【ZANE ARTS】注目のテントデザイナーが生み出した山岳テントのひとつの解。満を持して“山”に投入! 登山用テントシリーズの「ヤール」
PEAKS 編集部
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キャンプテントで絶大な人気を誇るゼインアーツが山岳テントにも進出。
クオリティの高さですでに定評を得ているブランドだけに注目度は高い。
スタンダードな外観に秘められた開発意図は……。
編集◉PEAKS編集部
文◉森山憲一
写真◉熊原美惠(製品)、武部努龍(人物)
これは今シーズンの登山テント界最大のトピックといえるだろう。ゼインアーツが本格登山用テントを発表したのである。
ゼインアーツは2018年に誕生した新しいブランド。その独創的なアイデアと芸術的なデザインで、キャンプシーンでひとつの旋風を巻き起こしたブランドだ。
そのゼインアーツが突然、登山テントにも参入と傍目には映る。しかし話を聞くと、ブランド創立当初から登山用テントを開発する構想があったのだという。
「僕自身がずっと登山をやってきた人間なので、登山用テントに必要なものはわかっているつもりで、ずっとやりたいと思っていました。とはいえ、ブランドを立ち上げたばかりで余裕がなかったこともあるし、登山用テントは強力なライバルがひしめいています。そのなかでどう戦っていけるか、研究と試行錯誤を繰り返していました。ようやく機が熟したというところなんです」
創業者兼デザイナーの小杉敬さんはそう語る。小杉さんは、長年アウトドアギアのプロダクトデザインに携わってきた人物で、谷川岳や北アルプスでアルパインクライミングに入れ込んできたクライマーでもある。すでにもの作りのノウハウとフィールド体験は十分すぎるほどもっていた。
「じつはブランドスタートのころ、すでにサンプルを作ったりもしていたんです。5年かけて少しずつ磨いていった結果、今回の『ヤール』にたどり着きました」
そのヤール、独創的なアイデアを持ち味とするゼインアーツにしては驚くほどシンプルだ。ただしそれはただのシンプルではなく、必要なものだけを残していった末に残ったエッセンスなのだという。
「当初のサンプルは少し変化球的なモデルでした。しかしそれが本当に登山に役立つものなのだろうかと考えて、変更を加えていった結果、このベーシックな形に収束していったという具合です」
とくに軽さにはこだわったという。2人用で最小重量1㎏以下というのは、自立式クロスポールのダブルウォールテントとしては現在最軽量クラスとなる。これは装備の重さでテント山行をあきらめている人に少しでも助けになればという思いからきている。
群雄割拠の登山テント界。そこにまたひとつ、魅力的な新たな選択肢が加わった。
DT-202 / ヤール2
「ヤール」という命名は槍ヶ岳をもじったもの。YARI→YARがその由来!
- ¥39,930
- 収容人数:2人
- 最小重量:970g
- 最大重量:1,300g
- ゼインアーツのオンラインショップにて6月より発売
軽くて設営が簡単で、だれにでも使いやすい。その目的に向かって磨かれたディテール。
軽量化のキモは生地とコーティング
フライシートは15D、インナーテントは7Dと極薄の生地を使用しているが、シリコンコーティングを施して強度を上げている。生地の強度はコーティングによって大きく変わるのだという。
入口の開口部が大きく開放感高い居住性
テント長辺に設けられた出入り口の広さは山岳テントとしては最大級のもの。出入りがしやすいだけでなく、開放感も非常に高い。軽量設計ながら室内空間の広さは犠牲になっていない。
効率のよい換気を促すメッシュ素材の配置
フロントパネル下部とインナーテント天井部にメッシュの通気口が備わっており、換気が効率的に行なえる。フライシート上部にも開いた状態が保たれる通気口が備えられている。
軽量ポールを用いた吊り下げ式
過酷な実験によるシビアな品質管理で知られる山岳テントポール界の超定番DAC社。その最軽量モデルとなる「フェザーライトNFL」を採用。2本がハブで繋がっており、設営がしやすい。
ペグやグラウンドシートなど付属品も同梱
フットプリント、ペグ12本、2㎜径ダイニーマ製ガイライン、スタッフバッグが付属。必要なアクセサリーがすべて付属して4万円アンダーは良心的。これらを含めた総重量は1,300g。
より軽量な1人用モデルも展開
奥行が90㎝のソロモデルも同時発売。こちらはさらに軽く、最小重量890g、最大重量1,200g。価格37,950円。2人用でも十分に軽いが、軽さを突き詰めたい人はこちらを
企画協力◉ゼインアーツ
https://zanearts.com/
info@zanearts.com
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編集◉PEAKS編集部
文◉森山憲一 Text by Kenichi Moriyama
写真◉熊原美惠(製品)、武部努龍(人物) Photo by Yoshie Kumahara, Doryu Takebe
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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