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日帰りよりもディープに、テント泊よりも軽やかに。スローに楽しむキャンプ泊登山

ガツガツと歩くのもいいけれど、たまにはゆったりとした足取りのリフレッシュ登山だって悪くないもの。

そんなときはキャンプとハイクをほどよくブレンド。気負わずに山に向かえば、いつもよりぜいたくな時間がすごせる。

早起きしなくていい。
のんびり旅気分で、山の懐へとアプローチ。

せっかくの休日、泊まりで山に行きたいけれど、ひさびさの登山で体力が心配だし、早起きして家を出るのもちょっと億劫。でも、日帰りだとちょっと物足りない……。

そんなときにおすすめの遊び方がある。自然のなかに長く居られて、テント泊の自由さと、日帰り登山の身軽さのいいとこ取りができるキャンプ&ハイクだ。

朝、家を出たのは10時すぎ。途中でランチを済ませ、到着したのは13時。登山だったらあまりにものんびりとしたプランだけれど、今日は山のなかにあるキャンプ場でのんびりすごすだけ。まるで、初日の歩きをショートカットしてテント場に到着したかのようだ。

標高850mにある四尾連湖はエメラルドグリーンの湖面が美しい。

ここは山梨県の四尾連湖(しびれこ)。甲府盆地から少し山を登った場所にある山上湖で、標高1279mの蛾ヶ岳(ひるがたけ)の登山口ともなっている。

受付を済ませて、湖畔の反対にあるサイトへと歩いて向かう。この四尾連湖のキャンプサイトは車で乗り入れできないようになっており、荷物はすべて自分たちで運ばないといけない。

サイトまでは10分もかからない短い道のりだが、このちょっとの距離が、山中のような静けさを感じさせてくれる。

タープを使ってリビングを作る。これだけで一気にホーム感が出るのが不思議。

サイトで荷物を下ろしたら、いざ一晩のマイホームを設営。今回用意したのは、韓国のアウトドアブランド、ゼログラムのテントとタープだ。どれもバックパックでラクに背負って持っていける軽さで、設営も簡単。

山はもちろん、このように身軽にすごしたいキャンプシーンにもちょうどいい。

山仕様のミニマムな道具でも、食材に少しこだわるだけでごちそうが味わえる。クッカーは四角い形のラーメンパン。大小2サイズがある。

あっという間に完成したサイトでのんびりすごしたら、ディナーの準備を始めることに。今夜のメニューは鮭と野菜を蒸し焼きにしたグリルと、ジャガイモを生地に使ったお手軽ピザ。かさばるスキレットなどは使わず、どちらもクッカーだけで調理が完了する。バーナーももちろんシングルバーナーだ。調理道具も山仕様だが、生食材を使っているだけあり、その満足度は高い。

食後、揺らめく焚き火の炎に心酔したら、翌朝の山に備えて今夜は早めに休むことにした。

キャンプだからこその焚き火アワー。

スローだけれどディープな時間。
山がこれまで以上に身近に感じられる。

早朝、準備を整えて蛾ヶ岳を目指す。ドームテント:エルチャルテンプロ2p¥70,400、ワンポールテント:インヨーティピ¥59,400、ミニマリストタープヘキサ21¥33,000、カーボンタープポール¥9,020 ※エルチャルテンプロは2021年夏に新バージョンが登場予定。 男性)トレッキングハーフジップアップフーディ¥15,400、アノラックオーバーシャツ¥22,000、ゼロリミテッドトレッキングパンツ¥22,000、サプレックスW/Pキャンプキャップ¥7,480、バックパック:ロストクリーク40¥34,100、ゼロカーボンフォールディングトレッキングポール¥10,780  女性)キャンピングウインドプルオーバー¥16,500、ウォッシュドキャンピングパンツ¥18,700、フリーバードキャップ¥4,950、シエラシティバックパック¥18,700、ゼロカーボンフォールディングトレッキングポール¥10,780、クラウズレストウィンドコート¥35,200 すべてゼログラム
ミニマムな装備で山へ。鈍った身体を支えてくれるトレッキングポールもあると心強い。

新緑のアーチから射し込む朝日を浴びながら、ゆっくり歩き始める。山頂までは1時間30分くらいだから、ガツガツ歩く必要はない。移りゆく景色、山の空気をじっくりと噛みしめるように進んでいく。

新緑がまぶしいトレイル。四尾連湖から大畠山と蛾ヶ岳をつなぐ稜線まで出たら、しばらくはなだらかな道が続く。
蛾ヶ岳への分岐、西方峠には6体の地蔵が彫られた石碑が。

分岐から山頂方面へつづく急登を登り切り、あっという間に蛾ヶ岳の山頂に到着。

ここは尾根の左右が開けており、左側の甲府盆地方面に目をやると八ヶ岳や南アルプス、奥秩父の山々、反対側には雄大な富士山がそびえている。

登山というよりはハイキングという言葉がしっくりくる短い行程だが、前日から山奥に入っているかのような気分で、その充実感は間違いなくデイハイク以上だ。

風を浴びながら山頂でひと休み。
蛾ヶ岳山頂からは眼前に富士山が望める。

ガツガツしない、スローなキャンプ&ハイク。仲間と、家族と気軽に楽しめるこのスタイルだったら、これまで以上に山が身近に感じられるはず。

山頂で山の空気を存分に味わってから、また湖へと下る。キャンプも含めて山を感じられる2日間のぜいたくプランを堪能。

キャンプ&ハイクにピッタリなゼログラムの注目アイテム

エルチャルテンプロ 2p ¥72,000

ポールにフライシートを吊り下げるだけで設営完了という、圧倒的な立てやすさが人気の定番テント。この夏、インナーの居住性がアップした新バージョンが登場予定。1.5人用、2人用、2.5人用の3サイズ展開。カラーはライトグレー、オリーブの2色。

モナーク250 ¥56,100

中綿には800フィルパワーの高品質なハンガリー産グースダウン、表地には軽くてしなやかなパーテックス・クァンタムを使用し、3シーズン対応ながら重量は578gと軽量。ダウンには撥水加工が施されており、湿気による保温力低下を防いでくれる。

クラウズレストレギンス ¥12,100

足元がテーパードしたレギンスは、ファストパッキングのようなアクティブな山行にぴったり。ヒップからヒザ下のシルエットは適度なゆとりがある。1枚でも、寒いときにはタイツのように上にパンツを重ねても使える。重量200g。サイズはM~XL。

クレウズレストウインドアノラック ¥28,600

薄手のナイロン地を使用したアノラックタイプのウインドシェル。シルエットはゆったりめだが裾がドローコードで絞れるので、登山シーンでも活躍する。重量145g。カラーはクリームとコバルトバイオレットの2色。サイズはS~XL(ユニセックス)。

ABOUT ZEROGRAM

2011年創業、韓国発の総合アウトドアブランド「ゼログラム」。軽量で設営しやすいテントが注目を集め、現在ではさまざまなアイテムをリリースしている。今年、ブランドロゴを一新。「Save Earth Save Us」というキャッチフレーズを掲げ、海洋に廃棄された網などの廃材をリサイクルした素材の開発、環境への負荷が少ない染色や加工技術の研究など、地球環境へのインパクトを低減させるための取り組みを加速させている。

企画協力◉ゼログラム info@zerogram.co.jp www.zerogram.co.jp

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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