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雨の日の備えをしながら防災力を高めよう/今月のレシピ【鮭フレーク】| CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#37

キャンプの道具や知識には、防災に役立つことがたくさんあります。この連載では、防災士資格をもつCAMMOCからアウトドア好きのみなさんへ、もしもの時に役立つちょっとしたヒントとアイデアレシピをお届けします。

雨の日こそ備えを見直すチャンス!

雨が多い梅雨の季節は、土砂災害や河川の氾濫、浸水被害などの自然災害が発生しやすい時期。日々の生活でも、雨というだけで外出が億劫になりがちですが、「雨のなかでどう動くか、濡れても使えるアイテムはあるか」と、雨の日にしかできないこともあります。

この「やってみた」経験があるかどうかで、いざというときの対応力は大きく変わります。この機会に、雨の日の行動を見直し、防災力を一歩レベルアップさせてみませんか?

雨具をもう一度、見てみよう

「傘を忘れた」「レインウェアがベタついて気持ち悪い」「バッグの中までびしょ濡れ」……そんなちょっとした“雨の日の困った”体験、じつは防災のヒントにつながっているんです。

  • 晴雨兼用グッズで突然の雨にも対応(傘・ウエア・ブーツなど)
  • 1〜2週間ごとの防水スプレー習慣で、撥水力と清潔感をキープ(靴・バッグ・ウエアなど)
  • ポンチョ型/上下セパレート型、シーンに合った雨具を使い分けてみる
  • リュックカバー、防水ポーチ、スマホ防水ケースなど、持ち物全体を守るアイテムも要チェック!

傘だけに頼らず「動きやすさ」や「防水性能」を考えた雨具の見直しは、いざというときの避難行動や外出時の備えにも直結します。

「防災=特別なこと」ではなく、「普段からのちょっとした工夫」がカギです。

自宅まわりの排水、大丈夫?

「水たまりができた」「家の前が池みたいになった」……そんなときこそ、自宅周辺の排水トラブルの“前兆”に気付けるタイミングです。

  • 雨どいはあふれていない?途中で漏れていない?
  • 玄関やベランダの排水口はゴミで詰まっていない?
  • 家の前の側溝・排水溝に落ち葉や泥がたまっていない?

気付いたときに、できる範囲でゴミを取り除いたり、晴れた日に掃除しておけば、床上浸水や水が引かないトラブルの予防につながります。

「濡れない工夫」と「濡れたときの対処」を身につける

キャンプでも日常生活でも、「濡れないようにする工夫」と「濡れてしまったあとの対処」、どちらもおなじくらい大切。この考え方は、そのまま防災対策にも応用できる視点です。

たとえば、

  • スマホやお薬など、大切なものは防水ケースやジッパー付き袋で守る習慣を
  • 衣類や靴は速乾素材にすることで、濡れても不快感を軽減
  • ロープやハンガーで、濡れた衣類を干せる準備を
  • ストーブや扇風機、新聞紙など、“乾かす手段”を把握しておく

そして意外と見落としがちなのが、「濡れて帰ってきたあと」そのままだと身体が冷えたり、モノによっては錆びや匂いの原因になることも。

  • 玄関に吸水マットやタオルを敷けるスペースを確保
  • 濡れた荷物を入れられる袋や速乾タオルをすぐ使える場所に
  • 家族全員分の着替えやタオルを、玄関付近に常備しておく

こうした「濡れ対策」ができていると、もしもの避難時や浸水被害にも落ち着いて対応でき、体調を崩してしまうリスクも避けられます。

“雨の日のちょっとした工夫”が、災害時の大きな備えになるかもしれません。

通い慣れた道を「避難ルート」として歩いてみよう

「ここ、水たまりができやすいな」「傘がぶつかって歩きづらいな」……そんな雨の日の小さな気付きこそ、災害時に命を守るヒントになります。
大雨や台風で避難が必要になったとき、実際に歩いて移動するのは、ふだん使い慣れた道。だからこそ、雨の日の通勤や通学を「もしも」の目線で見直すことが、防災への第一歩です。

  • 雨水が溜まりやすい場所や滑りやすい道を事前にチェック
  • 傘を差したときに通りづらい場所、見通しの悪い道を確認
  • 駅・学校・スーパーなどへの道を「非常時に歩けるか」で見直してみる

こうした“日常の観察”が、いざというときに安心して動ける「体で覚えた避難ルート」に変わります。

イラっとしたら、それは“気づきの種”かも

たとえば、雨の中を帰宅して、靴もズボンの裾もびしょ濡れ。足が冷えて不快なのに、玄関にはタオルもなくて、思わずイライラ……。でもその「なんでこれがないの?」という気持ちは、自分の暮らしに必要な“備え”を教えてくれるヒントかもしれません。

次の雨の日には、玄関に吸水マットを敷いてみる。タオルや替えの靴下を用意しておく。そして、冷えた心を和らげるお茶の時間を、少しだけていねいに。

イライラした気持ちを責めずに、「自分にとって必要なものはなにか」に目を向けてみる。そんなふうに日々を重ねていくことで、防災も、心の整え方も、自然と育っていくのかもしれません。

雨が降る日は、内側の景色を見に行こう

キャンプでテントに響く雨音に、ふと安心したことはありませんか?
自然のなかの雨音には、「1/fゆらぎ」と呼ばれるリズムがあり、私たちの呼吸や鼓動と調和して、自律神経を整える効果があるといわれています。

そんな静かな雨の日に、ノートに3つのことをメモしてみましょう。

・気づいたこと
例:「今日は“がんばらなくていい”と自分に言えた」

・感じたこと
例:「雨のにおいが、子どものころを思い出させた」

・わくわくしたこと
例:「次の雨の日は、あえて散歩してみたい」

書き出してみると、防災のことも、心のことも、暮らしのなかの“じぶんごと”として自然に見えてきます。

雨の日は、外に出られない不便さだけでなく、自分と静かに向き合う、ちょっと特別な時間をくれる日でもあります。特別な準備はいりません。まずは、雨音タイムを味わってみましょう。

ランドネの記事を“声”でお届け!ラジオで深堀トークします【6/28(土)9:20~鎌倉FM82.8】

CAMMOCの「キャンプしたら防災できた!」の連載内容を、鎌倉FMにてより深掘りしてお話します。
ラジオならではの楽しい雰囲気のなかで、いつもともしもに役立つヒントを声にのせてお届けするので、ぜひ聴いていただけるとうれしいです!
※鎌倉エリアの方はラジオで、それ以外の地域の方も鎌倉FM公式サイトのネット配信でご視聴いただけます。

鎌倉FM82.8「GOOD MORNING DTATION:もしもにつよいわたしになる!」

日時:6月28日(土)9:20ごろ~
ネット配信:https://www.jcbasimul.com/kamakurafm

今月のレシピ【鮭フレーク】

塩鮭を使ってポリ袋で湯煎調理し、ほぐして鮭フレークにする方法は、手軽で、アレンジも自在!たとえばご飯に混ぜておにぎりにしたり、パスタやサラダのトッピングにしたりと、活用の幅も広がります。

材料

塩鮭……ひと切れ
ポリ袋(耐熱用/高密度ポリエチレン)……1袋

作り方

①塩鮭を骨ごとポリ袋に入れ、空気を抜いて口をしっかり結ぶ。
鍋に水を入れ火にかけ、沸騰したら弱火にし、①のポリ袋を入れて5分加熱する。
③鮭に火が通ったら袋のまま取り出して少し冷まし、袋の上からもみほぐしながら、骨と皮を取り出し、フレーク状にほぐす。

クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)

左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。 著書「ラクして備えるながら防災 フェーズフリーな暮らし方(辰巳出版)」「うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード(山と溪谷社)」

HP:https://cammoc.com
Instagram:www.instagram.com/cammoc

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PROFILE

キャンモック

キャンモック

「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/

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