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トレッキングポールのメンテナンス方法

金属パーツが中心で、傷んだ箇所の部品も交換可能なものが多いトレッキングポール。メンテナンスを怠らなければ、長く使えるものだけに、手入れ方法はしっかりと覚えたい。

「分解」がメンテのキモ“トレッキングポール”

「分解」と「乾燥」で大半のトラブルは防げる

トレッキングポールの手入れは、「分解」と「乾燥」が基本だ。
「ポールそのものだけではなく、内側のジョイントプラグまで分解すると、砂や土といった異物をしっかり落とせます。それに金属パーツは濡れたままだとすぐに錆が出るので、すばやく乾燥させるためにも分解は非常に重要です」
そう語るのは、キャラバン広報の井原さんだ。

「分解時の意外な重要点は、シャフトを抜く際はスポッと音がするくらい一気に引くこと。シャフト末端のジョイントプラグは細かいパーツの集合体で、ゆっくり引き抜いていると無用な力が加わって、曲がったり壊れたりしやすいのです。しかし一気に引き抜けばジョイントプラグに無駄な力がかからず、破損を防止できます」

トレッキングポールを分解することは、ポールの構造を理解する助けになり、効果的なメンテナンスにつながる。また、自分の目で細かい部分までチェックすれば、破損する前に修理もできるだろう。

「カーボン製のポールは傷ついている部分から大きなひび割れが始まりますし、先端のチップが摩耗して小さくなると、そこにかぶせるスリップレスラバー(プロテクター)が緩くなり、脱落して紛失する可能性が高まります。そういったことを防止するためにも、分解しながらの観察は大事です」

分解後の乾燥は徹底的に。金属製のポールは、錆にさえ注意すれば本当に長く使えるのだから。

必要な道具はコレ!

POINT

  1. なによりも重要なのは、「分解」と「乾燥」
  2. シャフトの素材が金属ならば、「錆」の予防を重視
  3. 細かいパーツは、ブラシとタオルで汚れを除去

基本は「分解」と「乾燥」

1

3本に分かれるシャフトに加え、スリップレスラバーやバスケットなど、分解できるパーツはいったん外す。折りたたみ式のポールであれば、連結したままでかまわない。

2

収納時に外側にくるシャフトはすぐに乾くが、内側になるシャフトは縮めた状態だとなかなか乾かない。錆が発生しないように水分や汚れをタオルで拭き取り、早めに乾燥させる。

3

歩行中に強い力を受ける先端の金属チップ(石突き)付近に傷みがないかどうか確認。バスケットが確実に装着できるようにブラシで砂などを落とし、汚れがひどいときは水洗いも。

4

レバーロックやジョイント部分は、ポールのなかでも繊細で壊れやすいパーツだ。砂や土がかまないように、タオルやブラシでしっかりきれいにする。とくにネジの部分は念入りに。

錆を落とす

錆が発生してしまったときは、市販の液体錆落とし剤がおすすめ。シャフト自体は傷つけにくく、油分が残らないので、ポールが滑ってロックできなくなるという問題が発生しない。

ジョイントの分解

回転式ロックのジョイントプラグは分解してブラシで念入りにゴミを落としておかないと、シャフトが確実に固定できない。ネジは錆びないようにタオルで水分を拭き取っておく。

乾燥させにくい「折りたたみ式」

折りたたみ式の問題は、シャフトを引き抜いて分解できないこと。ポールには錆防止のコーティングがなされているとはいえ、できるだけ長く引き延ばして内部の乾燥をうながす。

油などは塗らない!

錆の防止にと、油や潤滑剤をシャフトなどに塗るのは厳禁。シャフトとロック部分との摩擦によってシャフトの伸縮調整は行なわれるため、滑りやすくなってしまって固定できない。

ストラップを洗う

汗などを含んで硬くなったストラップは、お湯の中で揉みほぐして汚れを落とす。長さ調整できるものはいったん引き出して、隠れた部分まで洗っておくといい。

先端の摩耗について

岩場で使っていると、硬い金属製チップやその周辺が次第に摩耗する。付け外しが多い人は、とくにすり減りやすい。場合によっては、交換部品を買って付けなおしたほうがいい。

【保管の方法】

元の状態に戻してキープ。ただし、ロックは緩めて

乾燥のためにはポールを分解したまま保管するのも一手だが、パーツを紛失する心配をなくすには、完全乾燥させてから通常の状態に戻しておくほうがいい。レバーロックがあるタイプは、ロックを解放したままにはせず、緩めに締めておこう。パーツにかかる負荷が軽減される。

キャラバン広報/井原隆一さん

世界最大のトレッキングポールメーカーである「LEKI」の製品を取り扱うキャラバンの広報担当を長年務める。同社の顔であるトレッキングシューズの専門知識も豊富だ。

出典

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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