BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

ゴアテックス プロは “Next Level”へ。

ゴアテックスのなかでも、過酷な環境下での使用に特化したカテゴリー「ゴアテックスプロ」。
このゴアテックスプロが、2020年秋シーズンからまったく新しくなって登場する。「Next Level」と称されるその性能は……。

新しいゴアテックスプロの開発背景とストーリー

ハイエンドのアルパインジャケットなどに採用されているゴアテックスプロ。その最大の特徴は耐久性の高さにある。岩角に擦ったり落氷に当たったりしてもそう簡単には破れたりしない丈夫さが持ち味だ。しかし耐久性を高めると着心地はどうしても硬く重いものになりがちで、動きやすさや軽快さを求める人には必ずしも向いているとはいえなかった。

しかし新しいゴアテックスプロは、「プロ」ならではの耐久性の高さを向上させながら、快適性も追求可能なものに進化した。その秘密は、新しく開発された以下の3つのテクノロジー。

  1. モストラギッド
  2. モストブリーザブル
  3. ストレッチ

1は従来どおり耐久性の高さに特化したもの。2は透湿性の高さを追求したもの。3はストレッチ性を高めたものだ。これらを一着のなかで使い分けることによって、耐久性の高さと着心地のよさを両立させることが可能になる。

たとえば、擦れやすい肩周りはモストラギッド、蒸れやすい脇にはモストブリーザブル、背中や関節部分にはストレッチなどと使い分ければ、耐久性を落とさずに、蒸れにくさや動きやすさを上げることができる。しかもその組み合わせはウエアメーカーのアイデア次第で多様に考えられるのだ。

相反する機能を一着のなかで共存させられる、まさに次世代のゴアテックスが誕生した。

新型ゴアテックスプロの開発がスタートしたのは2016年。バックカントリーでツリーランなどを行なうと、木の枝がムチのように体をたたく。それによってハードシェルはときに激しい損傷を受けることがあることがわかり、さらに丈夫な素材を開発する必要性を感じたことがひとつのきっかけだという。

その結果生まれたのが「モストラギッド」。表地から裏地、メンブレンまですべてを見直し、旧来のゴアテックスプロよりさらに耐久性の高い生地を作り出すことが可能になった。

ウエアの扱いに気を遣っていられない過酷な環境で、大きく激しく動く。新型ゴアテックスプロは、こういう条件で開発テストを繰り返した

しかし耐久性を上げるだけでは、着心地の軽さが犠牲になってしまう。そこで、異なる機能を持つ生地を組み合わせることで、着たときの快適性や動きやすさも向上させるというアプローチを取った。

そのひとつが「モストブリーザブル」。素材を見直すことで、旧来よりさらに薄い表地を使用することが可能になり、透湿性と軽量性が向上。強度よりも蒸れにくさが重要になる脇下や胴部分などにこれを採用することで、より蒸れにくくしなやかなウエアができるというわけだ。

そしてもうひとつが「ストレッチ」。耐久性とストレッチ性の高いメンブレンを使用して、最大で20%の伸縮性を備えた生地を作ることが可能になった。動きの大きな箇所にこれを採用することで、さらに動きやすいウエアとなる。これら3つのテクノロジーは、ウエアの特性に応じて自在に組み合わせが可能なため、よりバラエティに富んだウエアの開発が可能なところも大きな特徴だ。

ユーザーからのフィードバックをもとに、テストを繰り返して完成したゴアテックスプロ。フルモデルチェンジといっていいほど、すべての機能が向上している。

左はゴアテックスインフィニアム用のメンブレン、右が新しいゴアテックスプロの「モストラギッド」で使用されるメンブレン。厚さの違いは手に持っただけでも明らかで、メンブレンから丈夫なものを使用していることがわかる

3種類のテクノロジーを使用したサンプルウエア。耐久性を上げた「モストラギッド」、透湿性を上げた「モストブリーザブル」、伸縮性を上げた「ストレッチ」。新型ゴアテックスプロでは、3つの機能が一着のなかで共存できる

「ストレッチ」をのぞくすべての裏地と一部の表地に「原着」と呼ばれる染色方法を新たに採用。色落ちなどがしにくくなっていると同時に、従来の工法に比べて、製造時の水の使用量と二酸化炭素排出量を大幅に削減できるという

ゴアテックスプロの詳細はこちら!

新型ゴアテックスプロを採用した主な製品

アークテリクス/アルファSVジャケット

  • 価格:¥100,000
  • サイズ:XS 〜XXL
  • 重量:485g(M)
  • カラー:ダイナスティ、他4色
  • 問:アークテリクス

アークテリクスのラインナップのなかで、もっとも過酷なコンディションに対応するジャケット。耐久性の高さを最重視し、「モストラギッド」を全面に採用。岩角やアイスツールなどに擦れても簡単には破れないようになっている

ザ・ノース・フェイス/ハイブリッドライエルジャケット

  • 価格:¥60,000
  • サイズ:S 〜XXL
  • 重量:585g(L)
  • カラー:クリアレイクブルー、他1色
  • 問:ゴールドウイン

胴部分に「モストブリーザブル」、その他の部分に「ストレッチ」と、2種類のゴアテックスプロを組み合わせたジャケット。ゴアテックスプロならではの耐久性を持ちながらも、着心地の軽さや動きやすさを追求したモデルだ

ホグロフス/ロックノルディックGTXプロジャケット

    • 価格:¥98,000
    • サイズ:S 〜L
    • 重量:551g(L)
    • カラー:グリーン×ブラック、他2色
    • 問:ホグロフス/アシックスジャパン

3つのゴアテックスプロテクノロジーをすべて採用したジャケット。肩周りに「モストラギッド」、胴部分に「モストブリーザブル」、背中に「ストレッチ」を組み合わせた。新型ゴアテックスプロの特性を最大限に活かした一着

問:GORE-TEXブランドサービスチーム 0120-015-841 www.gore-tex.jp

SHARE

PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

No more pages to load