いまもっともチョイスの難しいカテゴリーを徹底解説。 個性が光るミレーのミドルレイヤー シーン別ベストチョイスはどれだ!?
PEAKS 編集部
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INDEX
レイヤリングの快適さは、肌に近いベースレイヤーとミドルレイヤーにかかっている。
そのことをよく知り、開発に余念がないミレーの4モデルをピックアップ。
空気を操ることで、歩いても汗をかかずに暖かい。そんな不思議なウエア群だ。
スルーウォームは理想をカタチにしたインシュレーションウエア
1921年、ミレー夫妻が手がけるキャンバス生地のトートバッグから創業したミレー。その後、フレンチアルプスをベースに欧州を代表する山岳専門ブランドとしての地位を築いてきた。
そんなミレーが近年フォーカスしているのが、ミドルレイヤーとベースレイヤーだ。レイヤリングの快適さは、このふたつにあると言っても過言ではない。
人間の体はうまくできている。運動して体温が上がったら肌に汗を出し、その気化熱で体温を下げる。だが、その汗は雪山では命とりに。相反するふたつの機能、保温性と通気性をいかなるときでもバランスよくキープして、汗をかかずに動いたり、止まったりできるウエアが理想だ。そこにミレーはチャレンジし続けている。
今季登場したスルーウォーム(through warm=移動する温かさ)はまさにその理想をカタチにしたインシュレーションウエアだ。温めたいときはしっかりと保温し、クールダウンさせたいときは通気性を発揮。さらに寒いときは、通気性の高いインシュレーション、たとえばアルファライトスウェットを重ねて流動的な空気層を二重にすることで、寒暖差や運動量の変化に幅広く対応する。最新素材や天然素材のチカラを借りて、まるで空気を操るようなウエア群。それらの組み合わせは、無限の可能性を感じさせる。
空気をまとう軽やかな起毛服。「スルーウォームフーディ」
独自開発の起毛素材「スルーウォーム」を採用したアクティブインシュレーションフーディ。保温性と通気性を兼ね備えながら、驚くほど軽い。秋冬春のハイテンポな山行では行動着、夏は保温着として活躍する。
- 保温性:★★★
- 吸水速乾性:★★★
- 通気性:★★★★★
- 伸縮性:★★★
- ¥20,900
- サイズ:XXS ~ XL
- カラー:キャステルロック、ブラックノアール、サファイア
- 重量:190g(M)
For Autumn
軽くて小さいので、携帯用保温着としてパックに忍ばせてもOK。通気性が高いので発汗量と運動量が多い行動中のミドル、ベースレイヤーとして調子がいい。これ1枚で行動し続けられる広い温度域をもつ。
For Winter
フリースに代わるミドルレイヤーとして常時着用したい着心地の良さ。風に弱いのでアウターはしっかりしたものを。吸湿速乾性に優れ、ワンサイズ落としてベースレイヤーとしてもポテンシャルを発揮する。
天然と化繊のダブルアプローチ。「ワッフルウールフーディ」
メリノウール70%とナイロン26%、ポリウレタン4%を先端の編立技術で仕上げたベースレイヤー。天然素材の優れた調湿性と保温性、抗菌効果が備わり、その弱点である耐久性と吸湿速乾性を化繊が補う。
- 保温性:★★★★
- 吸水速乾性:★★
- 通気性:★★★★
- 伸縮性:★★★★★
- ¥19,250
- サイズ:XS/S、M/L
- カラー:サファイア、ブラックノアール、オリーブ、ヘザーグレー
- 重量:232g(M)
For Autumn
汗をかいてもベタつかず臭わないウールは秋山の長期縦走にもってこい。好天なら一枚のみで歩く機会も多々あるだろう。風を防ぐウインドシェルを羽織れば、秋風吹く稜線歩きも快適。来年の夏まで手放せない。
For Winter
バラクラバの代わりになるフード付きベースレイヤーとして活躍すること間違いなし。保温力が高いので、熱気がこもりにくい通気性の高いミドル(たとえば先に紹介したスルーウォームなど)と合わせるとグッド!
ベースとミドルの二刀流ジャケット。「ドライグリッドフーディ」
肌面はポリプロピレン素材のグリッド構造でドライ感と通気性を保ち、表面は速乾性に優れたポリエステル素材を組み合わせた超薄手のフリース。ドライ系アンダーウエアと組み合わせると高い吸汗速乾性を発揮する。
- 保温性:★★
- 吸水速乾性:★★★★★
- 通気性:★★★
- 伸縮性:★★★★
- ¥17,600
- サイズ:XS ~ XL
- カラー:ブラックノアール、サファイア
- 重量:294g(M)
For Autumn
ベースレイヤーだけではちょっと寒いときにさっと羽織れる薄手フリースとして活躍。グリッド状だからパックにしまっても嵩張らない。フードはバラクラバとして熱を奪われやすい頭部を保温し、守ってくれる。
For Winter
ドライ系アンダーと組み合わせればベースレイヤーとして優れた吸汗速乾性を発揮し、汗冷えを解消。肌に触れるファスナーが気になる人は、その間に薄手ベースレイヤーを加えてフリースとして着用しよう。
ムレないように息をする中綿。「アルファライトスウェットⅡジャケット」
適度な保温性と優れた通気性をもつ中綿、ポーラテックアルファをメッシュニット素材でサンドしたアクティブインシュレーション。寒空の下で立ち止まっても、動いても、つねに快適な衣服内環境をキープする。
- 保温性:★★★★★
- 吸水速乾性:★★
- 通気性:★★
- 伸縮性:★★
- ¥23,100
- サイズ:XS ~ XL
- カラー:チャコールヘザー、ヘザーネイビー
- 重量:334g(M)
For Autumn
薄手のベースレイヤーと合わせて、家を出るときから寝袋に入るときまでずっと着たまま快適。オーバーヒートもしないし、ヒートロスの心配もない。小雨で濡れても内からの体温と速乾生地がすぐに蒸発させる。
For Winter
とくにフード付きベースレイヤーとの相性は抜群で、雪山で一日中ずっと着続けられるインシュレーションだ。速乾性・伸縮性に優れるので、アウターとの相性も良く、万能ミドラーとして手放せなくなるだろう。
企画協力◉ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン
TEL.050-3198-9161
https://www.millet.jp/
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- CREDIT :
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編集◉PEAKS編集部
文◉森山伸也 Text by Shinya Moriyama
写真◉中野幸英(SKYLAB) Photo by Yukihide Nanakno
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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