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タフ&ファストな究極のオールラウンダーシューズが誕生|サロモン/ジェネシス

ハイキングシューズに比べ軽くて機動力に優れるトレランシューズ。ベースはラン向けとはいえ、さまざまなメリットがハイカーにも支持され、いまでは登山シーンの一角を担う欠かせない重要なポジションを築いている。

だが、ひとくちにトレランシューズといってもタイプはさまざま。登山で使うならプロテクションに優れ、長く歩いても疲れにくいモデルがベストだ。

この春、サロモンがリリースした「ジェネシス」は、そんな理想に近い一足。このジェネシスのポテンシャルを登山目線で掘り下げていこう。

ベースモデルはロングレースで愛用者の多い「S/LAB ジェネシス」

ジェネシスのベースモデルとなっているのは「S/LAB ジェネシス」。「S/LAB」とは、フランスにある研究開発機関「アネシー・デザイン・センター」を拠点で作られる先鋭的なプロダクトレーベルのこと。

この「S/LAB ジェネシス」はウルトラランニングやトレイルランニングの世界で活躍する南アフリカ出身のランナー、ライアン・サンデスのリクエストで誕生した革新的なシューズだ。

2022年に登場した「S/LAB ジェネシス」

サロモン自身が「マウンテンランニングシューズ」とカテゴライズしているように、スピードを競うレース向けというより、どんな地形でも、長い距離であってもトラブルなく走り続けられることを目指して作られた。

だが結果としてこの方向性が長距離のトレランレースを走るランナーにも支持され、多くのトップランナーが愛用する状況となっている。

頭に「S/LAB」が付かない新モデルの「ジェネシス」も基本設計は同じだが、以下のような違いがある。

・前足部や中足部がより広めに

・アッパーの足首周りや甲のクッション性がアップ

・アッパーの外側にある補強のシャーシがTPU製(S/LABモデルはEVA製)

要はよりラクに、より一般のランナーやハイカーにとっても履きやすいシューズへとチューニングされているのだ。

S/LABモデルの血を引くジェネシスの細かいポイントをさらにチェックしていこう。

より一般的な山遊びでも履きやすくなった「ジェネシス」

軽量ながらも強靭なアッパー

トレランシューズを長く履き続けていると気になってくるのがアッパーの傷み。基本的にメッシュ素材が使われているので一般的なハイキングシューズよりも耐久性が落ち、ダメージが進むと屈曲部などが破れてくることもある。

ジェネシスはケブラー、ポリアミド素材を混紡した「マトリックス」がアッパーに使用されており、軽量ながらも摩耗や引き裂きに対して非常に強い。

複合繊維がニットのように編み込まれているのが特徴。張りのある素材感だが、薄く仕上げられているので履いたときも固さはあまり感じない。

擦れやすいトウの部分は足が当たりやすい先端のみにカウンターが入っており、岩や木の根に足をぶつけてしまってもダイレクトに衝撃を感じにくい。

必要以上の足の動きを抑制するアクティブシャーシ

ランニング向けのシューズとはいえ、サロモンの多くのシューズで取り入れられているサポート性を高めるためのシャーシが、このジェネシスにも搭載されている。「アクティブシャーシ」と呼ばれるジェネシス専用設計のシャーシは外側サイドの後足部に配置されており(写真のSALOMONのロゴが入った黒いパーツ)、必要以上の足のねじれや、横ブレを押さえてくれる。つまり、安定感の向上に役立っているのだ。

内側の後足部は、外側のアクティブシャーシと対応する部分のミッドソールの素材がアッパー部分にまでせり上がっており、弱めのサポート効果を発揮してくれる。

ちなみにハイキングシューズにおいては、シャーシはより強力なサポート効果が得られる構造となっているが、ジェネシスはランを意識したシューズなので、あくまでも軽さや柔軟性は活かしつつ、必要最小限のサポートに留めている。

高い衝撃吸収性とマイルドな反発力を備えるミッドソール

長距離のランを想定しているだけにミッドソールは厚め。EVA素材をベースに反発力を生み出すオレフィンという素材がミックスされ、衝撃吸収性と適度な反発性を備えているのが大きな特長だ。

歩行時は一度ミッドソールが沈み込んで衝撃を吸収し、そのあとすぐに足を跳ね上げるように反発するので足を踏み出すのがラクに感じる。もちろんカーボンプレートのような強い反発ではなく、あくまでマイルドな反発なので足への負担も少ない。

路面を問わない万能型アウトソール

アウトソールはグリップ力、推進力のバランスに優れており汎用性が高い「オールテレインコンタグリップ」を採用。アプローチシューズのような粘りはないが岩の上では十分にグリップが効き、さらに平坦な場所でスピードを上げた際にも必要以上のフリクションやストップを感じることもない。

ラグは高すぎず低すぎずという絶妙なバランス。ラグの下のベース部分は細かい筋が無数に入っており、泥がべったりと付着するのを防いでくれる。

山で歩いて、走って、リアルインプレッション

基本は登山、ときどきトレイルランやファストパッキングのように軽く山を走ることもある筆者がジェネシスを山で体験してみた。

基本はランニングシューズなだけにハイキングシューズでスピードを上げた際に感じることがあるソールやアッパーの固さを感じることがなく、走りはいたって快調。さらにミッドソールのクッションや反発もしっかり感じられる。ロングレンジのトレイルランのレースでランナーに愛用されているというのも納得だ。

歩きにおいてもなによりもシューズ自体が軽いのでフットワークが軽く、さらにアッパーの適度な固さが足のブレを防いでくれるので安定性が感じられる。

荷物が重たくなると気になる、トレランシューズならではの“ふにゃっと感”もあまりなく、個人的にはテント泊を背負った縦走などにもよさそうと感じられた。

ランではなく、“登山向き”のトレランシューズを探している、という人がいたら勧めてみようと思う。

 

サロモン/ジェネシス

  • 価格:¥22,000
  • カラー:ドラゴンファイヤー×ブラック×セメント、他2色
  • サイズ:25.0~28.5cm
  • ドロップ:8mm
  • 重量:269g(27cm/片足)

サロモン/ジェネシスはこちらでチェック

 

企画協力◉アメア スポーツ ジャパン
TEL.03-6825-2134(サロモンコールセンター)
https://salomon.jp/

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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