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山で負傷したらどうする? 医療の専門家に聞いた、山のフィジカルトラブル対処法

登山では、転倒や足首を捻ったなど、ちょっとしたトラブルで進退極まる状況に陥りかねない。医療機関から遠く離れた場所で、専門知識も持たない私たちは、ケガなどに対してどのように向き合えばいいのか。リスクマネジメントの観点から、対処法を専門家に聞いた。

できることはじつは少ない。トラブル回避が最善策!

転倒による負傷、足首の捻挫、低体温症など、登山ではさまざまなトラブルを耳にする。しかし、山奥に医療機関は存在せず、ケガをした、もしくは体調不良に陥っても、すぐに病院で治療を受けられない。だからこそ登山者には、山のなかで起こりうるケガや体調不良に対する対処法について、積極的に学ぶことが求められる。

しかし、医療の専門知識を持たず、十分な道具もない場合が多い山中で、できることは意外と少ない。北アルプスにある三俣山荘で夏山診療に従事する救急医の伊藤岳先生は「山のなかではまず、トラブルを起こさないことが大切です。当たり前のことですが、トラブルを極力起こさぬよう、予防や回避に努めましょう」と言う。

「そのために、登山に関する知識や経験を積極的に増やしましょう。それでもトラブルを起こしてしまったら、まずは落ち着いて、置かれている状況を確認し、なにができるか、そして、なにをするべきか、考えてみましょう」

トラブルを回避するために、できることをすべてする。これがケガや体調不良に対する、いちばんの事前対策になる。そのうえで万が一トラブルを起こしてしまったときに備えて、真っ先に取るべき行動と注意点を学び、ここで紹介する対処法を選択肢のひとつとして覚えておこう。

トラブルを起こさないことが大事

トラブルを回避するために、登山に関する知識や経験を増やす必要がある。その方法は、決して山に数多く登ることだけではない。

「本を読む、登山用品専門店で経験のある店員と話す、登山ガイドに山に連れて行ってもらうなどが挙げられます。山や自然のこと、技術、道具、自身の体調やケガや病気のことなど、幅広く勉強しましょう」。

講習会への参加もひとつの手段だ。

「登山は、ときとして命が失われるようなリスクを伴います。関連するさまざまな事柄について勉強すること、そしてリスクを減らすために専用の道具を使うことなどは、すべての登山者が実践できる、とても有効な事前対策です」

それでもトラブルを起こしたら?

なりふりかまわず、ひとりでトラブルに対処するのは早計だ。

「対処法を実践する以前に、いちばん大切なことは落ち着くことです。そのためにも、まずはその場にとどまっていて安全なのかを確認します。そして、真っ先に救助要請が必要かどうかを考えましょう。居場所が安全で救助要請も必要なさそうなら、それだけで落ち着くことができるでしょう。冷静さを取り戻したら、自分がいまどういう状況に置かれていて、なにができるか、なにをすべきかを考えます」。

近くにいる登山者に助けを求めるなど、視野を狭めずに現場で取るべき行動の選択肢を広げるためには、やはり多くの知識や経験が必要だ。

冷静になる

傷口から出血している、体の一部に激痛が走る、突然の体調不良など、予期せぬトラブルでも慌ててはいけない。まずは落ち着くことが肝心だ。平常心を心がけて、次に取るべき行動、そしていまの自分にできることを冷静に考えよう。

安全な場所に移動する

トラブルを起こした場所に落石などなんらかの危険がある場合、すぐに安全な場所へ移動しよう。トラブルを起こした登山者に遭遇しても、その場での滞在が危険な場合などは、二次被害を避けるために接近を断念せざるをえないこともある。

できることを考える

安全な場所へ移動したら、いま一度落ち着いて、できること、すべきことを考える。ひとりでトラブルに対処することは選択肢のひとつにすぎない。助けを求める、救助を要請する、近くに山小屋があれば避難するなども選択肢となりうる。

教えてくれた人:救急医 伊藤 岳さん

兵庫県立加古川医療センター救急科長。公益社団法人日本山岳ガイド協会ファーストエイド委員長。2010年から北アルプス三俣山荘診療所で、夏山診療に従事する。

※この記事はPEAKS[2021年3月号 No.136]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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