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【アークテリクス】履き心地の良さと走破性の高さを両立。 活動範囲の広いゴアテックス内蔵シューズ

フットウエアの分野でもつねに革新性の高い製品を生み出してきたアークテリクス。
その最新モデルは、低山から森林限界まで広範囲にカバーするトレッキングシューズ。
シンプルなルックスには、これまで培ってきたテクノロジーの集積が見て取れる。

編集◉PEAKS編集部
文◉寺倉 力
写真◉熊原美惠

このところアークテリクスからフットウエアの新作が続々とリリースされている。まずはアプローチシューズの「バーテックス」と「クラッグ」、山岳ランニングシューズの「シラン」ときて、この秋、新たに登場するのが、ハイキング&トレッキングシューズの「コペック」である。

アークテリクス好きの人なら、いままでのフットウエアと雰囲気が一変したな、と気づかれるかもしれない。じつは今年の春夏シーズン以降に登場したフットウエアはすべて、3年前に新設されたポートランドのフットウエアデザインセンターで開発されたモデルになる。

カナダ・バンクーバーの本社デザイン室を離れて、アメリカ西海岸に靴専用の開発拠点を設けたのは、より幅広い山岳環境を求めてのこと。あらゆる地形やシチュエーションでの使用が想定される山岳用シューズを開発するためには、より多様性ある広範囲なフィールドと向き合うことが必要という考え方だ。

このコペックもそのひとつ。一見してわかるデザイン上の変化は、スッキリ無駄のないアッパーと、ボリューミーなボトムセクションという対照的な構図。そして土踏まずからつま先にかけて大きなアールを描くロッカー構造だ。軽量で厚みのあるミッドソールユニットで着地の衝撃を吸収し、独自のラグパターンが路面グリップをコントロールし、ロッカーソールで自然な推進力を生む。これはまさにトレイルランニングシューズで培ったテクノロジーをベースにしているものだ。

▲アッパーは耐久性に優れたコーデュラメッシュ。軽量で優れた通気性と速乾性を発揮する。やや内側にターンインしたアウトソールは定評あるビブラムメガグリップ。独自のラグパターンで、さまざまな路面を的確にキャッチする。

一方、トレッキングシューズに必要な機能としては、ミッドソールと一体化したTPUシャンクが十分な剛性を担保し、立体的なヒールカップとゆったり広めのトウボックスが足首からつま先までをサポート。立体成型のヒールカラー、タン、インソールが快適なフィット感を生む。

このシューズの使用が想定されているのは、麓の樹林帯から森林限界を越えた稜線あたりまでで、アルパイン地形や岩稜帯は入っていない。トレッキングシューズとしてはソールがフレキシブルなこともあり、テント泊装備を背負っての縦走というよりは、日帰りか山小屋泊の比較的軽い荷物でフットワークよく歩くトレッキング。あるいは、ミッドカットシューズとしては最軽量クラスという軽さを思えば、意識的にハイペースで進むファストハイク的な山行にも合うはずだ。もちろん、気軽な低山ハイキングで使ってもけっしてオーバースペックではない。

アークテリクスが満を持して発売する、この軽量ミッドカットトレッキングシューズだが、まずは店頭での試し履きをおすすめしたい。スッと滑らかな足入れ感と包み込まれるようなフィット感、そして軽々とした履き心地を実感できるはずだ。

アークテリクス/コペック ミッド ゴアテックス[KOPEC MID GORE-TEX]

■あらゆるトレイルで軽々とした履き心地を。

アークテリクスの防水トレッキング&ハイキングシューズのニューモデル。低山ハイキングから森林限界を越えた稜線でのトレッキングまで、さまざまな山岳地形でのトレイルをカバーする。トレイルランニングシューズで培った軽量設計のソールユニットに、3Dの立体デザインと圧着技術を駆使したアッパーで、軽量で、履きやすく、風雨にも強く、優れた耐久性を発揮。カラー展開はメンズ3色、ウィメンズ3色。ほかにローカットの「コペック ゴアテックス」がある。

  • サイズ:25 ~ 30cm(メンズ)、22 ~ 25.5cm(ウィメンズ)
  • メンズカラー:キャンバス/ルーン、ソラリス/ヴォイド、ブラック
  • ウィメンズカラー:ソラリス/アークティックシルク、インターステラー/ルーン、ブラック
  • 重量:430g(27cm)
  • 女性用品番、サイズあり

商品の詳細はこちら

ePEメンブレン採用の最新ゴアテックスをインサート

環境配慮型のePEメンブレンへの転換が急ピッチで進む最新のゴアテックスをアッパーにインサート。DWR(耐久撥水)加工も非フッ素系でPFASゼロをフットウエアでも実現。

ゆとりあるトウボックスと非対称の保護トウキャップ

広めにデザインされたトウボックスはつま先に余裕を生み、長時間歩行の負担を軽減。非対称のTPU保護トウキャップは摩耗しやすい内側(親指側)を広めにカバーしている。

つねにカカトの位置を一定に保つ3Dデザインのヒールカップ

カカトを包み込むように立体成型されたヒールカップと、凹状にアールが付けられたインソールと相まって、つねにカカトの位置を中央にキープし、歩行中の安定感を生み出す。

3Dの立体成型でフィット感を高めたヒールカラーとタン

履き口のパッド入りヒールカラーとタンは、3Dモールドによる立体成型で、足首や足の甲とのフィット感を高めている。ミッドカットながら足首がよく動き、足入れもスムーズ。

 

企画協力◉アメア スポーツ ジャパン
https://arcteryx.jp/

 

※この記事はPEAKS[2024年11月号 No.168]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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