ザ・ノース・フェイスの技術を集約。軽くて強い新感覚シューズに秘められた実力とは？

PEAKS 編集部

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現代の軽量な道具による登山において、シューズに求められる剛性を確保したうえでさを追求する。そんな絶妙なラインを目指したトレッキングシューズが、ザ・ノース・フェイスが開発に歳月を費やし、この春リリースする「マウンテンショットミッドフューチャーライト」だ。

385g（US9）という軽さを実現する一方で、足下の捻れを防ぐカーボンシャンクプレートを採用。シューレースを通すアイレットとなるウェビングテープは、シューズの底をとおして左右を繋いでいるため、紐を締め上げることで吸いつくように足にフィットする。

こうして、剛性やフィット感を高めるとともに、ランドラバーを大胆に排除。さらにアッパーには経糸（縦の糸）にポリエステル糸を、緯糸（横の糸）にポリウレタンを混紡した糸を使用した「ゾーナルウーブン」を採用。トウやサイドには緯糸の混紡糸を多く入れるなど、各部位に必要な強度に応じて織り分け、剛性を確保したうえで限界まで削って軽量化を図る――このバランスの妙こそが、本モデルの特徴となっている。

ポリエステルの経糸とポリエステルとポリウレタン混紡の緯糸で織り込んだ強度と軽量さを備えたアッパー。

ソールの形状はロッカー構造を採用して推進力を得るとともに、中央部は平坦な路面に対応するややフラットな形状をもつ。さらにバイオベースのオリジナルアウトソール「サーフェイスコントロール」がたしかなグリップ力を発揮する。そうして仕上げた一足は、近郊のデイハイクはもちろん、10㎏前後の装備を背負ったファストパッキングによる縦走まで、幅広くフィットする。