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PASSIFIC BREWING(パシフィックブルーイング)/神奈川県|山とクラフトビール〜ブルワーを訪ねて、特急で!〜

下山後の一杯はどんな飲みものでもおいしい。
とくにシュワっとする、地元ならではのクラフトビールは格別です。
そんな特別なビールを作っているブルワーさんを訪ねて、そのおいしさ、魅力をちょっとだけ深く紹介します。

日曜の午後、日々の食事時など“気がつくと飲んでいる”ビールを目指して

PASSIFIC BREWING(パシフィックブルーイング)  大庭 陸さん

 

普段あまり来ることのない茅ヶ崎まで来たので、この機会を逃すまいと取材前に湘南茅ヶ崎幸福餃子で餃ビー(餃子とビール)をキメた。最高だ!

PASSIFIC BREWING(パシフィックブルーイング)
神奈川県茅ヶ崎市 萩園2644-3

 

グーグルマップによると湘南茅ヶ崎幸福餃子からパシフィックブリューイングまで3kmあり、公共移動手段だと42分、徒歩だと38分かかり、タクシーだと13分。ここはタクシー一択だろうと考えていたが、ランドネ山﨑さんは「3㎞なら歩けますね!」と言い出す。さすが山歩きに慣れているランドネ編集部員。人間離れした徒歩許容範囲と高い経費意識を持ち合わせている。ただ万年運動不足&二日酔いの私には到底無理。足がもげてしまう。最悪、山﨑さんを先に歩かせて、私は自腹でタクシーに乗ることも考えていたが、最終的に私のタクシーへの一途で切なる想いに山﨑さんが折れてくれ、タクシーで向かうことに。よかった。

創業者の大庭陸さんと山本俊之さんが迎えてくれた事務所併設の醸造所は、狭いコンビニくらいのサイズしかなく、想像よりもずっと小さかった。ここから全国の酒屋やファンにビールを届けているのかと思うと、並々ならぬ苦労がうかがえる。そんな忙しいなか、ビールにまつわる話をていねいにしてくれた。

▲フィムを作った小寺さん。

パシフィックブリューイングは2021年9月に茅ヶ崎出身である大庭さんと山本さんが立ち上げたブリュワリー。PASSIFIC BREWINGという名前にはPACIFIC(海)とPASS(峠)というふたつの言葉が入っている。海に面した茅ヶ崎が地元で、山に囲まれた志賀高原でビール作りを学んだ大庭さんが、ブリュワリーの名前を考えるときに、海と山どちらかを名前に入れようと悩んだが、どちらも好きで選べなかったので両方盛り込みましたと笑って話してくれた。山のキャラクターがサーフボードを抱えたラベルはクラフトビール好きなら一度は見かけたことがあるだろう。

ブリュワーの大庭さんは20歳くらいのときに初めて飲んだクラフトビールに感動し、ビール作りに興味をもつ。ビール作り以外にも農業や日本酒作り、ビールと音楽フェスの主催など多角的に学べそうだと思い、志賀高原ビールでビール作りを学ぶことに。その志賀高原で長野の山々に魅了され、いまでも月に一度は長野へ山登りに行っているそう。具体的な山の名前がいくつも出てきて、登山素人の私にはわからなかったが、大庭さんの風貌からすごい山に登っているのだということはわかった。

▲イベント出店も積極的。

お話を聞くなかで感じたことは、パシフィックブリューイングがインディペンデント精神をとても大切にしているということ。たとえどんなにビールの人気が出ようとも、醸造所をむやみやたらに大きくしたり、従業員を一気に増やしたりすることなどは考えていない。ときには山登りに出かけたり、楽しそうなイベントに出たり、作りたいビール作りに挑戦したり、好きなことを大切にしながら、ゆっくりとブランドを育てていく。いまはおいしいビールを作ることはもちろん、何を伝えていくかを大切にしているという。

パシフィックブリューイングがやってることは、単なるビール作りではなく、ふたりの自己表現であり、新たなカルチャーの発信とその醸成化ともいえる。

▲茅ヶ崎駅近く、直営のビアバー「Pepown(ピーポン)」がある。

将来的に長野で農業をやりながら、育てた農作物を使ってビールを作りたいという想いがあり、いまは実験的に茅ヶ崎で小さい畑を始めているそう。その畑で収穫したハーブを使ったビールはこれで3つめ。アシスタント小寺さんの初めてのレシピがFHYME(フィム)だ。

大庭さんたちのブリュワリーへの想いやビール作りについての話を聞いたあとに飲むフィムは、格別においしかった。独特のハーブの香りと余韻は、その日の出来事や感じたことを、思い出としてより鮮明に記憶に残してくれるような気がした。私はこのビールを持って、少しだけ山に登ってみたくなった。

下山後の一杯は……

FHYME(フィム)

700円(税込)
スタイル:アンバーエール ハーブ入り
アルコール度数:5.0%
サイズ:350㎖
アンバーエールをベースにし、鼻を抜けていくような爽やかなハーブの香りと心地よい苦味とコクがある。天気のよい秋冬の午後、外で飲みたくなる一杯。

おすすめの山「北アルプス」

1泊2日とか2泊3日など、テント泊縦走ができる山を好んで行くことが多いという大庭さん。

「僕、やっぱり、長野の山が好きなんですよね。夏の北アルプスとか大好きです。今年の夏は忙しかったので、10月に上高地から入って、蝶ヶ岳まで行きました。ほんと最高です」。

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PROFILE

オガサワラガク

ランドネ / 餃子超人

オガサワラガク

餃子に魅了され、あらゆる手段で餃子情報を発信する、餃子愛好家。ビールについてもかなり詳しい。登山は始めたばかり。

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