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山中に温泉が沸いている理由に迫る【Part.3】地形と関連する温泉の特徴

温泉は日本全国随所に点在し、こと登山後に楽しめる温泉地は数知れない。それはなぜなのか? 山岳地帯に温泉が数多ある理由を探ってみたい。

文◉堀内一秀、山本晃市 Text by Kazuhide Horiuchi, Koichi Yamamoto
写真◉鈴木千花、宇佐美博之、後藤武久 Photo by Chica Suzuki, Hiroyuki Usami, Takehisa Goto
イラスト◉藤田有紀 Illustration by Yuki Fujita
監修◉関 豊(日本温泉協会) Supervision by Yutaka Seki
出典◉PEAKS 2020年10月号 No.131

【地質によって変化する温泉の色と成分】

野趣あふれる奥飛騨温泉郷の新穂高の湯。無色透明の単純温泉。効能は筋肉痛や関節痛など。水着着用可の混浴野天。

成因に火山が深く関わりをもつ温泉だが、成分や特徴はどのように決まるのだろうか?
「温泉の成分は、マグマのガス成分や熱水溶液などの混入、さらにはその土地の岩石成分を溶解することなどによって形成されると考えられています」(関氏)

温泉が自然湧出する際、多くの場合は地下深くから地上まで繋がっている断層と断層の間や断層破砕帯などの割れ目を通る。こうした地下水の通路は、地下水が深く染み込む通り道でもあり、地下水が地上に上がっていく通り道にもなっている。

こうした通路を通って地上に湧出するまでの間に、地下水はその土地その土地の鉱物の成分を蓄える。
これが主な温泉成分となる。それゆえ、同じ温泉郷であっても湧出する通路の地質の違いによって、温泉成分が変わってくる。ひいては、効能や色も異なるということになる。

「温泉の色もその温泉が含んでいる成分、つまりは鉱物の成分が大きく関わっています。湧出したときから色がついているものもありますが、湧出時の温泉は、基本、無色透明です。色の変化は、温泉の老化、つまりは成分の酸化、化学変化が主な要因です。湧出直後から酸化が始まります。そのほか、成分の細かい粒子が浮遊することによって色づいて見える場合、さらには太陽光線の影響による場合などもあります」(関氏)

つまり、温泉の成分や特徴は、「主に湧出地帯を形成している鉱物(地質)によって決まる」ということ。さらに温泉の色は、「含有成分の酸化現象が主な要因」となる。

参考までに、日本で見られる温泉の色別の要因や代表的な温泉を以下紹介しておこう。

白色系(乳白色・灰白色・黄白色)

硫黄泉に含まれる硫化水素が酸化する過程で生成された硫黄化合物が要因とされ、その粒子が浮遊することで白濁して見える。青森県酸ヶ湯温泉や大分県別府温泉の明礬温泉など。熊本県地獄温泉などは、泥や粘土質が含まれている。

青色系(水色・青白色)

澄んだ青色や薄い水色は、メタ珪酸の含有量が多い高温の温泉でよく見られ、光の反射などで色合いが変化する。青白色で濁りがある温泉は、硫黄化合物と光の反射などに起因すると考えられる。青色系では、別府温泉郷の地獄池が有名。

赤色系(赤色・赤褐色)

鮮やかな赤色、赤褐色、オレンジ色など。いずれも鉄分を含み、空気に触れることで酸化が始まり、水酸化第二鉄に成分が変化することで赤褐色の沈殿物が生じる。酸性が強いと、鉄の沈殿は起こりにくい。兵庫県の有馬温泉などが代表格。

緑色系(緑色・黄緑色)

透明度の高い澄んだ緑色や黄緑色、不透明な緑褐色など。かつて酸性緑ばん泉と呼ばれた酸性鉄泉は、透明度のある淡い緑色が多い。中性からアルカリ性の硫黄泉で硫化水素を含む温泉は、黄緑色になる場合も。岩手県国見温泉などが緑色系。

褐色系(黒褐色・茶褐色)

黒や茶の不透明で濃い褐色、透明度のある薄茶の褐色など。フミン酸やフルボ酸などの腐植質や海藻類が地中で分解され生成された有機化合物が、色の主な要因とされる。湧出時より色がついている場合が多い。北海道十勝川温泉など。

その他の色

黄や緑の褐色などがあり、緑色系で挙げた成分に加え、鉄や硫黄などが色の要因とされる。北海道や群馬・長野県の五色温泉は、1日のうちに色が数回変化するためそう呼ばれる。成分の化学変化だけでなく、光線や湿度も関係するためと考えられている。

源泉100%と天然温泉100%、どう違う?

源泉も天然温泉も、いずれも100%とうたっている場合は、湧出した温泉を「加水・加温・循環・濾過」することなくそのまま利用している。もっとも自然度の高い温泉の利用形態で、いずれも意図するところは同じ。

1976年から2000年まで日本温泉協会が「天然温泉表示看板」(写真)を発行。昔から温泉を大事にしている施設を表す歴史ある看板だ(現在、発行中止)。

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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