スタイルサンプル【case.01】/ファストパッキングのマイスタイル
PEAKS 編集部
- 2023年02月28日
ファストパッキングのための装備の軽量化といっても、好み、体力、行く場所などによって、その方向性は大きく異なります。
スタイルサンプルとして、普段からファストパッキングに親しんでいる3人の装備、おすすめルートをご紹介します。
編集・文◉PEAKS編集部
写真◉矢島慎一、石田啓介(ルート)
CASE.01 ムース 代表 / 石田啓介さん
ULとまではいかないが、快適さと軽さのバランスを考えた軽量化が図られている。「目先の重量にとらわれず、必要なものはちゃんと持つように心がけています。僕の場合は行動中の体温調整や停滞時の保温などを重視しているので、ウエアは多めかもしれません。装備を軽くしたいなら、まずはぜいたく品を持たないこと。あとはトレッキングポールで立てられるシェルターのように、トータルで装備を減らせる道具を選ぶというのもひとつの方法です」
- クラックスのAK27。ムース別注ブルーパーバックパックスのボトルホルダーを装着。
- クライミットのXピロー。
- OMMのマウンテンレイド1.5。
- サーマレストのネオエアーウーバーライトS。
- ダウン中綿のクラックスのネオトップ。
- ペグ。
- SOLのエマージェンシーブランケット。
- ワンポールシェルター、ビッグスカイのウィスプ1P。
- ハイドラパックのシーカー2ℓ。フタを浄水器付きのカタダインのビーフリーのものに交換。
- ハイドラパックのフラスク。
- ジンダイジマウンワークスのヒルビリーポット550。外側にトークスのチタニウムボウル380をスタッキング。中にウィルドゥのカップをイン。
- MSRのポケットロケットⅡ。
- ナイフ。
- トランギアのTスプーン。
- モバイルバッテリー。
- マイルストーンのMS-G2。同じものを予備で携行。
- 日焼け止め。
- ゴミ袋など。
- ファーストエイド&エマージェンシーキット。
- コンパス。
- アクシーズクイーンのレイングローブ。
- エクストリミティーズのグローブ。
- ノローナのウールタイツ。
- ドライマックスのソックス。
- OMMのローターベスト。
- オクタ素材のインシュレーション、スタティックのアドリフトジップフーディ。
- ブラックダイヤモンドのディスタンスウィンドシェル。
- ティートンブロスのヤリジャケット2.0&フェザーレインパンツ2.0
【GEAR】アルトラ/ローンピーク5 ワイド
定番シューズの最新モデルは、クッション性、ソールのグリップ力、アッパーの剛性などに優れ、アルプス登山にも使いやすい。こちらはより裸足感覚が強いワイドモデル。
【ROUTE】室堂~雲ノ平~高瀬ダム(総距離:約51km / 2泊3日)
雄大な稜線ハイクから黒部の奥深くへ
雲ノ平を目指すが、スタートは室堂からとかなり遠方から。「雲ノ平に向かうまでに数々のピークに登ることになりますが、ひと山越えるごとに景色が変わっていき、アルプスの奥深さを感じられます。2日目は薬師岳からの雲ノ平という、見どころの多い盛りだくさんな行程。最終日は祖父岳や水晶小屋を通って高瀬ダムを目指していきますが、下山で使う竹村新道は少し険しいルートなので、湯俣温泉までは気を抜かずに進んできましょう」
■ACCESS
室堂までは立山黒部アルペンルートでアクセス。下山時は高瀬ダム、またはその先の七倉まで歩いて、タクシーで信濃大町駅まで向かう。高瀬ダムにコイン専用の公衆電話あり。
■ADVICE
湯俣温泉晴嵐荘前の吊橋が消失し、現在は仮の橋が架かっている。水量、天候などによっては渡れず待つ場合もあ
るので、3日目は余裕を持った行動を。できれば事前に確認しておきたい。
※この記事はPEAKS[2021年6月号 No.139]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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