山と里をつなぐ歩き旅へ|総距離約320㎞の長大なトレイル計画が茨城県北地域で進行中
PEAKS 編集部
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関東平野と宮城から続く阿武隈高地が交わり、無数の山と川が広がる茨城県北。風光明媚なこの地に、いま、約320㎞のロングトレイルを張りめぐらせる計画が進んでいる。昨年、14㎞の区間が開通し、今年3月には第二弾として約40㎞のルートが開通予定。山と里を往来しながら歩くこのトレイルには、無限の可能性が詰まっている。
「発展が著しい南部に比べて、県の北部エリアは昔ながらの里山風景がそのまま残っていて、住んでいる人もみんなすごく穏やかなんですよね。そんな素朴な里と、標高は高くなくても変化に富む山を繋げたら、この場所らしい体験ができるんじゃないかと思い描いて、ロングトレイルを作ってみようと考えたんです」
そう語るのは、茨城県北ロングトレイルの発起人であり、水戸市のアウトドアショップ「ナムチェバザール」代表を務める和田幾久郎さん。このロングトレイル構想は、いまではルートが通る予定の6つの市と町だけに留まらず、茨城県全体としての一大プロジェクトとなっている。さまざまな人々の茨城県北への思い、愛が加わり、これから大きく羽ばたこうとしているのだ。
トレイルは、昨年、一部区間が開通し、今年はそこから約40㎞延伸する。まさにローラー作戦という言葉がピッタリな地道な作業だが、それもそのはず。登山道もあるが、古道や藪だらけの道などを整備しながら、協力隊といっしょに整備して切り開いているのだ。
「いま歩ける道を繋げるんじゃなくて、昔の人がさまざまな思いで通った道や歩いてもらいたい場所を繋げているんですよね。山と里が近い場所だから、いろんなところで思わぬ景色に出合えるんです。日本中から人が集まるような圧倒的な山はないけれど、この場所ならではの魅力を感じてもらえたらうれしいですね」点ではなく線。まさにロングトレイルだからこその発見や楽しみを、実際に歩いてみれば感じられるはずだ。
茨城県北ロングトレイルの全体像
日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、常陸大宮市、大子町という茨城県北の6つの市町をつなぐロングトレイル。昨年、大子町内の約12㎞の区間が開通。毎年、少しずつ区間を延ばし、最終的には約320㎞までトレイルを繋げる予定だ。山と里を縫うようなルートとなっており、自然や地元の文化、食などがトータルで楽しめる。
事務局スタッフおすすめの茨城県北ロングトレイルの楽しみ方
山々や川、里の風景、歴史、地元の食材を使った食事など楽しみはたくさんありますが、植生豊かな木々、季節ごとに山に彩りを添える花、野生動物なども見逃せません。とくに鳥はいろいろな種類が生息していて、鷹取岩などではハヤブサを見かけることがあります。個人的なおすすめルートは、低山なのに高度感があって非日常感が味わえる鷲の巣山です。 (茨城県北ロングトレイル 事務局スタッフ 小室芽依さん)
今年3月開通コースのトレイルマップを公開中
開通するルートは男体山などを含む久慈山地が中心。本格的な山歩きを楽しみながら、趣のある神社、集落などもめぐることができる。公式HPでは開通ルートのトレイルマップを公開予定で、データのダウンロードも可 。ルートの見どころをピックアップしてご紹介するので、マップと照らし合わせてチェックしてみよう!
※見どころの名前に付いている 番号はトレイルマップ上に表記されているものです
鷲の巣山 C-27
湾曲する久慈川に沿ってそびえる 標高380mの山。久慈川や水郡線の電車、里の風景が見事。春には群生するイワウチワの花が咲く
入道岩・鷹取岩 C-50、C-51
男体山から南に延びる縦走路の途中でそびえる岩が入道岩と鷹取岩 (写真は鷹取岩から見た入道岩)。 奇岩もこのエリアの見どころ
篭岩山 C-55
険しい稜線の上にある標高501mの篭岩山。近くには風雨によって無数の大穴が空いた篭岩、木々の間を一直線に落ちる不動滝なども
亀ヶ淵 C-60
竜神峡のほぼ中央に位置する淵。竜が棲んでいた、水戸光圀公が飛び込んで大蛇を倒したなど、さまざまな伝説が残っている
おかめ山 C-67、C-68
おかめのほっぺたのように東峰、西峰のふたつのピークがある岩峰。山頂は360度展望が開けており、遠く那須連山なども見渡せる
地割 C-72
まるでチョップしたかのようにきれいに割れた岩。伝説の巨人「沢又三太」の大きないびきによって割れたと言い伝えられている
西金砂神社 C-75
806年に創立された神社。標高418mの西金砂山の山頂に位置し、本殿は険しい絶壁の上に建っている。境内にはさまざまな巨木も
天下野集落の風景 C-77
西金砂神社から祭禮で使う道を下ると現れる山々に囲まれた集落。まるで天空の里というような風情にハッと目を奪われる
トレイルをいっしょに作る協力隊に参加しよう
トレイルを延ばす、守るためには整備が欠かせない。そのために必要な倒木の処理、道標やテープの設置などは有志の協力隊が行なっている。現在、この協力隊を募集しており、 自らの手でロングトレイルを延伸、管理するという貴重な体験を味わうことができる。茨城県北ロングトレイルのHPで詳しく紹介されているので、ぜひチェックを。
協力隊への登録はこちらから
協力隊への登録はこちらより。土日中心に整備イベントを開催しており、都合の良いタイミングで参加できる。もちろんひとりでもエントリーできるので、興味を持った人はぜひ
公式HPをチェック
ロングトレイルの概要、 ルートのトレイルマップ、アクセスなど、さまざまな情報を掲載 。トレイル整備イベントのようすなどもこちらで詳しく紹介されている。昨年公開されたイメージムービーも必見!
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文◉編集部 Text by PEAKS
写真◉後藤武久、宇佐美博之 Photo by Takehisa Goto, Hiroyuki Usami
企画協力◉茨城県県北振興局
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。