【ピロー&スリーピングカバー編】どちらもおろそかにはできない、スリーピングバッグとマット|MOUNTAIN GEAR COLLECTION 2024
PEAKS 編集部
- 2024年05月07日
INDEX
スリーピングギアの主要2アイテムは、寝袋やシュラフともいわれるスリーピングバッグと、クッション性があるスリーピングマットだ。前者が掛け布団ならば、後者は敷布団。寝袋の保温力にはこだわるのにマットの断熱性を軽視する人は多いが、じつは体温は地面に接した部分からこそ逃げていく。だから自分のいまの寝袋では寒くて眠れないという人でも、本当に必要なのは寝袋ではなく、断熱性が高いマットであることも多いのだ。
スリーピングバッグカバーの主目的は寝袋を雨や結露による濡れから守ること。しかしある程度は寝袋の保温力も高めるため、寒い時期は晴れていても併用するとよい。また、コロナ禍のもと、山小屋の布団を衛生的に使うために人気が高まったのがシーツ。これも寝袋と組み合わせて使うと、寝袋の保温力をアップしてくれる。ウエアを丸めたものでも代用できるピローは山中では不可欠な存在ではないが、あればやはり寝心地が向上する。
編集◉PEAKS編集部
文◉高橋庄太郎 Text by Shotaro Takahashi
写真◉後藤武久 Photo by Takehisa Goto
ピロー/PILLOW
登山用のピロー(枕)の大半は、空気を入れて膨らませるタイプ。軽量でいて収納時にコンパクトになり、空気の入れ具合で自分好みの弾力性や厚みを得られるなど、メリットが大きいからだ。テント泊のときだけではなく、コロナ禍以降は自分専用のピローを持参して、小屋泊でも使う人が増えている。
ラブ/ストラトスフィアピロー
中央が少し低く、頭部の収まりがよい。
裏側には逆止弁がつけられたバルブがあり、自分好みの高さまで空気を入れて膨らませる。外側の肌触りがいいポリエステル製のカバーは簡単に取り外せ、洗濯することも可能だ。
- ¥3,630
- 使用サイズ:36×26×10cm
- 収納サイズ:12×7cm
- 重量:95g
- (問)ランドアール
①コクーン/エアコアピローマイクロライト
首の収まりがいい形状。
外側にナイロン生地を使い、重量はたった48g。収納時も驚くほどコンパクトで普段は山で枕を使わない人でも持っていきたくなる。
- ¥4,400
- 使用サイズ:32×20×8cm
- 収納サイズ:9×5cm
- 重量:48g
- (問)エイアンドエフ
②エクスペド/ヴァーサピロー
熟睡できる工夫されたフォルム。
中央を少し低くし、さらに首が当たる部分をくぼませて、頭部の収まりをよくした製品。75Dの表地は耐久性が高く、長く愛用できる。
- ¥5,170
- 使用サイズ:38×27×10cm
- 収納サイズ:13×5cm
- 重量:60g
- (問)アクシーズクイン
③コクーン/ピロー&スタッフサックS
ウエアをスタッフバッグに入れて。
スタッフバッグの一面がフリースになっていて、内部に着替えなどのウエアを入れれば枕に変身。行動中はもちろん収納用に使える。
- ¥1,628
- 使用サイズ:φ14.5×26cm
- 収納サイズ:10×10×7cm
- 重量:65g
- (問)エイアンドエフ
④プロモンテ/ZZマクラ
枕にもある自動膨張式。
内部のフォーム材の反発力で、バルブを開ければある程度まで膨らむ。空気を入れすぎると丸くなるので、好みに合わせて調整したい。
- ¥2,200
- 使用サイズ:32×17cm
- 収納サイズ:φ6.5×17cm
- 重量:90g
- (問)エイチシーエス
⑤サーマレスト/エアヘッドピローR
かわいらしいカバー付き。
空気を抜けば手の平に乗るサイズ感。起毛させて肌なじみのよいカバーは洗濯可能だ。柄は数種類あり、ラージサイズも用意。
- ¥8,250
- 使用サイズ:28×39×10cm
- 収納サイズ:φ8×11cm
- 重量:158g
- (問)モチヅキ
⑥モンベル/U.L.エアピロー
同社のマットと連結もできる。
ポリエステルのカバーのなかにTPU製のピローを入れて使用する。厚みは最大で14.5㎝にもなり、高い枕が好みの人に適している。
- ¥5,280
- 使用サイズ:42.5×23×14.5cm
- 収納サイズ:14×12×2cm
- 重量:68g
- (問)モンベル
スリーピングカバー/SLEEPING BAG COVER
プロモンテ/3レイヤーシュラフカバー
防水性なのに通気性も。
幅が85㎝もあり、寝袋のボリュームを維持したまま使用することができるサイズのカバー。防水透湿性に加えて通気性まであるオリジナルの素材で、体から出る湿気で結露しがちな内部のコンディションを良好に保つ。
- ¥20,900
- 収納サイズ:7×8×21cm
- 重量:300g
- (問)エイチシーエス
モンベル/タイベックスリーピングバッグカバー
強靭で軽いタイベック製。
工事現場で使われるほど丈夫で、水を含みにくくて軽量なタイベックを使い、重量はたった148g。防水性はないので過度に濡れる状況には向かないが、結露や蒸れには効果があり、保温力もプラスすることができる。
- ¥7,150
- 収納サイズ:9×5×19cm
- 重量:148g
- (問)モンベル
イスカ/ゴアテックスインフィニアムシュラフカバー ウルトラライト
濡れても安心のゴアテックス製。
フードや足元は立体的にデザインされ、寝袋をしっかり包みこむ。生地は防水透湿性のゴアテックス。内部の暖気を外に逃さず、寝袋を防水するとともに保温力を強化する。サイドに長いファスナーが付き、出入りしやすい。
- ¥21,450
- 収納サイズ:7×8×22cm
- 重量:360g
- (問)イスカ
※この記事はPEAKS[2024年5月号 No.165]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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文◉高橋庄太郎 Text by Shotaro Takahashi
写真◉後藤武久 Photo by Takehisa Goto
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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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