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ダウンなのか化繊なのか? 魅力的な製品は時代で変わる

文◉村石太郎 Text by Taro Muraishi
イラスト◉田中 斉 Illustlation by Hitoshi Tanaka
出典◉PEAKS 2019年11月号 No.120

気温が低下したときにアンダーウエアとシェルジャケットの間に着て、体を暖かく保つためのアウトドアウエアが保温性中間着である。登山において好まれるのは、天然素材ダウンを使ったり、化繊中綿を用いたインシュレーションウエアである。

広義のインシュレーションウエアにはダウンジャケットなども含まれるが、便宜的に天然素材ダウンを採用したものをダウンジャケット、化繊中綿を採用したものをインシュレーションジャケットと呼ぶようになっている。

さらにはフリースウエアも保温性中間着に含まれるが、こちらは中綿を使っているわけではないのでインシュレーションジャケットと呼ばれることはない。
もっとも古くから登山で使われてきたダウンウエアは軽量で暖かく、驚くほど小さく収納できるという特徴がある。

欠点としては、いったん水に濡れてしまうと保温性をほとんど失ってしまうことがあげられる。こうしたウィークポイントを補うために生まれたのが化繊中綿で、ダウンに比べると嵩張ってしまうのだが、湿度の高い環境でも保温性が著しく低下しないように作られている。

また、ダウンの特徴を保ったまま水濡れにも強い撥水加工を施した撥水ダウンも人気だ。
ダウンの品質は、一定量のダウンボールの膨らみ具合によって基準化したフィルパワー(FP)で確認するのが一般的だ。

しかし、実際はそれだけで製品の品質の善し悪しが決まるわけではない。ダウンは、丸い綿毛のようなダウンボール(綿毛)を主原料として、そこに鳥の羽の形状のフェザー(羽根毛)を5~10%程度混入する。

じつはフェザーにはまったく保温性がないのだが、コシのないダウンボールに若干量を混ぜることで嵩高を作る役割を担っている。その割合は高品質なもので10%ほど。わずか5%の含有率ならば、最高品質と思っていい。

またダウンを入れる分量も大切で、隔壁に対して分量が少ないと片寄りが生じ、いわゆるコールドスポットが発生してしまうのだ。
ダウンは詰める構造によっても暖かさは変わる。

現在は生地と生地のあいだにダウンを詰めて、そのまま生地の上からミシンで縫っていくシングルステッチ製法が一般的になった。以前であれば、この製法で作られる製品は安価なものが中心で、そこそこの品質の製品というイメージがあった。

高品質なダウンジャケットは、直接縫い合わせるのでなく、生地と生地のあいだにメッシュ素材を挟ませて箱形の隔壁を作るボックス構造を採用していた。シングルステッチ製法では縫い目の部分のダウンが潰れてしまい、冷気が侵入するコールドスポットが発生してしまう。

これを避けるため考え出されたボックス構造は、いまでも高所登山や遠征隊向けのモデルには取り入れられている。
僕個人は、数年周期でダウンジャケットとインシュレーションジャケットを使う割合が変わってきているように思う。

極薄のシェルファブリックの開発のほか、ダウンの洗浄技術の向上によって、より高いフィルパワーを実現できるようになった。これにより軽くても驚くほど暖かいダウンセーターが登場したり、通気性と伸縮性に優れた化繊中綿やシェル素材を使ったインシュレーションジャケットが登場したり。

時代ごとの魅力的な製品が生まれるたびに、着ていく保温性中間着も変わっていったのだ。
ちなみに近年は、夏山でも冬山でも、通気性を備えた化繊綿のインシュレーションジャケットを使うことが多い。

汗をかいたあとでも気兼ねなく羽織れるし、行動中でも休憩時でも、とにかく快適だと感じているのが大きな理由だ。
登山から帰宅したあとに迷いなく洗濯できるのもありがたい。

フリースも大好きだ。厳冬期には薄手のフリースフーディを着ることが多いし、水辺でのアウトドアスポーツには不可欠だ。過去20年以上も夏場をすごしてきた第2の故郷アラスカでは、蚊の大群から身を守るためにミドルウェイトフリースが手放せない。中厚手のパイル地が肌から蚊の針を遠ざけてくれているのだ。

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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