お気に入りギアと永くつきあう / 世界5店舗目の“ReBIRD サービスカウンター”の挑戦【アークテリクス】
PEAKS 編集部
- 2022年12月15日
今秋、東京・丸の内の仲通りにオープンした「アークテリクス 東京 丸の内ブランドストア」。首都圏最大の店舗面積を誇る充実したラインナップがもっぱら話題だが、ブランドのサステナビリティプログラムを伝える「ReBIRD サービスカウンター」にも注目してほしい。そこで、実際に足を運び、その意義やストアの世界観を肌で感じてくることにした。
出典◎PEAKS 2023年1月号 no.158【Trailhead】
プレミアムな世界観と顧客向けサービスカウンターの融合
全面ガラス張りでホワイトと明るい木目を基調とし、植物も多くて従来よりも広々とした開放的な空間に足を踏み入れると、まずはヴェイランスの商品ラインナップが出迎える。このあたりは、ビジネスタウンの丸の内という立地ならではだ。その奥に、世界で5店舗目となる「ReBIRD サービスカウンター」がある。ここは修理の窓口でもあり、簡単なリペアはここで行なったりする。ダメージの程度や素材によっては預かりになることもあるそう。
担当の長谷川裕太さんに話を聞いた。
「まず、ここでは相談やアドバイスを行ないます。いま購入されたものをお持ち帰りいただく前に、ゴアテックスをはじめとするさまざまな製品の取り扱いや、洗濯などのメンテナンス方法をお伝えします。たとえば、洗濯方法や洗剤の選び方、脱水時のポイントなどをご案内しています」
たしかに、そんな話を伺っていると、ふと自分も我流でやってきたことが思い起こされる。聞けば、なにかをやってみるならいいのだが、なにもやらない人がけっこう多いという。そして、リペアに持ち込まれる半分くらいは洗っていないせいで修理不能というパターンがあるのだとか。まずはそのメンテナンス方法を知り、実行することがギアの寿命を大きく左右するということになる。
ここで編集者的な解釈をすると“ギアの寿命を延ばしたり、リペアをすることが環境への配慮につながっていく”というアプローチが内包されているのだろうと想像する。しかし、店長の佐藤通成さんによると少々違っているようだ。
「じつはブランドとして、そこを意識的にというよりも“命を守るギアなのでより耐久性のあるものがマストである”という信念を追求した結果が捨てないことにつながり、環境にも優しいということになった、というのが実際の構図に近いです。ユーザーに満足してもらうサービスを提供することはもちろん、より長く着ることを追求し、伝えていく場所としてここが設置されたのです」
昨今、環境配慮のブランドアプローチがありふれたものになってはきたが、それがポーズではなく、モノづくりに耐久性という信念を貫き続けている結果がそこにつながっていた、ということなのだ。これこそ、アークテリクスの挑戦のレガシーといえるかもしれない。
<アークテリクス 東京 丸の内ブランドストア>
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-3
営業時間:11:00~20:00 ※しばらくの間、~19:00の短縮営業
電話番号:03-6665-9818
アクセス:東京駅、二重橋前駅より徒歩3分
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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