ビギナーが聞いて驚くまさかの登山用語! 【ブリッツクマクラの(だいたい)日本縦走 / EPISODE.1】
熊倉 隆宣
- 2022年07月27日
遅れて山にやってきた半人前にも満たないオールドルーキーが、登山を通じて出会う人・モノ・景色を自分勝手につづる、次回があるかは約束できない徒然新連載。山のことを知ってる人は、どうか読まずに飛ばしてください!
出典◎PEAKS 2022年8月号 no.153【ブリッツクマクラの(だいたい)日本縦走 / EPISODE.1】
写真◎熊野淳司、後藤武久
夏だもん、男のロマンを追いかけようぜ!
ノリと気合とフィーリングを頼りに山の世界にコンニチワ。登山の初心者がフリースタイルで山を学ぶ!
自分に訪れる夏はあと何回? そう思うと冒険心が高まるこの季節。登山に出合ってよかった。近ごろつくづくそう思う。これまではサーフィンしたり素潜りしたり、SUPや釣りをやってみたり……。水際にばかりいたわけで、それでも十分満足だった。でも山のなかを歩き続けて、ようやく森林限界を抜けて目の前の世界がかわったあのとき。そりゃあもう「ヤッホー!」って。心のなかでね。
新しい遊びにハマったときのこのひさびさの感覚は、忘れかけていた冒険心に火をつけるのには十分すぎる威力を持っていたわけですよ! それで、連日猛暑日だとかいってただでさえ暑いのに、締め切り間際でさらに炎上しちゃってる編集部で、後先考えずに声高に叫んだわけですわ。
▲そうそう、ひーひーふーって感じで曲げてみて。ブーツ選びは一番時間かけなきゃね
「オイラにもいわせてこのキモチ! せっかくの夏なんだから、男のロマンを追いかけたいよ。いつか日本の山を一周しようぜ(小さな声でだいたい)。なあガミ(宮上:以下ガミ)、オイラとトゥギャザーしようぜ!」
冷ややかな視線すらも向けてもらえず、冷やし中華をすする音だけが響く……。わかったよ。オイラは編集部を飛び出して化粧室の一番奥にあるセカンドデスク(?)に腰を下ろして“中”くらいの勢いで飛び出すお湯にホッコリしながら考えた。“ノリと気合とフィーリングだけで世の中渡れたのは遠い昔。40がらみのオイラは堅実に行かなきゃ。冷静になってさ、まずは学びだよ!
▲山の男はこんな手軽な装備で料理をやっちまうなんて、めちゃかっこいいぜ!
そんなわけで今月は、オイラが聞いて驚いたまさかの登山用語をご紹介。みなさんには当たり前かもしれないが、いたって真剣に驚いたトップ3!
1位『早立ち』
それってボクのこと言ってます? と勝手に赤面したが、朝早くに宿泊地を出発すること。登山者はみんな早立ちですな。
2位『お花摘み』
これは定番!? オイラはお花が好きなランドネ気質だけど、用を足すの発想に負けた!
3位『ヘッデン』
ヘッドランプと聞けばわかるが、ガッテンみたいなことかと。でも得意げに連呼したくなった。
▲バタバタと山に向かうも準備不足でスタートすら切れない男。なにごとも準備、学び、気合!
■ブリッツクマクラ(だいたい日本を縦走する気のやつ)
編集者としてサーフィンやSUP専門誌の制作に携わり、春から縁あって敬愛するPEAKSも兼務。秘めていた山への憧れを開花させる!
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PROFILE
FUNQ NALU, サーフトリップジャーナル, BLADES(ブレード), PEAKS / 編集者
熊倉 隆宣
サーフィン&SUP の媒体やコンテンツの制作・ディレクションが専門ながら、近ごろなぜか山岳登山誌も兼務。座右の銘は“ノリと気合とフィーリング”。海も人生もワイプアウト多めな40がらみ。
サーフィン&SUP の媒体やコンテンツの制作・ディレクションが専門ながら、近ごろなぜか山岳登山誌も兼務。座右の銘は“ノリと気合とフィーリング”。海も人生もワイプアウト多めな40がらみ。