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覚えておくと便利なバックパックにまつわる小ワザ

登山における「三種の神器」、というか常時使用するという意味では、シューズと並び2大アイテムともいえる、バックパック。そんなバックパックにまつわるTIPSを、ギアに詳しい長谷部雅一さんに教えてもらった。

文◉編集部 Text by PEAKS
イラスト◉尚味 Illutration by Naomi
出典◉PEAKS 2021年3月号 No.137 

GEAR TIPS_BACKPACK

❶寝袋は大きめのスタッフバッグに収納

防水バッグに入れて小さくすることが多い寝袋。だが、圧縮されて固くなったアイテムをパッキングする際は、小さなすき間ができやすい。

寝袋を大きめのスタッフバッグに入れ、圧縮せずにバックパックの底に入れるようにすれば、上に入れる荷物が自然に寝袋を押しつぶすので、無駄なすき間が生まれず、うまくパッキングできる。寝袋をスタッフバッグから出したり入れたりするときも、袋が大きいと非常にスムーズ。一石二鳥だ。

❷雨が心配なときはインナーバッグで防水

雨天時に使うレインカバー。装着自体は簡単だが、荷物の出し入れがしにくくなったり、カバーが風でバタついたり、行動中のデメリットは少なくない。雨が予想されるようであれば、パックパックの中に大きな防水バッグを入れ、荷物全体を防水すれば行動中も快適になる。

ただし、開口部以外でファスナーを使って内部へアクセスできるバックパックなどでは、その機能が使えなくなるなどのデメリットも。自分が使うバックパックや天候状況で使い分けるとベストだ。

❸ベルト破れに役立つアジャスター

バックパックのトラブルで困るのがハーネスやベルトに関するもの。しっかり背負えなくなると、荷重バランスが崩れ、疲れやすくなる。その際、イラストのようなプラスチックのアジャスターがひとつあれば、ショルダーハーネスのベルトの破れなどで役立つ。

使い方は破れたベルト同士をそれぞれ反対側から通すだけ。これで最適な長さに調整して背負うことができる。幅は25㎜程度(ベルトが通る幅)だと汎用性が高い。もちろんハーネス以外でもベルトの破れ全般に使える。

❹泥汚れは乾かしてから落とす

山行中、バックパックをよく見るとたくさんの泥汚れが……。ティッシュなどで拭き取りたくなるが、濡れた状態で拭くと汚れを広げてしまう可能性がある。泥汚れは乾いた状態で落とすのが一番。しばらく待って、ある程度乾いた状態にしてから手で払ったり、ブラシで落とすなどすれば、汚れを広げることなく落とせる。

アウトドアプロデューサー・長谷部雅一

自然教育を中心にアウトドアの分野で幅広く活躍。ギアにも造詣が深い。近著は『アウトドアファブリック大全』(グラフィック社)。

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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