肌着一筋80年の老舗メーカーが世に放つ高品質メリノを使用した “ウールレイヤー”

PEAKS 編集部

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創業以来80年を超える歴史を有するアズは、素材となる糸から企画開発を行ない、縫製も国内工場で一貫するなど、こだわりの強さが光るインナーウエアメーカーだ。そんなアズが、登山でも使えるよう開発したベースレイヤー「ウールレイヤー」が満を持して誕生した！

肌触りと体の動きやすさにこだわった超高品質メリノウールベースレイヤー

繊維産業が古くから発展してきた大阪府箕面市の船場に本社を置くアズは、1938（昭和13）年の創業以来、80年以上にわたって機能性に優れたライフスタイルアンダーウエアを作り続けてきた老舗である。その会社が今季リリースした高品質メリノウールベースレイヤー「ウールレイヤー」を開発したきっかけは、同社社長の武村貴司氏が発したひと言からだった。

「自社でもっている技術を活かして、最高の製品を作れ！」そこで注目したのが、冬に暖かく、夏場もかいた汗を吸い上げて肌面をドライに保つメリノウールだった。そうしたなかで、ウールレイヤーの素材として選ばれたのが15・5ミクロンという驚くほど細いオーストラリア産高品質メリノウールである。

メリノウールは繊維が細く、肌にチクチクとした不快感が少ない素材として知られている。だが、一般的な登山用アンダーウエアに使われるメリノウールの繊維の太さは18・5ミクロンほどだ。通常のセーターに使われるファインウールで22〜23ミクロン、東洋人の頭髪が70〜90ミクロンといわれているので「ウールレイヤー」が採用する15・5ミクロンがどれだけ細いかがわかるだろう。

ウールレイヤーでは、驚くほど細い繊維の15.5ミクロンという登山用としては驚異的な品質を誇るオーストラリア産の上質なメリノウールを採用する

この高品質メリノウールを使って登山用アンダーウエアに仕上げるためには、繊維の細さは強度の面でウィークポイントにもなり得る。そこでウールレイヤーでは、細く撚った糸を2本合わせ、一本の糸に撚ったものを採用した。これにより生地に仕上げたときの耐久性が向上するほか、風合いもよりよいものになるという。

また、さまざまな太さの繊維が混じってしまうのが天然素材ウールの特徴だが、繊維のばらつきを少なく揃えることで肌が感じる不快さを軽減させるだけでなく、より耐久性が増すことにも繋がっている。特筆すべきは素材だけではない。アウトドア活動をするときの人の動きを研究したパターン技術「スパイラルカット」製法も取り入れている。

体のラインに沿って複雑な縫製ラインが描かれ、脇下にはガセットを配置することで袖のずり下がり、裾口の吊り上がりを防いでいる。タイツのヒザや股関節まわりにもこの技術が導入され、登山中のストレスを感じさせないつくりとなっている。もちろん、バックパックのショルダーハーネスに干渉しないよう配慮するなど、基本的な機能にも抜かりはない。

大分県と熊本県に自社経営の工場（サンクローバー社工場）を保有。勤続年数の長いスタッフが多く、高品質な製品を安定して生産することを可能にしている

同社は、大分県と熊本県に自社経営の工場を置き、安定して高品質な製品を作ってきたことで定評を得てきた。このウールレイヤーも大分工場で縫製され、原糸開発や生地への編み上げ、染色加工まですべて日本国内で行なっている。厳選された素材と高い技術力から生まれた至福の着心地と、ほかとは一味も二味も違う豊かな暖かさに心と体を包んで、来たるウインターシーズンをすごしてみてはいかがだろうか。