雪中テント泊にオススメの山5選
PEAKS 編集部
- 2020年12月17日
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初めての雪中テント泊。いったいどんなポイントに注意して向かう山を決めればいいのだろう? ここでは、ガイドがオススメする“初めての雪中テント泊“に最適な山を、その理由とともに紹介。 下に挙げた山に限らず、その選定理由をおさえれば、おのずと適した山が見えてくるはずだ。
POINT>初めてのテント泊ならば、なにかあったら すぐ逃げ込める場所があることが大切です!
水野隆信さん
日本山岳ガイド協会認定上級登攀ガイド。 少人数制ガイドをオールラウンドに実践。
甲斐駒ヶ岳(南アルプス・山梨県、長野県)
雪山スキル十分という人にはココ
日本三大急登に数えられる黒戸尾根。 山行の難度は高めだが、テント泊に限った話ならここも避難しやすくオススメ。
テントを張るのは標高約2,400mにある七丈小屋。冬期は無人小屋だが、内部は開放されている。2泊3日の行程が基本だが、健脚な人なら1泊2日でも問題ないだろう。
天狗岳(八ヶ岳・長野県)
樹林帯のなかで、風の心配が少ない
通年営業の黒百合ヒュッテにテントを張って天狗岳を目指せば、万一天候が急変してもすぐに逃げ込めるので安心 。
冬でも多くの登山者で にぎわう北八ヶ岳エリア。黒百合ヒュッテのある黒百合平は広く平らな場所で、回りは木々に覆われているため、風もあまりない。初テント泊にもってこい。
硫黄岳(八ヶ岳・長野県)
赤岳鉱泉を拠点にいろんなルート取りが可能!
なにかあったときのセーフティネットとしては文句なしの赤岳鉱泉。冬期も多くの登山客で賑わう人気の山小屋だ。
美濃戸口から赤岳鉱泉まではなだらかな道が 続き、冬期でもかなり歩きやすい。赤岳鉱泉~硫黄岳だけでなく、 赤岳往復、さらに硫黄岳、横岳、赤岳をつなぐ縦走も可能。
POINT>まずはロープウェイなどがある山でスタートするのがラクですね。
廣田勇介さん
日本山岳ガイド協会認定山岳ガイド。フォトグラファーとしても活躍中。
白馬乗鞍岳(北アルプス・長野県、新潟県)
リフトで一気に標高を稼ぐ!
中腹までリフトで上がれるため、アクセスは比較的容易。 天候次第では後立山連峰の雄大な景色が見られる。
技術的に難しい場所はないが、 山頂直下は雪崩地形なので、事前の情報収集や弱層テストによる判断が重要となってくる。
POINT>荷物が重いので歩きやすいルートの山がいいですね。
佐藤玲奈さん
夏は北アルプスで登山ガイド、冬はスキーのインストラクターを務める。
涸沢(北アルプス・長野県)
穂高の峰々に囲まれた絶景テント場
基本的に入山できるのは上高地が開山する4月以降だが、その時期でも雪中テント泊の醍醐味が十分味わえる。
上高地開山後はルートも夏とほぼ同じ。人も多いため、道迷いの心配やラッセルの心配がなく、荷物が多くても歩きやすい。
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- CREDIT :
- 文◉編集部 Text by PEAKS
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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