。最近はパックラフトにのめり込み中。グレートヒマラヤトレイルを踏査する「GHT Project」を仲間と進行中。

スウェーデン

クングス・レーデン

  • 総距離 → 約450km
  • エリア → ラップランド(アビスコ~ヘマバン)

“王様の散歩道”と日本語訳されるクングス・レーデンは北欧を代表するロングトレイル。北緯66.6°線をまたいでアビスコからヘマバンまで南北に延びる総延長450㎞の山道で、氷河が削ったカールや湿地帯、湖をかすめ、先住民サーメ人の村で食料を補給しながら歩く。テントはどこに張ってもいい。氷河の水はごくごく飲める。とにかく自由。スルーハイクは通常1カ月。ひとまず拙著を読んでほしい。

ライター/森山伸也さん

テント泊縦走、スキー、渓流釣り、SUPツーリングなどで自然を旅するアウトドアライター。北欧のロングトレイルに精通。著書『 北緯66.6° ラップランド歩き旅』(本の雑誌社)がある。

フランス・スペイン

サンティアゴ・デ・コンポステーラ 巡礼路

  • 総距離 → 約780km
  • エリア → フランス・ピレネー山脈~スペイン北部

サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指してヨーロッパ各地から巡礼者が歩く道。フランスとスペインの国境、ピレネー山脈越えから始まる巡礼路「Camino Francés」は、自然と町のバランスが良く、宿泊も食事方法も自由に選べるのがいい。子連れで歩くロングトレイルとしても最適。もちろん、巡礼の道であることは忘れずに。

アウトドアプロデューサー/長谷部雅一さん

自然学校「ビーネイチャースクール」主宰。アウトドアイベントや環境教育のプロデュース、登山ガイド、応急救護教室など幅広く活動する。もちろん自身いまだに生粋の風来坊。

フランス・イタリア・スイス

ツール・ド・モンブラン

  • 総距離 → 約150km
  • エリア → モンブラン山群

ボンジュールからボンジョルノ、国境の峠を越えると挨拶が変わる。アークテリクスを着た羊飼いとすれ違う。小さな村をたどるように、モンブランをぐるりと歩くこの道は、山に寄り添った人の暮らしを垣間見られる。石造りの山小屋では、ワインとフルコースが並び、かつて登山が貴族階級の遊びだったと知る。ここは異文化体験トレイルだ。

アンドワンダー デザイナー/森美穂子さん

パリコレブランドで経験を積み、山好きが高じて、アンドワンダーを立ち上げる。時間を見つけては、国内外の山歩き、バックカントリースキー、パックラフトで川下りへ。

インド

パラン・ラ・トレック

  • 総距離 → 約130km
  • エリア → スピティ、ラダック

インド北部のふたつのチベット文化圏、スピティとラダックの間を繋いでいた古の道をたどる。途中に位置する標高5,500m の峠パラン・ラは、 北側の大半が氷河に覆われており、通過できるのは夏の一時期のみ。ラダック側のゴールとなるのは巨大な湖ツォ・モリリ。全体の平均標高も4,000m 以上となるため、万全の高地順応が必要だ。

ライター・編集者・写真家/山本高樹さん

ラダックを中心とした地域での取材をライフワークとしながら、世界各地を巡る日々を送っている。著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)ほか。

ネパール

ランタン&ヘランブー・トレック

  • 総距離 → 約120km
  • エリア → ヒマラヤ(カトマンドゥ~ランタン・ヘランブー)

ネパールの首都カトマンドゥからヒマラヤ核心部まで歩けてしまうトレイル。数日間ヒマラヤの里山を歩くと神秘的な高山湖ゴサインクンドにたどり着き、そこから“世界でいちばん美しい谷”と呼ばれるランタン谷を詰め、標高4,984m のツェルゴ・リを目指す。カトマンドゥからツェルゴ・リまでは9日~ 11日ほど。宿も多く道も歩きやすい。

ライター・フォトグラファー/三田正明さん

『山と道JOURNALS』編集長を務める。海外トレイルを歩いた経験はヒマラヤ、アメリカ、カナダ、台湾、ニュージーランドなど。海外旅行も好き。それぞれ違ってどこも良い!

ネパール

グレート・ヒマラヤ・トレイル

  • 総距離 → アッパールート 約1,700km/ロワールート 約1,500km
  • エリア → ヒマラヤ山脈縦断

 

ヒマラヤ山脈を貫くロングトレイルで、高標高域のアッパールートと低標高域のロワールートの2本のトレイルで構成。一部テクニカルなエリア(アルパインクライミング的な)があるものの、このトレイルの魅力はなんといっても多くの生活道を利用している点。知られざる村落を繋ぎながら歩き、ヒマラヤ奥地の人や食や文化に触れられるのはここならでは。里山としてのヒマラヤが体感できる。

ライター/根津貴央さん

2014 年に仲間と「GHT Project」 を立ち上げ全行程を踏査中。ウェブマガジン『TRAILS』のライター・編集を務め、毎週土日には「TRAILS INNOVATION GARAGE」をオープン中。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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