
雨でも楽しい山歩き~梅雨の湿原は可憐な花の宝庫~

Mt.ランドネメンバー
- 2025年06月26日
雨の合間にさす日差しが、木々の緑をいっそう濃くするこの季節。山に咲く花や、静かな森の音――いまならではの表情に出会いたくて、ふと山を思う日が増えてきます。Mt.ランドネのメンバーが、それぞれの視点で見つけた「山や自然の楽しみかた」をお届けします。
雨でも山に行きたい!そんなときは湿原へ行こう!
梅雨に入ると、山の計画を立ててもなかなか予定どおりにいかないことがあります。天気が読めず、登山口近くまで行って決行すべきか悩ましいときも。土砂降りならあきらめもつきますが、小雨や回復傾向のときはどうするか悩むことも多いのでは。
そんなとき、わたしは迷わず湿原に向かいます!
雨の森も趣きがあってよいのですが、目的の山に登れなくて沈んだ気持ちを晴らすには開放感ある湿原がおすすめです。雨の日は人が少なくてゆっくりめぐることができるし、6月は高山植物の花が美しい季節でもあるので、遠くの景色は望めなくても、足元に目を向ければ、雨に濡れて生き生きとした花々を楽しむことができます。晴れた日とはまた違った表情を見せてくれるのも魅力です。
雨の日しか出会えない景色に会いに
この時期わたしがおすすめする湿原は北アルプスの栂池自然園。ロープウェイでアクセスでき、園内は整備されているため、危険個所もなし。万が一天候が急変しても、避難できるビジターセンターが近くにあるので安心です。自然園の入り口に立つと目の前に広大な湿原が広がり、雨でも清々しい空気が漂いほんとうに気持ちがいい!ただし、雨で濡れた木道は滑りやすいので慎重に。
園内を一周するコースは距離5.5Km、約3時間30分。木道をのんびりと歩きながら、両側に咲き誇るミズバショウやリュウキンカ、シラネアオイ、キヌガサソウなどの可憐な花々を楽しみます。そしておめあての”濡れると花びらが透明になる神秘の花・サンカヨウ”にもそこかしこで出会うことができますよ。
雨の日ならではの湿原、おすすめです!
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PROFILE

Mt.ランドネメンバー
山や自然をこよなく愛し、自分たちの“好き”を共有するコミュニティーサービスの一員。会員限定イベントなどを通じて、山や自然の新しい魅力を見つけたり、自分らしいアウトドアを楽しんでいる。
山や自然をこよなく愛し、自分たちの“好き”を共有するコミュニティーサービスの一員。会員限定イベントなどを通じて、山や自然の新しい魅力を見つけたり、自分らしいアウトドアを楽しんでいる。