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【ミレー】水に強く、さらなる進化を遂げてミレーから新登場。サースフェーNX大解剖

ミレーの定番「サースフェーシリーズが、今シーズンからリニューアル!そのひとつのキーワードが、雨を中心とした「水への対応」だ。新しい生地や縫製方法などに工夫を凝らし、雨が多い日本でもさらに使いやすい。

雨の日でも安心。パワーアップしたミレーの「定番」

フランスのリヨン郊外で1921年に生まれたミレーの歴史は、布製バックパックの製作に起源をもつ本拠地をアルプス山脈。に近いアネシーに移転してからバックパック造りは本格化し、フランス隊が成功を収めた1950年のアンナプルナI峰の初登頂の際も、隊員が背負っていたのはミレーのバックパックだった。

岩と氷のアルピニズムの世界で培われてきたミレーの高品質なバックパックは、一般的な登山の分野でも次第に名を高めていった。その結果、毎年のようにさまざまなモデルが登場。サースフェーシリーズのように改良されながら大定番となり、いまやミレーの顔のようなモデルも生まれている。
そんなサースフェーシリーズの2023年最新バージョンが、この「サースフェーNX」だ。

今回のリニューアルの注目すべき点は、第一に撥水性を格段に高めた生地を使っていること。その生地の機能を十分に引き出すために、表面に露出する縫い目を減らしたり、刺繍の位置を適切な場所に配置したりと、細かな部分も気を抜いていない。ハーネスやパッドのフィット感もすばらしく、汗抜けもよいので、雨が多く、蒸し暑い日本の気候に向いている。

この使いやすさはビギナーが、初めて購入するバックパックにも適している。だが、歴代のサースフェーの使い心地を知るベテランにも改めて注目していただきたい。

撥水性を大幅に向上させた最新モデル

▲1.レインカバーも付属で抜かりなし!
いくらサースフェーNXの生地の撥水性が高くても、さすがに長時間の大雨には対処しきれない。だが、このバックパックには完全防水素材で発色もよく、視認性が高いレインカバーがリッドのポケット内部に収められている。使用時は付属のフックでバックパック本体へ留められるので、紛失する心配が少ない。

▲2.モデル名はサイドポケットに刺繍
サースフェーNXはブランドロゴとモデル名をプリントではなく、高級感がある刺繍で表している。表面生地に縫い目が出る刺繍は、撥水性と防水性を損ねる恐れもあるが、サースフェーNXは刺繍を水濡れとはあまり関係がないサイドポケットに位置させることで、その問題を解決。細かな部分までよく考えられている。

▲3.シリコン加工を施したコーデュラナイロン
今回のリニューアルの大きなポイントが、バックパック本体の表面生地。これまでのサースフェーと似たパリっとした張りのある質感のコーデュラナイロンにシリコン加工を加え、撥水性が格段に高まっているのである。その耐水性は、1500mmもあり、テントのフライシートの防水性に匹敵するほど。だから雨には強いのだ。

▲4.縫い目を減らした筒形縫製
サースフェーNXを正面から見るとわかるのが、そのフォルムのシンプルさだ。上部から下部までほぼ同じ口径の筒型になっているのである。このデザインによって縫製すべき箇所をできるだけ減らし、水分が浸透する原因となる生地表面の縫い目を極力削減。撥水性が高い生地の力を最大限に生かしている。

 

【BACK】背面をドライに保つ三層構造&複数の多機能ポケット

 

▲1.汗離れ良く、快適に
ヒップハーネスと背面に使われているパッドは、薄手のフォーム材、スポンジ材、メッシュ素材を重ねた三層構造。フィルターフォームと呼ばれるスポンジ材が速乾力に優れ、発汗量が多い蒸し暑い時期でもベタつかず、さわやかだ。背面中央と腰近くのパッドが逆T字型に一段低くなっているのは、通気性の確保のためである。

▲2.拡張性の高いジッパーサイドポケット
以前のサースフェーと同様、バックパックのサイド中央にはジッパーで開閉できるポケットが設けられている。この部分には大きなマチがとられ、荷物を入れるとふっくらと膨らんで収納性を増す。反対にいえば、荷物が少ないときは無駄のないフォルムを維持できるのである。ここにはレインウエアなどを入れると便利だ。

▲3.地図だって入る大型フォールディングポケット
ヒップハーネスにつけられているポケットは、フォールディングタイプ。普段は内側にふたつ折りされていて、必要があれば広げることで、2倍サイズのポケットに変身する。すると市販の登山地図を無理に折り畳まなくても収納することができ、とても使い勝手がいい。大きめのスマートフォンも余裕で入るのがうれしい。

▲4.伸縮性のあるチェストポケット
ショルダーハーネスにはストレッチ素材のポケットが左右にふたつ。500ml程度のボトルも収納することができ、ポケットの入り口はバンジーコードで締めることも可能なため、行動中に落とすこともない。もともと顔には当たりにくい位置だが、使用しないときはつぶれるので、ますますじゃまにならないのもよい点だ。

▲5.左右のイージーアクセスポケット
サイドのポケットはかなりの大型。ポケットの生地全体に余裕を持たせて収納力を高めつつ、入り口は強めに伸縮させて荷物のキープ力をアップしている。束ねたトレッキングポールを2本同時に収納でき、1Lほどのボトルも余裕で入れられるサイズ感があり、背負ったままでも手が届きやすい位置につけられている。

 

【FITTING】フィット感が向上

▲6.ショルダーハーネス
ショルダーハーネスは曲線を描き、隙間なく体へフィット。心地よく背負える。容量30+5ℓおよび40+5ℓのサースフェーNXはこのレンジの多くのバックパック同様、背面長は固定されている。しかしMとLサイズが用意されているため、自分の体に合うサイズをしっかり選べる。

 

▲7.フレーム
バックパックに内蔵されているアルミ製のフレームは、正面から見るとT字型で、横から見ると二段階に曲がった変形くの字型。人体の背骨の構造にフィットし、荷重を背中全体へ分散する効果を発揮する。そのうえで、できるだけフレームに使う金属を減らし、パックパックを重くしていない。

▲8.ヒップハーネス
バックルによってヒップハーネス付近に固定されている長いストラップは、バックパック正面へ連結している。そのために背負ったままストラップを引くと、バックパック下部が全体的に圧縮。簡単にコンプレッションができると同時に、身体に引き寄せられてフィット感が向上する。

 

【DETAIL】細部へのこだわり

サースフェーの進化は、カラーリングや細かなディテールにも表れている。今回は色使いをシンプルにして、現代的にアップデート。ハイドレーションシステムもさらに便利に使えるようにアレンジされている。

▲テープ・バックルのカラーを統一
近年のバックパックは本体とバックルやストラップ/テープ類の色を変え、デザイン上のポイントとしているものが多かった。しかし、そんな色使いに飽きてきた人もいるかもしれない。その点、サースフェーNXは細かなパーツを本体と同色にして、すっきりとしたカラーリングに。上品な雰囲気だ。

▲ハイドレーションを中央に変更
荷室内部に収納したハイドレーションパックのチューブは、以前は横側のスリットから外に取り出していた。しかし今回のリニューアルで、スリットは中央部分に。左右どちら側にもチューブが伸ばしやすく、パッキング時にチューブがじゃまにならないというメリットを生み出している。

 

【DESIGN】拡張性の高いデザイン

歴代のモデルを含め、サースフェーシリーズは魅力のひとつは、その拡張性の高さだ。最新のサースフェーNXもその流れを受け継ぎ、多様な工夫で荷物の収納力をいっそう高めている。

▲ななめに取り付けた同色の吹き流し
荷室上部につけられたトップスカート(吹き流し部分)はかなり大きく、しかも体側へ斜めに傾くように設計。この工夫で荷物が容量5ℓほど多く入れられ、荷物自体も取り出しやすい。また、リッドと本体は幅が広いパネルで連結され、吹き流し部分を覆いながら、その間にも荷物を挟み込むことができる。

▲サイドコンプレッションベルトをフロントに
左右のコンプレッションストラップのバックルを取りはずし、バックパック正面で連結し直すと、ここに大きな荷物を取り付けられるようになる。内部に収納しきれなかった荷物はもちろん、折り畳み式のマットなどをキープするのに便利だ。雪のある時期はスノーシューも持ち運べる。

▲テープタイプに変更した二気室構造
サースフェーNXは内部の荷室を上下に分割でき、バックパックの正面下部にもジッパーが付いた二気室構造。内部を分けるパネルは、以前はジッパーを使っていたが、サースフェーNXは2本のテープに変更。これによりパネルの位置が調整できるようになり、さらに収納性に自由度が増した。

 

【COLOR】豊富なカラーバリエーション

容量40+5は3色展開、30+5は5色展開。山中での視認性が高いディープレッドやゴールドクミン、シックなサファイヤやブラックノワールと、サースフェーNXには自分の好みに応じて好きな色を選ぶ楽しみがある 。

SAAS FEE NX 40+5 サースフェーNX40+5

  • ¥25,850
  • サイズ:M、L
  • 容量:40+5L
  • 重量:1560g

 

SAAS FEE NX 30+5 サースフェーNX30+5

  • ¥24,200
  • サイズ:M、L
  • 容量:30+5L
  • 重量:1500g

 

 

企画協力◉ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン
TEL.050-3198-9161
www.millet.jp

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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