【シーツ編5選】どちらもおろそかにはできない、スリーピングバッグとマット|MOUNTAIN GEAR COLLECTION 2024
PEAKS 編集部
- 2024年05月09日
INDEX
スリーピングギアの主要2アイテムは、寝袋やシュラフともいわれるスリーピングバッグと、クッション性があるスリーピングマットだ。前者が掛け布団ならば、後者は敷布団。寝袋の保温力にはこだわるのにマットの断熱性を軽視する人は多いが、じつは体温は地面に接した部分からこそ逃げていく。だから自分のいまの寝袋では寒くて眠れないという人でも、本当に必要なのは寝袋ではなく、断熱性が高いマットであることも多いのだ。
スリーピングバッグカバーの主目的は寝袋を雨や結露による濡れから守ること。しかしある程度は寝袋の保温力も高めるため、寒い時期は晴れていても併用するとよい。また、コロナ禍のもと、山小屋の布団を衛生的に使うために人気が高まったのがシーツ。これも寝袋と組み合わせて使うと、寝袋の保温力をアップしてくれる。ウエアを丸めたものでも代用できるピローは山中では不可欠な存在ではないが、あればやはり寝心地が向上する。
編集◉PEAKS編集部
文◉高橋庄太郎 Text by Shotaro Takahashi
写真◉後藤武久 Photo by Takehisa Goto
シーツ/SHEETS
コロナ禍を機に、共用する布団を衛生的に使えるようにと、自分のシーツを持参するように呼びかける山小屋が増えた。シーツは寝袋と併用して保温力を高めたり、気温が高いときは寝袋代わりに使ったりと、ひとつ持っていると想像以上に便利だ。素材は速乾性のものから肌触りがよいシルクまで多様である。
シートゥサミット/ブリーズライナー レクタンギュラーウィズ ピロースリーブ
枕もいっしょに覆う長方形のカバー。
就寝中にかいた汗をすばやく吸収発散するクールマックスエコという素材はドライ感を保ち、温暖な時期に使いやすい。頭部には大きなポケット状のスリーブがあり、大きな枕も収納して使える。
- ¥9,240
- 使用サイズ:225×80cm
- 収納サイズ:12×15×7.5cm
- 重量:313g
- (問)ロストアロー
サーマレスト/シナジースリープバッグライナー
ポリエステルの柔らかな肌触り。
頭部まで緩やかに覆い、足元を少し狭めたポリエステル製のシーツ。暑い季節はこれだけで眠っても気持ちいい。反対に寒い季節は寝袋の中に入れて使うことで最大3℃程度の暖かさをプラスできる。
- ¥5,500
- 収納サイズ:φ17×10cm
- 重量:342g
- (問)モチヅキ
スタティック/ヤクライナー
素材は風合いがよいヤクの毛。
ヒマラヤの高地に暮らすウシの仲間であるヤクの毛をくしで梳いて確保したという貴重な素材。防縮加工すらしない天然そのままの毛はとても肌触りがよく、ブランケット感覚の気持ちよさを味わえる。
- ¥26,400
- 収納サイズ:φ23×10cm
- 重量:325g
- (問)スタティックブルーム
ニーモ/トレイサーブレイズ
汗をかいても、におわなくて安心。
腰の部分を少しせばめたスプーン型のシルエットで、軽くて暖かい中空の繊維が使われている。バクテリアの繁殖を抑えるPolygiene抗菌防臭加工が施され、暑い時期に長期間使ってもにおわない。
- ¥7,480
- 収納サイズ:18×8×8cm
- 重量:356g
- (問)イワタニ・プリムス
コクーン/マミーライナー100%リップストップシルク
天然素材の優しさに包まれて眠る。
肌触りがなめらかで、吸湿性にも優れるシルク製。傷みやすい素材の弱点を補うように格子状にリップストップナイロンを織り込み、耐久性は従来のシルク製シーツの倍以上になっている。
- ¥15,840
- 収納サイズ:φ6×13cm
- 重量:120g
- (問)エイアンドエフ
エバニュー/とろけるキルト
肌触りがよい新素材で製作。
柔らかな“Octa Thermo Fly”という素材を使い、キルト状に。これ一枚で使ったり、寝袋の中に入れて保温力を高めたり、気温に合わせて裏表を変えたりと、アイデア次第でさまざまに使える。
- ¥19,800
- 収納サイズ:φ11×18cm
- 重量:243g
- (問)エバニュー
※この記事はPEAKS[2024年5月号 No.165]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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編集◉PEAKS編集部
文◉高橋庄太郎 Text by Shotaro Takahashi
写真◉後藤武久 Photo by Takehisa Goto
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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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