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大天井岳、燕岳を行く|北アルプスで過ごしたはじめての夏 ルートガイド

首都圏などからのアクセスが比較的簡単で、山小屋が充実しているので安心感も高い。そんなアルプスビギナーにおすすめしたいルートを紹介しよう。

>>ルポはこちらから

大天井岳、燕岳を行く|北アルプスで過ごしたはじめての夏

大天井岳、燕岳を行く|北アルプスで過ごしたはじめての夏

2020年09月26日

文◉村石太郎 Text by Taro Muraishi
写真◉松本 茜 Photo by Akane Matsumoto
取材期間:2019年7月16日~18日
出典◉PEAKS 2019年9月号 No.118

データ

  • 1日目:一ノ沢・ヒエ平~常念小屋
  • 2日目:常念小屋~大天井岳~燕山荘
  • 3日目:燕山荘~燕岳~燕山荘~合戦小屋~中房温泉

アクセス

今回の出発地点とした一ノ沢のヒエ平までのアクセスは、JR穂高駅からのタクシー利用が便利だ。マイカーの場合は、穂高駅近くの穂高駐車場のほか、有明山神社や一ノ沢登山口の駐車スペースなど指定の駐車場に停めるといいだろう。帰路は、中房温泉から乗り合いタクシーなどで穂高駅のほか、各駐車場に向かう。

マップ

①今回のスタート地点としたのは、ヒエ平の登山口だ。ここから4時間ほど一ノ沢に沿って歩き、徐々に標高を上げていく。

②一ノ沢の流れる音を聞きながら、静かな森のなかを歩いていく。沢から離れて高巻く胸突八丁をすぎると、あとひと息で常念小屋だ。

③テントを設営する前に常念小屋で受付をする。飲料水は有料なので、テント場に向かう前に小屋で入手しておくといいだろう。

④2日目は、常念小屋から一気に高度を上げていき、横通岳の山腹を歩いていく。穂高連峰に隠れていた涸沢カールが見えてくる。

⑤大天井岳を越えると、唯一の難所といえる切通岩のクサリ場が現れる。そこから稜線の左右を通りながら尾根道が続く。

⑥快適な尾根道を進むと燕山荘へ到着。ここも飲料水は有料なので、受付とともに入手しておこう。テントを設営したら生ビールが待っている。

⑦もう歩きたくないと思っても、燕岳の山頂にはぜひとも向かいたい。ここからは常念岳から歩いてきたルートを見渡すことができるのだ。

⑧燕山荘から1時間ほど下ると、合戦小屋へとたどり着く。標高が下がるに従って気温も上昇してくるので、水分補給も忘れずに。

⑨燕山荘から下山口の中房温泉までは、約3時間の下り坂だ。北アルプスの3大急登と呼ばれるが、実際にはそれほど急な道ではない。

⑩JR穂高駅までの乗り合いタクシーなども運行する中房温泉に到着。時間に余裕があれば、温泉に入って汗を流すのもいいだろう。

アドバイス

はじめての北アルプスということもあり、今回は結果的に予備日を含めた3日間の行動になった。だが、2日目に常念小屋から一気に中房温泉まで歩いて、1泊2日の行程にすることも十分可能だ。もしくは、1泊目の幕営地を大天井岳の幕営地にしてもいい。2泊3日の予定ならば、三俣から出発して蝶ヶ岳を経由するルートもおすすめだ。

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PROFILE

PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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