
秋のくじゅう連山ふたり旅|劇団EXILE・佐藤寛太の旅手引き #9

佐藤寛太
- 2023年01月19日
文◎佐藤寛太 Text by Kanta Sato
写真◎佐藤寛太、佐藤龍斗 Photo by Kanta Sato, SANTONIO
おひさしぶりです、佐藤寛太です。
ちょっと長めにお正月休みを堪能しすぎてました。
年が明け、休みが終わり、体も心も東京に、仕事になじみ、日常がだんだん戻ってきた心地がしています。
今回の連載では昨年の秋口、福岡の実家に帰省した際にカメラマンとしても仕事をしている友人とふたりで登った大分県の「くじゅう連山」を記したいと思います。
帰省の際に山に興味のある友人を誘って、男ふたりで秋山登山。
2022年秋。帰省するときに以前から登山に興味があるといっていた友人に連絡すると休みがちょうど重なっていて、これは山に呼ばれてるな、と。
書店に寄り、地図を買い、大きめザックに登山着と着替えを詰め東京をあとにしました。
友人の車で運転は彼にお任せ。助手席で彼の好きな音楽を聴きながら近況をこちょこちょ話す。
前泊するホテルに向かう道のり、夕暮れに沈む陽が最高だったなー。
ホテルに着いて、ほぼ貸切の大浴場の露天風呂で漫画を読みながらうたた寝したり、ふたりでぼーっとしたり。ひとりで行くときとはまた違ったぜいたくを楽しみました。
当日は雲ひとつない快晴で、日の出前の白んできたなか登山開始。
山の中腹で迎えた朝日は頂上を紅く照らし始め、あっという間に遠くに広がる山や町に広がっていき、秋模様の山の色を一段と濃くします。
日の出前に距離を稼げていたので徐々に気温が上がるとともに、体も心もあったまってきます。
おたがいにレンズを向けあったり、気になる景色を見つけるたびに足を止めていたのでなかなか進みませんでした(笑)。
山頂ではコーヒーを飲んだり、味噌汁を飲んだり。ほどよく休憩をとりながら間食を入れ、登山というより遠足に近い心持ちで楽しめた気がします。
帰り道に寄った温泉の湯温が50℃くらいなうえ露天風呂ばりに外から丸見えだったので、ふたりで前を隠しながらお風呂のお湯と冷水を桶で混ぜて被るという作業をわちゃわちゃと繰り返していました。楽しかったなぁ。
今回選んだ「くじゅう連山」は九州本土最高峰の「中岳」を含む連山で、当日は山頂から阿蘇の盆地が見渡せる快晴でした。
今年はどんな山に登れるかな。次の連載までには雪山に登れるといいなぁ。
今回いっしょに行った友だちは佐藤龍斗、SANTONIOという名義で活動しています。
(Instagram @ryutosanto)
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