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CAMP K2 開催 軽量スキーツーリング・コレクション DISPATCHを試乗

文・写真◎村石太郎  Text & Photo by Taro Muraishi

首都圏で桜の満開期を迎えて花びらが散りはじめた頃、新潟県の神楽ヶ峰(標高約2029m)の山頂付近は5〜6mと例年よりも驚くほど多くの雪が積もっていた。

「途中、ストップ雪のところもあると思うので気をつけて滑ってきてください」

山頂直下からの大斜面を滑り出した五十嵐和哉ガイドは、木立の下でとまると総勢30数名のゲストたちに注意を促した。その声を受けて興奮した気持ちを落ち着かせながら、ひとり、またひとりと五十嵐ガイドのいるところまで順番に滑り降りていった。

2022-23年シーズンの新作試乗会CAMP K2

ここに集まったのは、米国のスキー&スノーボード・ブランド「K2」の試乗会CAMP K2に参加するために「かぐらスキー場」へとやってきたスキー用品販売店の関係者たちである。

この日から4日間、K2ブランドのスキー板とスノーボードに加えて、アバランチビーコンなどバックカントリースキー用の救命装備を作る「BCA(バックカントリーアクセス)」、スキービンディング・ブランドの「マーカー」の手がける装備を試乗することができる。スキー用品販売店の関係者だけでなく、週末には誰もが本人確認のうえで試乗会に参加して一足早く最新の道具にふれることができる貴重な機会となっている。

スキー場のゴンドラ山頂駅前に設けられたCAMP K2試乗会ブースに揃えられたのは、約半年後となる2022〜2023年シーズンに発売される新作ばかり。そのなかでも、登山とバックカントリースキーが大好きな僕たちが注目したのが、来シーズンから新たに展開されるスキー&ブーツ・コレクション「ディスパッチ」である。

これまでK2スキーとしては、おもに2種類のバックカントリー・コレクションを揃えており、軽量ながら滑走性を重視した「マインドベンダー」と、軽量でしなやかな滑り心地を求めた「ウェイバック」をラインアップしていた。そこに追加されたディスパッチ・コレクションは力強くも安定した滑走性能を備えながら、より遠くへと行動するための軽さを追求している。

ディスパッチ・スキーについては、センター幅が120mm、110mm、101mmと厳冬期のディープパウダーから春の残雪期にも対応する3サイズが揃えられている。また、待望された同社初の超軽量ツーリングブーツも登場する。底部のブーツボードにハニカム構造を取り入れることで驚くほどの軽量化実現しながら、カフ部は約60度の可動域を備えることで長時間にわたるハイクアップでの快適さを向上させている。

フレックスも男性用で3モデル、女性用で2モデルがあり、ビブラム社製アウトソールの採用はもちろん、TECHビンディング対応のトゥピース・パーツがディナフィット社製になり、よりストレスが少ない装着も可能としている。

今回の神楽ヶ峰からのバックカントリーツアーでも、心地よい春の陽気に包まれながらディスパッチ・スキーとディスパッチ・ブーツを試乗した。五十嵐ガイドを筆頭にした総勢30数名の参加者たちは、バックカントリーエリアからスキーコースへと戻ってくると満面の笑みを浮かべた。

そんななかで僕は白銀の世界のなかで過ごした時間を思い出し、新しいディスパッチ・コレクションのスキーとブーツによる軽快な滑走感を味わえたことに深い満足感で心が満たされていたのである。

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PROFILE

村石太郎

PEAKS / アウトドアライター/フォトグラファー

村石太郎

北米大陸最北の山脈ブルックスレンジに魅せられ、四半世紀にわたって北アラスカの原野を彷徨ってきた。日本国内はもとより、世界各地のフィールドやアウトドアメーカーへと精力的取材を続け、登山アウトドア各誌を賑わせている。

村石太郎の記事一覧

北米大陸最北の山脈ブルックスレンジに魅せられ、四半世紀にわたって北アラスカの原野を彷徨ってきた。日本国内はもとより、世界各地のフィールドやアウトドアメーカーへと精力的取材を続け、登山アウトドア各誌を賑わせている。

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