BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

エアロプレスで山コーヒーのおいしい淹れ方

山でコーヒーは定番だが、味は二の次になっていないだろうか? エアロプレスを使えば「挽きたて・淹れたて・プロ並み」のコーヒーが楽しめる。ちょっと荷物が増えてもやってみる価値あり!

文◉小田巻美穂子 Text by Mihoko Odamaki
写真◉増川浩一 Photo by Koichi Masukawa
出典◉PEAKS 2016年2月号 No.75

この冬、山カフェ始めます。

持って行く道具

いつもの登山時のアイテム、バーナー&クッカー、水、カップにコーヒーを淹れるための道具をプラスする。上記のほかタイマーも必須。これは時計やスマートフォンのタイマー機能でOK(カウントダウン形式で確認できるものが良い)。

エアロプレスの筒の中に持ち手を外したポーレックスのコーヒーミルがシンデレラフィットするのでお試しを。

POINT/デジタルはかりと温度計がマストアイテム!

いつもの山道具にはありえないラインナップだが、おいしいコーヒーを淹れるために計量&計測は必須。はかりはコーヒー豆と湯量を計るためなのでミルやカップが載せられるサイズであればOK。

温度計もデジタル式のものを。どちらも安価なモデルで構わない。

エアロプレスとは…

空気の力を利用したアメリカ生まれのコーヒー抽出器具。ドリップやフレンチプレスに比べて抽出ごとの味の差が少なく、安定した味が出せる。早く淹れられて片付けが簡単な点でも人気。

まずは淹れ方を練習しよう

① 豆を量って挽く

今回はダイネックスのカップ容量に合わせて、できあがりが200㏄になるように淹れる。豆の量はひとり分18g。きっちり計量したらミルで豆を挽こう。挽き具合はやや細かめに。

② 適温のお湯を注ぐ

湯を沸かしている間に粉を入れた本体(チャンバー)をデジタルはかりに載せ、タイマーを2分にセット。沸騰した湯が90℃になるまで冷ましてからタイマーをスタートし、30 秒掛けて210㏄を注ぐ。

③ 攪拌して少し待つ

前後に3回ほどやさしく攪拌しつつ1分待つ(タイマー表示が00 分30 秒になるまで)。タイマーを常に確認しながら1分20 秒を過ぎたらプレスするパーツ(プランジャー)を準備しておく。

④ ゆっくりプレスする

タイマーの残り、30 秒掛けてゆっくりプレスする。できあがり量が180 ~ 200㏄になればOK。数人分淹れるときも、人数に合わせて倍量するよりひとり分ずつ淹れるのがおすすめ。

フィルターは金属製のものを

今回のレシピは金属フィルター向け。ペーパーフィルターに比べて微粉が混じるが、アロマ成分が多く抽出される。通販などで手に入る。

できあがり

後片付けも簡単

キャップを外すとコーヒー粉が固まった状態で出てくる。ギュッとプレスされている様子がわかる。フィルターもペーパーできれいに拭いておこう。

正確な計量と淹れ方が味の明暗を分ける

「おいしいコーヒーには正確な計量と淹れ方が不可欠です」
と語るのは、バリスタでロースターでもある木原武蔵さん。持って行く道具にはかりや温度計まであり、ここまで必要?

と思わずにはいられないが、そのふたつこそおいしいコーヒーのための必須アイテム。抽出は比較的安定した味が出しやすい「エアロプレス」で行う方法を伝授してもらった。

ポイントは豆の量とお湯の量(&温度)。豆の味を最大限引き出すバランスを見極めるのが醍醐味ともいえる。が、今回はプロのレシピを丸暗記。あとは抽出時間を忠実に守るだけ。少しの時間で風味が変わってしまうので慎重に。

そしてコーヒー豆は迷わず「シングルオリジンコーヒー」を(下コラム参照)。このワードを覚えておくだけで一目置かれること間違いなし。お気に入りの豆を携えて仲間に山コーヒーを振る舞おう。

パッケージには豆の情報が記されている

生産国 : コスタリカ
地域 : タラス
標高 : 1400~1600m
農園名 : カンデリージャウェットミル周辺9農園
品種 : カトゥーラ
生産処理 : ハニープロセス

ウッドベリーコーヒーロースターズの豆のパッケージにはこれだけの情報が記載されている。飲む人にも知ってほしいという思いから。

そもそも「サードウェーブコーヒー」「シングルオリジンコーヒー」ってなに…?

ブレンドしていない豆をていねいに淹れるのが“いま”のコーヒー

サードウェーブ(第3の波)とはコーヒーのトレンド(潮流)を表した言葉。近年はキャラメルソースやクリームたっぷりのアレンジコーヒーから距離を置き、コーヒーそのものの味をいかに出すかが主流になっている。

また豆そのものの個性を追求する動きが活発で、生産国・生産地域・農場・生産処理方法が明確でかつブレンドされていない、シングルオリジンコーヒーが注目されている。

木原さんおすすめ!

山でのあのシーンに合わせたコーヒーを楽しもう

目覚めの1杯には…

華やかな風味のコーヒー豆を

「山の朝のすっきり澄み通った空気の中で飲みたいのは、華やかなフレーバーをもったコーヒー。まるでお花のように良い香りのするコーヒーのためなら早起きも全然苦じゃなくなるはずです!

ジャスミンのようなフローラルな香りのするエチオピア・コンガ農協のコーヒーはすばらしい一日のスタートにピッタリだと思います」。コンガ農協は標高2,500m のイルガチェフェ村というところにある。

豆が栽培されている山の様子を想いながら飲むのも楽しい。

  • コレがおすすめ→ エチオピア/コンガ農協

夕食後のリラックスタイムに

おいしいカフェインレスのコーヒー豆を

「夜におすすめなのがカフェインレス。店で扱っている豆はホンジュラスの厳選された農園のコーヒーをデカフェ処理したものです。

スイスウォータープロセスという一切薬品を使用しない100%ケミカルフリーの安心安全な工程を経ています。カフェインレスとは思えないすばらしいベリー系にフルーティな風味、ダークチョコのような甘さ、滑らかな質感を楽しめます」。

寝酒を一杯! ではなく、星空を眺めながらコーヒーを味わう、オシャレな夜を過ごしてみては。

  • コレがおすすめ→ ホンジュラス/デカフェ

昼食時や休憩中は…

甘さのあるフルーティなコーヒー豆を

「甘さと酸味のバランスがとれたコーヒーなら昼ご飯やおやつを食べながらごくごく飲めます。中米系のコーヒーはこのタイプが多いのでおすすめです。

なかでもハニープロセスというコスタリカを中心に行われてるプロセスのコーヒーは甘みをよりいっそう多く感じられるのでとてもバランスがよく、どんな食べ物にも合うので山での昼食時や休憩中にぴったりです」。

味はもちろんのこと、香りにも癒やされること間違いなし。元気が出る1杯を振る舞おう。

  • コレがおすすめ→ コスタリカ/カンデリージャ(ハニープロセス)

WOODBERRY COFFEE ROASTERS
ウッドベリーコーヒーロースターズ

東京都世田谷区玉川台2-22-17 スプリングヒルズ 1F
TEL.03-6447-9218
営業時間:9:00~19:00
定休日:無休
http://woodberrycoffee.com/

2012 年オープンの自家焙煎コーヒー店。店主の木原さんが選んだその時期にベストな豆と自家製スイーツが店頭に並ぶ。通信販売も受付。

コーヒー豆の質はその年の気候にも大きく左右されるので、目の前の豆は一期一会といっても過言ではない。

教えてくれた人/木原武蔵さん

東京・用賀にある「ウッドベリー コーヒーロースターズ」の店主。バリスタ兼ロースターとしておいしいコーヒーを普及するため日々研究中。

出典

SHARE

PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

No more pages to load