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尾瀬のふもと“檜枝岐村”での生活を始めました!|まだ知らない尾瀬ストーリー#06

“尾瀬”と聞くと思い描く景色はどんなものでしょうか?

「湿原と山と木道」という景色を思い浮かべる方が多いかもしれません。尾瀬はその景色があまりにも有名で、その成り立ちや歴史、その周辺地域のこと、そこに関わる人々のことはほとんど知られていません。じつは尾瀬には感動的なストーリーがいくつもあるのです。

尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterの私が、尾瀬のさまざまなストーリーをお届けします!

尾瀬のふもと“檜枝岐村”での生活を始めました!

もしもこの記事を読んでくださっている方の中で、私のInstagramを見てくださっている方がいたら、すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれません。そう、尾瀬の福島県側の玄関口、檜枝岐村での生活を始めました!今回は檜枝岐村ってどんなところなのか、なぜ檜枝岐村で生活することになったのか、を少しだけ紹介させていただきたいと思います。

檜枝岐村ってそもそも、聞いたことありますでしょうか!?

以前、ランドネ読者にファンの多い、四角友里さんが檜枝岐村について紹介をしてくださっていたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。私はたぶん、尾瀬で働くことがなければ知らなかったかもしれない……。そのくらい、たどり着くには少し大変な場所にあります。

檜枝岐村は福島県の最奥の地にあります(福島県民でも行ったことがない!という方もいらっしゃるとか)。面積は390.46平方km(福島県 生活環境部 自然保護課HPより)、人口は現在では500人をきっています。その面積のうち、約98%が林野で、人々が住むのは川沿いが多く、まとまっている印象です。

▲檜枝岐村の家々は川沿いに建ち並んでいることが多い。

そこに住む方々の名字にびっくり!ほとんどが星、平野、橘さん!!!(とくに橘さんは少ないんだとか)。受け継がれている文化も独特で、「檜枝岐歌舞伎」という歌舞伎があります。これは村民の方々が代々受け継いできたもので、年に3回ほど観ることができます。私は初めてこの歌舞伎を観たとき、なんてすばらしいんだろう……と言葉がなくなりました。

各地で”伝統”がなくなっていくなか、こうして現在も受け継がれている。しかも本業をもちながらも集まって練習し、江戸時代から受け継いでいる。その途方もない歴史をいま、この目で観ているような気がしてすごく感動し、そこからすっかりこの歌舞伎のファンです(歌舞伎座とかには行ったことありませんが、この歌舞伎はもう何年も観ています)。

▲歌舞伎の舞台。どんなふうに演じられているかはぜひ、ご自身の目で観てみてください!

そしてもうひとつ、すばらしいなと思っていること。それはお墓です。

10年ほど前、初めてこの村に来たとき、レンタル自転車で走っていて感じました。どのお墓もとってもキレイにされていて、ご先祖さまを大切にしているんだろうな、と。私が檜枝岐村に引っ越してきたときは、お墓はまだ雪の中……。これから、あのキレイなお墓を見ることができると思うと、少しうれしい気分になります(お墓を見てうれしいなんて不謹慎かもしれませんが……)。

▲道の駅尾瀬檜枝岐内にある”山旅案内所”。
▲ここではレンタル自転車を借りることができる。村内をめぐるのにピッタリ。

さてさて、私がなぜこんなにすばらしい檜枝岐村に来ることになったのか。それはいままでやっていた尾瀬での活動を「ぜひ、うちの村でやってください!」と言ってくださる方に出会えたから。尾瀬のために!と思って始めた活動。でも活動していくなかで見えてきたのは、周辺地域の大切さ。そこに住む方々が尾瀬を支えてくれている、という紛れもない事実。だからこそ、もっともっと尾瀬の周辺地域のことを深く知りたくなりました。

以前には、群馬県側の尾瀬の玄関口である片品村で生活していたことがありました。次は檜枝岐村に!と思って情報を探していたところ、その方にお声がけいただきました。手探りで始めた活動が、こんなふうに繋がっていく。人々の出会いに本当に感謝です。

きっと、この先何十年と檜枝岐村にいたところで、私は完全に“檜枝岐村の人”にはなることはできない。でも、この村の温かい人々と、すばらしい文化と歴史、貴重な自然を残していくために、私にできることを頑張っていきたいと思っています。

みなさんも尾瀬だけでなく、檜枝岐村にも訪れてみてくださいね!

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PROFILE

HagiwaraMai

ランドネ / Oze Nature Interpreter

HagiwaraMai

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

HagiwaraMaiの記事一覧

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

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