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思い出の”はじめて”ソロトレッキングストーリー

いつだって、なんだって、“はじめて”という経験は1回きりの幻のようなものである。孤独と向き合ったり、出会いに感動したり、美しい景色に息を飲んだり。みんなにあった、これからキミにも起こりうる、“はじめて”ならではの物語。

引っ越しがきっかけになった、おひとりさまの贅沢時間。

デザイナー・マウンテンコレクター 主宰/鈴木優香さん

  • 北アルプス/立山 室堂~一ノ越~雄山~大汝山~別山~新室堂乗越~室堂

はじめてのソロトレッキングは、立山三山。普段はグループで登ることが多いのですが、引っ越したばかりで、近くに山友だちがいなかったため挑戦してみることに。ここを選んだのは、登山者が多く安心感があり、比較的短い行程でダイナミックな景色が楽しめるから。

別山から剱御前小舎へ向かう途中に見える剱岳。岩好きにはたまらない景色。

自分のペースで歩き、好きな場所で立ち止まって写真を撮る。そんな贅沢な時間を楽しみながらも、途中から地元のおじさん3人組と仲良くなり、写真を撮ってくれたり飴をくれたりと、人の優しさに触れた山行となりました。ソロは孤独なイメージでしたが、意外にも周りの人と話す機会が多く、心強かったです。今年もまた、ソロの計画を立てています!

素朴な看板は、つい撮ってしまう気になる存在。

振り返っていま思う、自分の山旅の原風景。

カメラマン/宇佐美博之さん

  • 南アルプス/甲斐駒ヶ岳 鳳凰小屋~早川尾根~仙水峠~甲斐駒ヶ岳~仙水峠~早川尾根~鳳凰小屋

山小屋勤務時代、兼ねてより気になっていた頂に立ちたくなり、どんな計算方式で道のりを計算をしたのか、いまでは苦笑いするような山旅をしたのがはじめて。月夜の早川尾根を夢中で歩き、足もとを染めあげていく朝日に立ち止まり、自分の住む山の形をはじめて瞳に捉え、いよいよ目指す甲斐駒ヶ岳の遠さにうんざりし、歩き続けて立った白い頂の空気はとびきり澄んでいて、まだまだ遠くに沢山の頂が連なる世界を魅せてくれた。

月夜に始まり一日中歩き続けた晩秋のトレイルを西陽が包み込む。甲斐駒ヶ岳が淡く遠くに浮かぶ。

ボロボロと涙が込み上げてたのも束の間、帰路のあまりの長さに急に冷静になったことも。自分が決めて歩き続けた道が西陽に浮かぶ光景は、山旅の原風景かもしれない。

冬毛の雷鳥にもばったり。

ふらりと出かけるひとり旅。成長できただろうか。

イラストレーター/成瀬洋平さん

  • 八ヶ岳/天狗岳、赤岳 渋の湯~中山峠~天狗岳~硫黄岳~横岳~赤岳~美濃戸口

はじめてひとりで山に行ったのは、たしか大学3年生の梅雨時だと思う。若者らしいモヤモヤした気持ちを抱きながら、山で自分を見つめ直そうと思い立った翌日に出かけたのが八ヶ岳だった。渋の湯から歩き始めたときは雨。平日だったので人が少なく、ガスのなかをひとりで歩いた。

右手に赤岳、阿弥陀岳の雄大な山容を望む。

少々心細い気持ちと、だれにも気を使うことのない開放感。オーレン小屋が近づくと青空が見え始め、初夏の陽射しに輝く苔むした森はいまでも記憶に残っている。翌日は赤岳まで縦走して美濃戸口へ。下山するとあたりはすっかり夏の装いになっていた。たった2泊3日なのに気持ちはすっきりと晴れ、少しだけ成長している自分に気がついた。

テントを張ったあとには、その日の感情や心象風景を手帳に描きつけた。

衣食住をひとりで背負えば、きっと自由を見つけられる!

コロンビアスポーツウェアジャパン 広報/新井春菜さん

  • 八ヶ岳/硫黄岳 美濃戸口~硫黄岳~美濃戸口

数年前、念願のテント泊でのソロトレッキングデビューに選んだのは硫黄岳だった。1日目は、美濃戸口から赤岳鉱泉まで。はじめて背負う装備の重さで緊張していた。ひとりで山を登ると、いつもより多くの発見がある。川のせせらぎや鳥のさえずりに、いつしか緊張はほぐれ、足取りも軽くなっていた。

がんばった自分にはご褒美が必要。

テント場につき、真新しいテントを張るとそこは自分だけの秘密基地のようで、ここまで担いできた甲斐があると思うとうれしかった。意気込んで作った夕食のカレーは、お米が硬いし野菜も半茹でだったけれどおいしかった。ソロトレッキングのテント泊の醍醐味は、衣食住を背負う自由にあるように思う。

早朝の硫黄岳山頂は貸し切りで、残雪の北八ヶ岳を独り占め。ソロならこんな幸運も。

ひとりで床ナシ生活、はじめました。

ライター/根津貴央さん

  • 尾瀬/燧ヶ岳、至仏山 大清水~尾瀬沼キャンプ場~燧ヶ岳~山の鼻キャンプ場~至仏山~鳩待峠

はじめて買ったテントは自立式のドーム型だった。やっぱり密閉性があってこその安心感だよな! と。でも山に慣れてくると、そこまで立派な家は必要ないと思い、もっぱらツエルト暮らしをするように。さらには、自然を堪能するなら開放感だよな! となり、タープを手に取り向かったのは尾瀬。

タープ泊縦走のデビュー地となった尾瀬。テント場も森林限界以下なのでタープ泊にはもってこい!

重量はたかだか300g 台なのでバックパックも軽く、やや長めのコースながら足取りは軽やか。隙だらけのタープだけにキツネに食料を荒らされ、クマに襲われかけ、天国から地獄へ……なんてことは一切なく、快適そのもの。なんだ床なんかなくても大丈夫じゃん! と気づいた僕は、それから床ナシ生活をはじめたのでした。

夏の尾瀬は緑が豊か。

山での時間を好きなように使える楽しさが病みつきに!

アウトドアセレクトショップ「アダプト」主宰/中村キョーヘイ!さん

  • 近畿/鈴鹿 朝明渓谷~根の平峠~オゾ谷~ワサビ峠~イブネ~コクイ谷出合~朝明渓谷

山トレイルランをメインしていたこと、また、宴会ハイクといったグループでのテント泊も多かったことから、ソロの経験は浅いかもしれません。それがソロで山に入るようになったのは、ファストパッキングに傾倒してからのこと。はじめは話し相手のいない寂しさ、夜の静寂への違和感がありました。

鈴鹿山系の奥座敷であるイブネはロケーションがすばらしい。

でもひとりの場合、自分のペースで山行スケジュールを組み立てることができるので、ゆったり歩くにも追い込んで歩くにも自分次第。好きなときに休憩ができて、好きなときに好きなだけ写真を撮れるのはとても気楽でいいものですね。ソロの醍醐味は、とにかく自由! であるということに間違いありません。

街から40分、登山口から2時間ほどの場所とは思えない雲海。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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