なんで山って谷筋とか河川流域で急に雨降んのよ? 【だいたい日本縦走 / EPISODE. 2】
熊倉 隆宣
- 2022年08月22日
遅れて山にやってきた半人前にも満たないオールドルーキーが、登山を通じて出会う人・モノ・景色を自分勝手につづる、次回があるかは約束できない徒然連載。山のことを知ってる人は、どうか読まずに飛ばしてください!
出典◎PEAKS 2022年9月号 no.154【ブリッツクマクラの(だいたい)日本縦走 / EPISODE. 2】
写真◎熊野淳司、後藤武久
オトコゴコロと山の天気は変わりやすい!
ノリと気合とフィーリングを頼りに山の世界にコンニチワ。登山の初心者がフリースタイルで山を学ぶ!
先月、次回があるかは約束できないと予防線張ったものの、だれもなんも突っ込んでさえしてくれないので、また今月もこうして駄文を並べながら、不毛な会議だか座談会だかに耳を傾けていたときのこと。「天気わり~な~、今日も。見ろよあの冴羽獠もびっくりのモッコリ雲。どんどん発達してるじゃん。ねえガミ(宮上:以下ガミ改めa・k・a・ガミ)、最近テレビでもよく線状降水帯とか聞くけどあれヤバいよね。山にいるときにあんな集中豪雨が来たらどうすんのよ」
オイラは勝手に山のことを危惧していた。今号の巻頭コラムで触れていた白出沢ルートの話が、シロート的にもけっこう衝撃だったのだ。a・k・a・ガミは諭すように話した。
▲アンヨがじょうず、アンヨがじょうず~♪ まずは登山靴をゲットしよう※写真は内容とあんまり関係ありません
「ブリッツさん、まーた外ばっかみて……。あのですね、山の斜面に湿った風が吹き付けると雨雲ができるわけなんです。で、風向きと谷筋が一致すると、谷や川の流域に沿って湿った空気が集中して入り込み、線状降水帯ができたりするんですよ。だから、海からの湿った空気の通り道や山の地形との関係をよく考えて、リスクのある山や渓流には近づいちゃだめですよ」
さすがは若大将a・k・a・ガミ、ダテに長髪をなびかせてるわけじゃあない。そうか、オイラが愛した海と山は、しっかり手を繋いでるということなんだな! ページのムダ遣いといわれてもなにも言い返せないこの企画が、がぜんお勉強チックになってきたぜ。なんだか山と、サシで向き合ってみたくなる。あの小誌営業マン水谷(以下メガネ水谷)も飛び級でソロ登山(見守り付)しやがったしな。それにみんなのソロデビュー談にも勇気をもらったし。
「いや、ブリッツさん、そういうお調子者が一番、山岳救助隊のお世話になったりしちゃうんですよ。ちゃんと隊員の方たちの話(P38~)を読んで身を引き締めてくださいね」
▲小さなお花にも感動できるブリッツ。そのうちランドネからも声がかかるかな?
でたなヒゲ泥谷(以下ヒジー)。くそぅ、みんなオイラをコケにしやがって……。おいしいひとり酒(P72~)で現実逃避して、スタジオで撮影中のテント(P50~)でふて寝してやるぜ! あれ? なんだかうまいこと1冊ふり返っちゃった、テヘっ。
▲結局今回もアウトドアショップをウロウロして雰囲気だけぬくぬくと味わった。いつになったら街を出るやら……
■ブリッツクマクラ(だいたい日本を縦走する気のやつ)
編集者としてサーフィンやSUP専門誌の制作に携わり、春から縁あって敬愛するPEAKSも兼務。秘めていた山への憧れを開花させる!
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PROFILE
FUNQ NALU, サーフトリップジャーナル, BLADES(ブレード), PEAKS / 編集者
熊倉 隆宣
サーフィン&SUP の媒体やコンテンツの制作・ディレクションが専門ながら、近ごろなぜか山岳登山誌も兼務。座右の銘は“ノリと気合とフィーリング”。海も人生もワイプアウト多めな40がらみ。
サーフィン&SUP の媒体やコンテンツの制作・ディレクションが専門ながら、近ごろなぜか山岳登山誌も兼務。座右の銘は“ノリと気合とフィーリング”。海も人生もワイプアウト多めな40がらみ。