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ハイキングシューズでの岩場の歩き方と注意点

登山中、計画時点で気づかなかった岩場が出てきても、岩場向けのシューズじゃなくたって現場でできることはある。もちろん無理は禁物だけれど、覚えておきたいポイントをチェックして楽しい岩場歩きを!

文◉川口 穣 Text by Minori Kawaguchi
写真◉宇佐美博之 Photo by Hiroyuki Usami
モデル◉猪野正哉 Model Masaya Ino
監修◉水野隆信 Supervision by Takanobu Mizuno
出典◉PEAKS 2019年2月号 No.111

岩場向けシューズじゃないとダメなの?

緻密な計画が第一歩、そして現場でも最善を

「登山は気ままな旅とは違い、〝行き当たりばったり〞ではダメです。事前にルートの状況を把握し、最適な行程や装備を選びましょう。それが、安全で楽しい登山の第一歩です」

本ページの監修者でもある山岳ガイド水野隆信さんもいうように、登山の成否のカギは計画にある。

ガイドブックなどでルート情報を調べ、計画書に落とし込むことが必須だし、そうすることで自分が目指すルートにどんな難所があるのかを把握できる。

とはいえ、計画づくりの際は「大丈夫!」と思っていた鎖場が、いざ行ってみると想像以上の難度で驚くことがあるかもしれない。あるいは、ハイキング気分で出かけた山で、計画では見落としていた岩場に遭遇したらどうだろう。

100%安全に通過する確信がもてないときは撤退すべきだし、絶対に無理をしてはいけないが、いくつかのポイントを押さえておけば岩場歩きはグッと安全になる。

「繰り返しになりますが、登山には事前の計画が必須です。それでも想定外の岩場に遭遇したら、現場で最善を尽くしてみましょう。たとえハイキングシューズでも、身なりのチェックから歩き方までできることはいろいろあります」

まずはバックパックの対策

サイドポケットにものを入れない

パックのサイドポケットにボトルなどを入れていると、枝や岩角に引っかかりバランスを崩すことがある。ポケットから落ちて別の登山者に当たる危険も。一般登山道でも避けるべきだが、岩場に入る前にすべてパックの中へ収納しよう。カップなどの外付けもNG。

重量のあるものは背中側の腰上に

パッキングは軽いものを下に、重いものを上にするのが「正解」とされる。しかし、岩場では上半身のバランスが大切。パックの上部が重いと身体が振られやすいので、岩場に入る前に、重い荷物はボトム側へパッキングしよう。腰上に近い背中側に詰めること。

いざ行動する際は

靴紐は事前に確認しておく

途中で靴紐がほどけたり、緩んだりすると非常に危険。岩場に入る前に結び直そう。二重に結ぶなど、いつも以上にほどけないよう工夫しておく。靴紐だけでなく、パンツの裾のドローコードが出ていないかなど、身なりのチェックも忘れずに。

まずはルートのチェックをしよう

危険地帯が現れたらまずはルートをチェック。行動する前に、どこを通るのか、手がかりは十分か、ゴールまでの道順をイメージする。この「ルートファインディング」が、安全な岩場歩きには欠かせない。引き返せるかもつねに考えておくこと。

サングラスは装着しておくとベター

とくに森林限界を越えた場所では風を遮るものがなく、砂や小石が突然飛んでくることがある。岩場でそれらが目に入るとバランスを崩し、転滑落の原因になりかねない。目を保護するためにも、できる限りサングラスを着用すること。

フリースグローブは必ず外しておく

とくに春・秋はグローブをして登山をする人も多いが、フリースなどの化学繊維製だと岩や鎖をつかんだときに滑りやすい。岩場に入る前に必ず外そう。ただし、ほどよいグリップ力があり手も保護してくれる革製ならば岩場歩きにも適している。

無理に通過せず撤退も検討する

岩場が想像以上に難しそうだったり、100%安全に通過できる確信がもてなかったりする場合は撤退しよう。岩場に入ってから引き返すのは想像以上に難しい。ルートファインディングの段階で危ないと思ったら、無理はしないこと。

移動するときは小股で動く

岩場の基本は小股歩き。大股だとスタンスが安定せず、思わぬスリップの原因になる。まず安定した位置から手でつかめるポイントを確認。そして確実に足が置ける箇所を選び、落石を起こさないようしっかりバランスを取ったうえで慎重に進む。

岩場向けシューズはどう違うのか?

ソールパターンは目的によって違う

靴底の凹凸、ソールパターンはその靴がもつ目的に合わせて作られている。岩場歩きを目的とした靴(下の写真の左)で特徴的なのは、クライミングゾーンと呼ばれるつま先部分。溝が少なくフラットなつくりになっている。これは、つま先で立ちこむ岩場歩きの際にグリップ力を高めるための工夫だ。通常の靴と比べて滑りづらい。

シャンクの硬さが登り方に影響する

登山靴は、アウトソールと足裏の間にシャンクという芯材が入っている。岩場歩きではつま先だけで立ちこむことが多いが、シャンクが柔らかい靴(写真上)だと靴が沿ってしまう。一方、岩場歩きを目的にした靴(写真下)はシャンクが硬く、足裏が真っすぐ保たれるので安定感が高い。ただし、平坦な場所は柔らかいほうが歩きやすい。

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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