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明日にも行ける日帰り山行!ワンデイトリップの6TIPS

日帰り山行といっても、なにを持っていけばいいのだろうか。テント泊縦走よりも軽いのだから、そんなに考えなくてもいい? いえいえ、距離も時間も短いのだからこそ、工夫しがいがあるというもの。

文◉編集部 Text by PEAKS
イラスト◉田中 斉 Illustration by Hitoshi Tanaka
出典◉PEAKS 2018年1月号 No.98

短期間こそ活かせるアドバイス

必要最低限の荷物を下げるサコッシュにはあえて余計な遊び道具を。

携帯電話、財布、地図……。シンプルかつコンパクトに荷物を携行するために考えられたのがサコッシュ。この数年で一気に山の定番アイテムに成り上がったわけだが、持ち運ぶのは必要最小限の荷物ばかり。

でも、歩行時間の短い日帰り山行なら、あえてムダなアイテムを下げるようにしたい。普段使いの分厚い手帳に発見を書き込んだり、筆と絵の具でスケッチブックにササッと描き込んだり。

双眼鏡でバードウォッチングなんてのもいい。街に近い山ならば、そのまま溶け込めるのもポイントだ。

いつから“済ませる”ものになったんだ? 山メシはぜいたくに。

長期縦走の成功には、身の丈に合った軽量化が不可欠というもの。たいていやり玉に挙がるのが食料だ。そこで、軽くてかさばらないフリーズドライやサプリメントというわけ。だって食事は“済ませる”ものだから。

でも、それって本心? 低山をはじめ、歩行時間の短い山なら軽量化せずとも歩き切れるだろう。宴会気分で食材や鉄鍋なんかを持ち寄って、鍋やすき焼きでわいわいと。1日、いや半日でも予定が合えば、最近会話が減った友だちと待ち合わせることもできるのだから。

登山に限らずあらゆるアクティビティで山を広く遊ぶ。

いつもの山行に倦怠期を感じたとき。それならアクセントとして、日帰り山行にアクティビティを取り入れてみよう。緩やかな斜面を駆けってトレイルランを味わったり、岩場に立ち寄ってクライミングと触れてみたり。最初からはたいした成果がないかもしれない。

それでも、どうせ簡単に行けるのだから、アクティビティを目当てに山へと入ってみよう。気づけいたときには、縦走に出るよりも山ですごす時間が長くなっているかもしれない。山に登ろうとせずとも、山で遊ぶことは簡単にできるのだ。

北アルプスの稜線とは状況が異なるローカットシューズ。

ローカットシューズで山を歩くと白い目で見られることがある。北アルプスの稜線ではなおさらのこと。こちらの足さばきが頼りないのか、落石の疑念を持たれるのか。そのようなシチュエーションでは本人の技量による部分が大きいが、日帰り山行のような低山であれば積極的に採用していきたい。

足にかかる負荷、すなわちバックパックの重量は小さいのだし、軽快に歩けたほうがいいに決まっている。サンダルを持参せずとも、家から山、山から家まで快適に移動できるというのもメリットになる。

日持ちを気にしない行動食や食料の買い出し。

自由に選んでいるつもりの行動食でも、じつは知らないところで選ばされている。エナジーバーやゼリー飲料、そしてナッツ類。長期縦走では、軽くてかさばらず、日持ちの良いものにするしかないのである。そこからこぼれ落ちがちなのが、どら焼きや饅頭のような和菓子である。

観光地や温泉街に並ぶようなそれを見すごすのももったいない。日帰り山行では山中で食べられるよう、これらの店に立ち寄ることもプランに組み込もう。生野菜、肉類、卵といった食材も日帰りなら問題ないといえる。

持て余しがちなウインドシェルを羽織り、ほかはアンコとしても。

軽量で、体を風から守る役割を果たすウインドシェル。計画変更が容易な日帰り山行では、悪天候に向かって突撃する必要性もない。ウインドシェルを着ての行動が中心になることを見越して、耐風性や体温調整に優れた一着を選ぼう。

最近では、僅か数十gという超軽量モデルも現れている。しかし、いくら晴天の予報といっても、レインウエアを置いていっていいとはならない。詰め込んでいけば、荷物が少なくて崩れがちなバックパックのアンコとして働いてくれることだろう。

出典

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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