日本全国の日帰りベストルートが大集合|『PEAKS No.170』は2025年1月15日(水)発売!
PEAKS 編集部
- 2025年01月10日
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国土のおよそ7割近くを山地が占め、1万7,000を超えるともいわれる山々が座る、山の国・日本。
地図を眺めれば、陸のなかほどから海の間近の津々浦々にまで、じつに多くの山々がところせましとピークを連ねています。
近年、注目を集めているのが、日帰り登山。
登山をはじめる人々が増えるなか手軽に山に親しめることから、また、それぞれの地域ごとの多様な自然・文化を、幅広い世代で味わえることからも、その魅力が広く知られるようになってきました。
そんな魅力をお伝えすべく今号に組んだ特集が、日本全国、とっておきの山と日帰りベストルート!!
登山ガイドやアウトドアショップスタッフ、ライターやフォトグラファーなど、全国各地で地元の山に親しんでいる山好きをレコメンダーに迎え、北は北海道、南は沖縄までの77ルートを寄せていただいた、2025年の日帰りルート決定版です。
ほかにも、低山トラベラーの大内征さんに教わる低山デイハイクの楽しみ方、登山者に現地で聞きこみ調査した日帰り登山装備のスナップ、47都道府県ご当地行動食の調査企画など、日帰り登山がより楽しくなるヒントや装備にもフォーカスしています。
お住まいのエリアにある日帰り山の再発見に、またまた、遠方エリアへの遠征時に訪れたいご当地山の目星にもお役立ていただける一冊。PEAKSが送る、日帰り登山の集合知をお楽しみください!
編集◉PEAKS編集部
「PEAKS 2025年3月号(No.170)はAmazonでもご購入いただけます。
デイハイクの楽しみ方、教えます!低山トラベラー・大内征さん流、低山の歩き方
日帰りでの登山となると、ルートの多くがたどるのは“低山”です。
ふだんの山行は高峰での縦走がメイン、という山好きにしてみれば「低山には、どんな魅力や楽しみ方があるんだろう?」という疑問が自然発生してくるのも、無理からぬこと。
餅は餅屋ならば低山は……ということで今回、そんな疑問に答えてくれるのが低山トラベラーの大内征さん!
「じつは低山には高い山にはない驚きがあるんだよ」と言う大内さんを師匠に迎え、まだまだ大内メソッドに半信半疑のライターがワンデイ限定で弟子入り。静岡県の低山、満観峰(まんかんほう)をデイハイクします。
駿河湾や富士山の眺望ももちろん満喫するのですが、地元の方に教わったスポットに立ち寄り、傍らにたたずむ古い道標や歴史案内板があれば足を止め——山頂のお社に手を合わせ、手作りのオブジェに“地元愛され山”だと知る——という道行き。テーマとしている歴史や信仰、文化への興味の赴くまま、純粋に山歩きを楽しみつつ進みます。
そして下山後は、横丁トラベラーとなり静岡おでんのお店に直行。山から横丁まで大縦走するその背中は、低山を楽しみつくすモデルケースのひとつを、余すところなく語ってくれるのでした。
「山登りは個人的な興味を拡張してくれるものだと思うんだよね」と語る大内さんの、低山を楽しむためのヒントがたくさん詰まった巻頭ルポで、魅力的な低山の世界、のぞいてみませんか?
【特集ベストルート】北海道~東北~関東エリア
本州に住んでいるとなかなか縁遠く感じられるフィールドかもしれませんが、北海道エリアにも日帰りで楽しめる山がたくさん。
大雪山系の大パノラマ、ニセコの山並みなどの山景色、利尻富士を望むオーシャンビューや摩周湖の“レイクビュー”など、北の大地の雄大な自然を望む10ルートを厳選してお届けしています。
各ルートのおおよその距離と歩行時間、マップ、交通アクセスといった情報を、レコメンダーのコメントとともに掲載しているので、山行のイメージや計画にもお役立てください!
奥羽山脈が南北を縦貫し、広大な森林面積をもつ東北エリアでは、咲き匂う高山植物が美しい山や、富士山が見える最北端の山など、個性豊かなみちのくの11ルートをご紹介しています。
関東エリアからは12ルートを。首都圏から気軽に足を運ぶことができ、オールシーズンで楽しめる山々がズラリ。電車・バスなど公共交通機関でのアクセスが良好なルートが多いのも特徴です。
また、一部のルートにはコラムも掲載。下山後に足を延ばしたい温泉や、ご当地グルメを味わえるお食事処、地場の名産品やお土産を手に取れる道の駅など、おすすめの立ち寄りスポットをご紹介しています!
【コラム】日帰り登山ラバーに訊く、十人十色の楽しみ方!
特集内に挟まれたコラムページでは、日帰り登山をこよなく楽しむ山好きさんたちにインタビューを敢行。
その顔ぶれは「山登りは“もちろん日帰り”で楽しみますという山好きご夫婦」に、「毎週、高尾山に登っているYouTuber」、そして「温泉好きが高じて『日帰りで登れる 温泉百名山』を著述した温泉紀行ライター」という個性的な面々。
「どうして日帰り?」「おすすめの山や装備は?」といったキニナル疑問を投げかけて、日帰り登山の魅力を深掘りしたコラムをお楽しみください。
【特集ベストルート】中部~近畿・中国・四国~九州・沖縄エリア
日本アルプスを擁する中部エリアは、15ルート。そのロケーションの特長は、なんといっても名峰たちの山容を眺められること。北・中央・南アルプスに連なる名だたる名峰、そして富士山を間近に堪能できたり、山々の雄姿をパノラマビューで見わたせるルートも少なくありません。
近畿・中国・四国エリアからは16ルートをご紹介。信仰がいまなお息づく山、山城として利用された山など、古来の人々と山とのつながりも感じられる山々に加え、海を望みながらプチ縦走できる山など、バラエティー豊かなルートが並びます。
九州・沖縄エリアからは、霧島連山やくじゅうの山並みの展望が印象的なルート、そこに屋久島、沖縄本島、西表島の島山ルートを加え、合計10ルートでお届けしています。
日帰り登山の装備、どんなモノ持ってますか? 登山者のみなさんに聞きこみ調査
日帰り登山の“ルート”が主役の特集ですが、そこに向かう登山者のみなさんはどんなモノを持っているのだろう?そうです、“登山装備”に焦点をあてて丹沢&高尾で聞きこみ調査を行なってみました。
ローカットのトレッキングシューズにサコッシュ、バックパックなどの実用派アイテムに、体温調整や防寒対策に欠かせないウエア類。
コーディネートのアクセントになる総柄のトレッキングパンツに、手ぬぐいなどオシャレ派アイテムも。また、休憩時に重宝する座椅子、山頂でたしなむコーヒーのためのカトラリーなど、出揃ったのは多種多様な装備の数々。
それぞれのアイテムをどのように使いこなしているか、こだわりの理由や、お気に入りポイントなどをみなさまにご紹介いただきました!
「うわ~、これキニナルわ~」というモノがきっとあるはず、なこの企画をぜひご覧ください~。
日本百名山を“日帰り難易度”でランク分けしてみると……?
今号の特集は日帰りベストルートということで、各地に散らばる地場の山を、低山を中心としてお伝えしてきましたが、“日帰りで登る”ことは日本百名山でももちろん可能。
ただ、リフトやロープウェイ、ドライブウェイが整備され比較的容易に登頂できる山々も多くあるなかで、行動時間が長く、日帰りが難しいといえる名峰があるのもまた事実です。
そこで小誌おなじみのライター・高橋庄太郎さんが、百名山全山を“日帰り難易度”でランク分けしてみました。
岩手山、北岳、白山などがやや難関=Cランクに収められましたが、はたして難関=B、最難関=Aランクを与えられたのはどこの名峰か、そしてその理由とは? 思い浮かんだり予想した山があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
アツアツランチを日帰り登山で食べたい——ならば、ホットサンドクッカーで決まりっしょ
小誌のフィールド取材などで多くの撮影を手がけ、アラフォー連載でもおなじみのフォトグラファー、宇佐美さん。ですが手にしているのはカメラ……ではなく、ホットサンドクッカー。
じつは宇佐美さん、コチラのアイテムの愛用者で腕前もかなりのものという噂。じゃあ教えてもらいましょということで、日帰り登山のランチシーンで堪能したい超簡単レシピを大公開してもらいました!
ホットサンドクッカーを縦横無尽に駆使し、ボリューミーなメイン料理でもスイーツでもなんのその。「これなら挑戦してみようかな」そして「山の上でアツアツグルメ、食べてみたい!」と無性に感じさせてくれるレシピ、その数12品。
さあ、宇佐美さんによるホットサンドクッカー集中講義、開講です。
山旅のお供に。47都道府県、ご当地行動食をまとめてみました!
ふだんは訪れないエリアに遠征登山をしに行ったときには、ご当地の味覚を堪能したいものですよね。下山後グルメもさることながら、地元のソウルフードを行動食にしてみれば、旅情も特別感も増すというもの。
そこで編集部は、日本各地のPEAKS Mountain Holic会員にアンケート調査を実施、見取り図にザッとまとめてみました。一堂に会した行動食候補。お住いの都道府県からは、どんなローカルフードが名乗りを上げたでしょうか?
(ちなみに、この新刊紹介記事担当の編集部員は愛知県出身なのですが、愛知県は「しるこサンド」とのこと。納得のセレクトで心安らぎました~。)
山の上の風景をより自然体で楽しむために。ポンチョ連載はチェア&スツールを検証
「チェアリング」という言葉をご存じでしょうか?こちら、自然のなかでチェアに腰掛けてとくになにもせず、風景を眺める時間を楽しむこと——だといいます。
山の上で休止するときは地面に直に、あるいはマットを敷いて座ることもできますが、より自然体で寛ぐには背もたれや座面の高さがあるモノがほしい。
ということでポンチョさんが今回、手元に集めたギアはチェア&スツールです。
3脚のスツールに、背もたれがある4脚のチェア、座椅子など7モデルを用意し、座り心地や調理時などにおける使い勝手、ギミックなどの面を、毎度おなじみの細かすぎるレビューで検証します。
アラフォー4人は奥多摩・日の出山へ。忘・新年会っぽい企画をしてきたようです
40がらみの編集長と山仲間による、ドタバタ珍道中連載。なお、今回にてしれ~っと第10回目を迎えています。
到着したのは、東京・奥多摩の日の出山。今号の発売日が年明け早々だ、という口実で年の暮れ&新年っぽいことをしよう、じゃあ餅つきをしよう、あとは日の出を“初日の出っぽい”感じで読者のみなさまに届けよう、となんともアバウトな企画動機でいそいそと登ってきたのです。
日の出を拝み、餅つきも完了し、あとは各自用意した料理を並べて忘年会——しかし、想像に難くないのですが、アラフォー4人がただ餅をつき、暴食するだけで企画はもつのでしょうか?
「今回の企画、記事になるの?」とオオホリが尋ねると、ヨシザワは「どうしましょうか。書くことがないですね……」と苦しい返答。それでも、ある一縷の望みをかけて、昼すぎになっても山頂にとどまり続けるのでした……。さて、無事にページは埋まったのか、白紙のママなんてことは……。
今号からふたつの新連載がスタート
今号からふたつの新連載がスタート! ひとつめはおしゃれハイカー必見、ライター・平野美紀子さんによる“What is the NEXT?”
昨今、国内外のガレージブランドや新興ブランドの人気が高まっているといいます。そんなシーンの最先端を求めて、ファッショナブルな山好きがいま、どんなブランドのどんなアイテムを取り入れているのか、どのようなアクティビティに持ち出しているのかを探ります。
もうひとつは自然をフィールドとして創作活動を行なった芸術家を紹介する「自然をめぐる芸術家たち」。
紹介者は、Z世代の若手画家・伊藤大悟さんです。今月のアーティストは“山の版画家”として知られる、畦地梅太郎。
その図柄がモンベルTシャツに採用され、燕山荘の玄関前にも石像が置かれている「山男」とは何者か?について、畦地の自然体験やことばから紐解きます。
次回からはどんなブランドのアイテム/芸術家が登場するか、乞うご期待!
そのほかも内容盛りだくさん!!PEAKS No.170は2025年1月15日(水)発売!
小誌おなじみの連載のほか、ほかにも内容は盛りだくさん!
第152回目を迎えた「小雀陣二の山グルメ」ではインスタント味噌を活かした3品をご紹介し、「野外道具探訪記」はイタリアの登山靴メーカー、ガルモントを取材しています。
また、今号の「『日本百名山』の歩き方」のテーマは“読んでから登る”。新田次郎の直木賞受賞作『強力』の舞台である白馬岳をはじめ、山×本の切り口から4座を語ります。
山の楽しみは十人十色。旅情を味わいつつ、遠征登山で高峰を縦走することも、この上なく楽しいもの。
でも、意外と身近なところにも豊かな山があり、地元の人々に愛され、大切にされてきた文化、信仰、歴史がある——と知ることで、きっと楽しみ方の奥深さは深まっていくはず。
山の国でより多くの人がより深く山に親しむために、ぜひ、この一冊をお役立てください!
発売は2024年1月15日(水)。Amazonをはじめとしたオンライン、または全国の書店でお買い求めいただけます。
次号、「PEAKS No.171」は2025年3月14日(金)発売予定です。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。