テント泊に欠かせないこだわりアイテムを教えてください!
PEAKS 編集部
- 2020年10月22日
INDEX
偏愛品から実用品まで、快適なテント泊のために必要なアイテムは人それぞれ。重量や収納性だけでは語れない、お気に入りの品々を教えてもらいました。
ユニークなこだわりを大公開!
編集者・アウトドアライター/福瀧智子さん
サスギャラリーの真空チタン製タンブラー
加工が難しいチタンを真空二重構造に仕上げた燕三条が誇るタンブラー。保温・保冷力が抜群に高く、気温によっては夜の氷が翌朝まで残っているほど。二重とは思えない飲み口の薄さも特徴で、これは高い溶接技術の賜物。
バックパックに押し込んでもびくともしない丈夫さと軽さ、ザツに扱える気軽さも備え、山はもちろん、自宅からシーカヤック旅、実家への帰省までいっしょにすごさない日はない。税別¥16,000は高くない!
PR会社・ボルシチ代表/辻井国裕さん
オールドマウンテンのOKAMADON
手持ちの深底シェラカップと合わせて使う、簡単に美味しいご飯が炊けるアイテム。見た目はもちろん、木の反り返りなどがないように、木目の方向にもこだわって作られています。
フタ自体が重いので上になにかのせる必要もなく火加減の調節に気をつけるだけ。ヒノキのフタを使ってシェラカップで白飯を炊く。最高な気分にしてくれます。
ライター/吉澤英晃さん
そのとき気になった本
アルプスに限らず、単独で山に登るときは本を装備に潜ませます。会津朝日岳から会津駒ヶ岳まで縦走したときは、阿川佐和子『聞く力 心をひらく35のヒント』(文藝春秋)と、野田知佑『ナイル川を下ってみないか』(ネイチュアエンタープライズ)を。
奥秩父の瑞牆山に行ったときは、浅田次郎『地下鉄に乗って』(講談社)を持っていきました。ジャンルは問わず読みたい本を選びます。静かな夜に読書に没頭するのがおすすめです。
フォトグラファー/矢島慎一さん
ビーチサンダル
テント周りですごすために携行。メーカーのこだわりはまったくなく、鼻緒が取れにくそうなものを選んでいます。ビーチサンダルの前は、軽くてつま先が保護できるキーンのシャンティを愛用していましたが、かさばるのが難点。
一番のお気に入りはリーズナブルな「島ぞうり」。消耗が激しいサンダルは¥1,000以内で買いたいです。
ライター/森山憲一さん
シートゥサミットのX-マグ
そこそこ容量が大きく、味噌汁椀にしたりコーヒーを飲んだり、多目的に使えるのでテント泊では必ず持っていっています。
とくに軽くないし飲み物にシリコンの臭いがつくし、特別おすすめというわけではないのだけど、この絶妙なサイズ感と圧倒的な収納性の高さが気に入って、長年使っているので手放せなくなってしまいました。
カメラマン/杉村 航さん
アンカーのモバイルバッテリー
買い換えで2台目に突入。もともと定評があって、性能が安定しているのがセレクトの理由。このパワーコアも愛用歴2年になる。容量が13,000mAhあるので持っているスマホを3回フル充電、いざというときのカメラ充電用にも。
あと恐ろしいくらい速く充電できる。ケーブルは白がMicroUSBでカメラ用、カモフラがtypeCでスマホ用。
ブルーパーバックパックス代表/植田 徹さん
キンドルのペーパーホワイト
テント泊には必ず本を持っていくのだけれど、文庫本でも数冊になると重い。本は紙じゃないと! と言っていた時期もあったけれど、電子書籍を手にしたらその軽快さから一気に愛用者になった。防水仕様のため多少の濡れも気にならないし、バッテリーの持ちもすばらしい。なによりも、本棚を丸ごと持ち歩いて山旅ができるのだから。革命を起こした道具。
雷鳥写真家/高橋広平さん
自作の綿棒ケース
毎日の耳掃除は山上でもやらないと気が済まないので、綿棒は精神衛生上必要不可欠のリラクゼーションアイテム。持ち運びに悩んでいたところ、目の前に詰め替えタイプのマッキーが!
ちょうどインクが切れたタイミングで、もともと道具を加工するのは好きだったので、実用と悪ノリの産物として「偽装マッキー」が生まれました(笑)。
ライター/栗山ちほさん
エバニューのチタンデミタスカップとドリップバッグコーヒー
コーヒーが好きなのでカップは必需品だが、荷物を極力減らしたいときは、カップがかさばるなと感じることも。
たまたまエバニューのチタンシリーズのソロクッカーセットを持っており、同シリーズのこのチタンカップを買ったら、軽くて収納もしやすく、クッカーとおそろいにもなる。最近はこのデミカップを愛用している。
フォトグラファー/宇佐美博之さん
アクリル製ビールグラス
プライベート登山のときの必須アイテムです。山上でビールを飲むためのグラスを探していたところ、ニトリで見つけたもので¥1,000もしなかったと記憶しています。
とても軽量ですが頑丈で、適当に扱っても気にならないし、グラスっぽい雰囲気と500㎖の缶ビールがちょうどよく注ぎきれるサイズが気に入っています。
ライター/森山伸也さん
サーマレストのエアヘッドピロー
枕にはこだわるほうだ。1日の疲れをとる安眠を支える大黒柱だもの。で、たどり着いた山枕がこれ。パンパンに膨らませれば高さも張りも沈み具合もマイ後頭部にフィット。少々不安定だが座布団にもなる。
なにしろ軽くて(58g)コンパクト。マットブランドだから耐久性も品質も◎。とはいえ枕は体に合う合わないがあるので、ベストマッチを探すべし。
ライター/PONCHOさん
ノッグプラスフリーの携帯ライト
普段は夜間のランニングや自転車乗車時に、点滅させて使っている、ウエアやバックパックに本体クリップで挟んで装着できるウェアラブルライト。テント泊の際には、テント内でランタンに、トイレに行く際には入り口で点滅させて目印に。
またナイトハイクになってしまったら、同行者に自分の位置を知らせられ、遭難時にも同様に自分の存在を知らせるストロボライトとして使えます。12gと軽量なので、携帯が苦にならないのも◎です。
フォトグラファー/大塚 伸さん
ソニーのラジオ
ソロの長期戦ではたまに人の声が聞きたくなるので持っていきます。サイズは大きいように感じるかもしれませんが幅15cmほどで厚みが3cm、重さ200g程度なので大した荷物ではないです。
名刺サイズのラジオはイヤホンのコードを伸ばしてアンテナとするのですが感度がいまいちで……。やっぱりこのラジオのように金属のアンテナを伸ばすタイプがしっかり受信できて音もいい。多少の大きさをカバーできる快適さです。
編集者/木村和也さん
焼き肉用の鉄板グリル
男の山メシといえば、焼き肉である。焼き肉の味を決めるのは鉄板である。厚さ5㎜のこの鉄板は、ここぞというテン泊の力強い相棒である。想像してほしい。出し切った山行の後、夕陽に染まる山並みを眺めながら一心に肉を焼く。
最高の贅沢ではないか。もちろん、この快楽に浸るには充分な体力が必須である。なにせ、重さ約1.5kgなのだから。
フォトグラファー/中田寛也さん
プリムスのフライパン
ソロや仕事のときではなく、プライベートで複数人でのテント泊で持っていくアイテムです。使い勝手の良い深さと、コッヘルにプラスして持ち歩ける軽量性と携帯感が気に入っています。
とくに子どもといっしょのときは食事の量をごっそり作れるサイズ(φ20㎝)がありがたく、肉も野菜もしっかり摂れる焼きそばをせっせと作っています。
登山案内人/矢口 拓さん(右)
シリコンろうと
水場が沢だったり、冬季の場合は雪を溶かして水を作るので、そのときにプラティパスや山専ボトルなどへの水の補給で苦労すること幾多。ですが、このシリコンろうとを持つようになって解決しました。
これは100円ショップで購入したもので、折りたたんでコンパクトにできるので便利。いくつかまとめ買いして常備しています。
編集・ライター/池田 圭さん(左)
コーヒーミルとミュニークのテトラドリップ01S
コーヒーは後片付けまで考えるとペーパーで淹れるのが一番。結局、これに落ち着いた。25gと超軽量で収納時は極薄。これ以上足し引きできない完成された佇まいが美しい。さじは組み木の切れ端を紙やすりで削ったもの。
テントでの暇潰しに始めたものの、夢中になって夜更かししてしまう日も……。こっちはおすすめしません!
ヨシキ&P2スタッフ/吉野時男さん
SOLのエスケープライトヴィヴィ
重量はわずか156g。薄くて軽いのに、内側のアルミ蒸着加工の熱反射のおかげで暖かく感じるので、夏場はスリーピングバックは持たずに、薄めのダウンパンツとアクティブシェルという格好にこのアイテム(とマット)だけで寝ていました。
ファストパッキング的に極限まで荷物を減らすために欠かせないアイテムです。
山岳ガイド/川名 匡さん
ソーラーLEDライト
ソーラー充電式のため山行中にザックの雨蓋に取りつけておけば行動中に充電でき、長期間の山行でも替えの電池がいらないのが一番の利点。
小さく折りたためるので携帯にも便利で、軽量のため、場合によっては2個持参してテント内で2灯同時に使えば、光量も増して明るくなります。この他にUSB充電対応の機種も持っています。
フォトグラファー/飯坂 大さん
コーヒーセット
年季の入ったトランギアのヤカンは毎年のヒマラヤ旅でも活躍。カップとドリッパーは折りたたみ式。豆は那須で焙煎されたミャオコーヒーさんのイツモノブレンド。赤いミルは20代のころ住んでいた高円寺で見つけたもの。
山でほっとひと息をついて、豆を挽きコーヒーを淹れる時間。僕にとっては山に登る大切な目的のひとつかもしれない。
イラストレーター/神田めぐみさん
プロモンテのスリーピングバッグEL450S
10年ほど前に購入して、気づけば雪山も含めてオールシーズンをこのシュラフですごしている就寝時の相棒(3シーズン用なので雪山では少々寒い……)。
右胸にポケットがあって、就寝時はスリーピングバッグの収納袋やヘッドランプを入れている。青、白、赤のカラーリングとポケットがド●えもんみたいで萌えポイント。
- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
- 写真◉網野貴香、後藤武久 Photo by Yoshika Amino, Takehisa Goto
SHARE
PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。