いよいよ2020年も終わり!メモリアル登山でゆく年くる年
PEAKS 編集部
- 2020年12月31日
西歴と同じ標高の山がひそかに話題になっているのをご存じだろうか。「標高年」と呼ばれ、年賀状用に写真を撮りに出かける人もいるという。そこで、今回は標高2,020mの山と2,021mの山をご紹介しよう。干支にちなんだ名前の山にも注目だ。
2020年のメモリアルな山
編集部調べでは国内に標高2,020mの山は4つ。
緑岳
ひとつ目は北海道大雪山系に属する緑岳(みどりだけ)。山頂には2,019mの標識があり、三角点標石の実測に基づいて、長らく標高は2,019.9mと表記されてきたが、最後の測量が1995年であることと現在は標石が確認できないことから、誤差も考慮して2,020mと見直された。そのため2年連続で標高年となる珍事が発生している。
於呂倶羅山
ふたつ目は栃木県の於呂倶羅山(おろぐらやま)。奥日光の戦場ヶ原北部、切込湖・刈込湖の近くに位置する山で、インターネットで検索すると登山レポートが意外と多く、様子を知ることができる。
剣ヶ峰山
3つ目は群馬県の剣ヶ峰山(けんがみねさん)。日本百名山のひとつ、武尊山のすぐ近くで、武尊神社から登れば武尊山、剣ヶ峰山を通って周回できる。武尊山からは眺めの良い稜線歩きで山頂からは谷川岳や巻機山、至仏山、燧ヶ岳など、周辺の百名山を見渡せる。
老ノ倉山
4つ目は長野県高山村にある老ノ倉山(おいのくらやま)。松川渓谷南面の山で御飯岳に隣接している。県道112号で頂上近くまで行けるうえ山頂の展望がよいので、写真を撮るだけなら一番手軽にアクセスできる山だ。
2021年のメモリアルな山
桧横手山
ちなみに2021年、標高2,021mの山は山梨県・南アルプスにある桧横手山(ひのきよこてやま)だ。南アルプス白峰南嶺にある山で、笊ヶ岳に登る布引山の尾根の途中にあるピーク。ジグザグの急坂を登り、山の神の社をこえて植林帯の急登を行けば桧横手山だ。看板を見逃さないように要注意。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山
一方、来年の干支である丑(牛)が山名に含まれる山は編集部調べで45もの数がある。そのなかで今回紹介するのは日本一長い名前の山である牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)やまだ。日本百名山のひとつ大菩薩嶺の尾根南方で、大月市が選定した、富士山が美しくみられる「秀麗富嶽十二景」にも選ばれている。小金沢山からは眺めの良い稜線歩きで、山頂からは天候が良ければ、富士山だけでなく南アルプスや八ヶ岳も見渡せる。渡り鳥であるガンがその腹をこするように越えていったことが雁ヶ腹摺という名前の由来だ。
牛のつく山はほかにも、八ヶ岳の牛首山や日本二百名山にも選ばれている北アルプスの赤牛岳など、北は北海道から南は長崎まで。標高も62mと低い山もあれば2,000m台の山までさまざまだ。年賀状用の写真を撮るための登山や、年が明けて一番最初になるメモリアル登山の選択肢に入れてみてはいかがだろうか。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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