「OM-5」 フィールドアンバサダーと北八ヶ岳で学ぶ、山の写真を美しく撮る方法とは
PEAKS 編集部
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オリンパスのカメラ事業を継承し、“どこにでも持って歩ける。感じたものが思ったままに撮れる”というブランドステートメントのもとモノづくりを行なうブランド「OM SYSTEM」。
そんなOM SYSTEMとアウトドアメディアのPEAKS、ランドネ、フィールドライフがタッグを組んだプロジェクト「HIKER’S CAMERA」がいよいよ本格スタート!
山を歩き、そこで見た感動を記録に残したいハイカーを応援する本プロジェクトでは、10人のアンバサダーの活動を通して、山で写真を撮る楽しさをお伝えしていきます。
小型軽量で持ち運びしやすく、防水・防塵。まさに山での撮影にぴったりなOM SYSTEMのミラーレス一眼カメラ「OM-5」を片手に、第3弾は北八ヶ岳でフィールドワークを実施。苔の森や雄大なアルプスの峰々を楽しみながら、写真家・川野恭子さんに山の情景を美しく切り取る方法を教えてもらいました。
樹林帯、岩場、木道とバラエティ豊かな
「縞枯山」でフィールドワーク
フィールドアンバサダーのOM-5を使ったカメラ講座。3回目となるこの日は、北八ヶ岳にある標高2,403メートルの縞枯山を訪れました。
当日は幸運にも梅雨の晴れ間。頭上には青い空が広がり、前日の雨により樹林帯のなかの苔も生き生きとしています。フィールドワークの内容は、北横岳ロープウェイ頂上駅〜縞枯山〜縞枯山展望台〜五辻の周回コースを巡りながら、赴くままに撮影を楽しむこと。
樹林帯に岩場、木道とバラエティに富んだコースで、目で見たとおりの美しい景色を写すにはどうしたらいいのか。実際に撮影しながら、よりよい構図や露出の設定、先進のデジタル表現を簡単に実現できる「コンピュテーショナル フォトグラフィ」を活用しての撮影についても、川野さんにレクチャーしてもらいました。
そのなかでもすぐに取り入れられる撮影のポイントを、アンバサダーが実際に撮影した写真を交えながらご紹介します。
①まずは12-45㎜の標準ズームレンズで撮ってみよう
山のなかでは手が届く範囲内の被写体を撮ることが多いので、12-45㎜のレンズがあれば、幅広い被写体を撮影することができます。さらに、手の届かない場所やもっと背景を引き寄せたい、もしくは遠い被写体をぼかしたいときは、望遠レンズを使うとより一眼の魅力を楽しむことができます。
また慣れないうちは、樹林帯などの場所は暗い写真になりがちなので、ISO感度はオートでOKです。
②撮りたいものを“画面いっぱい”は鉄板
撮りたいものを画面いっぱいに入れると主役感が出て、何を伝えたい写真なのかが明確になります。たとえばフィールドワークの出発時に、縞枯山の上にかかっていたレンズ雲。その奇怪な形状のおもしろさを写真に収めたい場合、雲の占有率を2/3にすることで雲が主役になります。欲張っていろんな要素を写してしまうと、漫然とした写真になってしまうので注意しましょう。
③「ライブND」を使って風を印象的に表現しよう
刻々と変わる山の状況や気候を切り取ることができるのも、山の写真のおもしろいところ。当日、風が強めに吹いているのを感じた川野さんは、さっそく「コンピュテーショナル フォトグラフィ」の機能のひとつである「ライブND」の使い方を教えてくれました。
「ライブND」は、複数の画像を重ね合わせ、疑似的に露光時間を延ばす機能。NDフィルター装着時のような効果が得られ、滝や川の流れが白糸に見える写真のような、被写体の動きを撮ることができます。
この機能を使って木々が揺れているようすを撮ることで、「この日は風が強かったんだ」という印象を簡単に写真に残すことができます。
シャッター速度を遅くすると手ぶれしやすいため、脇を締めてしっかり両手で構えましょう。
④背景をボカし、苔や花をダイナミックに
OM-5のレンズキットとして同梱している12-45㎜のレンズは、ハーフマクロでの撮影が可能。広角でも望遠でも接写でき、広角の場合は最短撮影距離が12cm、望遠の場合は23cmになります。
山のなかで出合う苔や高山植物を撮影する場合はしっかり被写体に寄り、後ろのボケを強く出すとダイナミックな写真に仕上がりになります。ただし、ボケを出すには奥行きが必要。正面から撮るとフラットになるため、たとえば下から覗きこむようにに撮影するなど奥行きの出る角度で撮るのもポイントです。
また主役となる被写体に陽があたっているタイミングで撮影すること。他のエリアやものに陽があたっていると自然と明るい方へ目線が入ってしまうため、主役が何かが不明瞭になってしまいます。
望遠のほうがボケやすいですが、背景で差をつけるなら広角で撮るのもアリ。ひとつの被写体でも撮る向きや角度によって雰囲気はガラリと変わります。“チューチュートレイン”のようにカメラ位置を動かしながら、いろんな撮り方を試してみましょう。
⑤山と人を撮る場合は、前ボケを活用する
山のなかにいるので、その場の雰囲気をしっかり切り取ることが大切。人を入れる場合も、あくまで山のなかの景色のひとつとして捉えることで、雰囲気のある写真を撮ることができます。
ただし、山はどうしても平面的な絵になりがち。そのため目につく木や苔がついている岩などを画面の端に入れて、それ越しに人を捉える。つまり手前をボカして奥行きを出すことで立体感が増し、さらに人がアクセントになります。
また人を入れる際の構図は、下方(地面)、もしくは上方(木立や空抜け)どちらかを多めに切り取るのがおすすめ。人を真ん中に配置した“日の丸構図”だと、漫然としたおもしろみに欠ける画になる可能性があります。
⑥ミッドトーンの調整で、木漏れ日も綺麗に
木々が生い茂る樹林帯に、柔らかい木漏れ日が射す。そんな幻想的な風景を見ると思わずシャッターを切りたくなります。ただ、いざ撮影しようとしたときに難しいのが露出の調整。露出を上げると光の部分が白飛びしてしまったり、逆に露出を下げると暗くなってしまったり、フィールドワークでも多くのアンバサダーが苦戦していました。
そこで重要なのが、「ミッドトーン」です。まず写真を撮るとき、明るさのエリアを3つに分けて考えます。
- 木漏れ日があたるもっとも明るいエリア「ハイライト」
- 影になった最も暗いエリア「シャドウ」
- 中間の明るさのエリア「ミッドトーン」
前述のように露出を上げるとハイライトが明るくなりすぎてしまい、露出を下げるとシャドウがさらに暗くなってしまいます。このようなハイライトとシャドウのコントラストが強いシーンでは、ミッドトーンを調整することで、光と影をしっかり表現しながら全体的にふんわりと明るい仕上がりになります。
【ミッドトーンの調整の仕方】
ハイライトとシャドウをいじりすぎると不自然になるので、ハイライト「−2」、シャドウ「+2」、ミッドトーン「+2」の設定がまずはおすすめです。微妙な明るさの調整は露出の値を変えてみましょう。
ハイカーズカメラ“OM-5”で
彩り豊かな山景色を満喫しよう
2回にわたる講座と今回のフィールドワークをとおして一眼カメラの楽しみ方をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
夏の暑さが和らぎ、徐々に山肌が彩りを増してゆく秋。赤や黄に色づく草木や、生き生きと暮らす動物たちなど、ひとたび山に入ればシャッターを切りたくなる多くの出合いや景色が待ち構えています。
山道具のひとつとして持ち運びやすいコンパクトさや、天候が急変しても安心して使える防塵・防滴性能、そして、先進のデジタル表現を簡単に実現できる「コンピュテーショナル フォトグラフィ」を活用した撮影ができるOM-5。まさに“ハイカーズカメラ”にピッタリなOM-5とともに、山を歩いてみませんか?
>一眼カメラ「OM-5」の詳細はこちら
>OM-5フィールドアンバサダーの活動レポートはこちら
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。