山でもトイレトレーニングが必要~日和田山~│親子アウトドア
山﨑理恵
- 2022年04月30日
埼玉県にある日和田山。西部鉄道の公式HPに出ていた「滝と高麗ののどかな山里への道」のコースで行くことにしました。
コース選びはよかったのですが、途中で息子のトイレ問題が勃発! しかも大きいほう!
とりあえずなんとか乗り切った様子をランドネ編集部ヤマサキがお伝えします。
マップは頭に入れておこう
いつもはおにぎりやおやつをいろいろと準備をしていくのですが、子どもたちも少し大きくなったし、途中でそれらを買い足せばいいかな? 時間があったらムーミンバレーに寄ってみよう♪など、気軽に出発しました。
車窓から見る景色に緑が増えてきます
西武鉄道池袋線・武蔵横手駅から歩き始めます。五条の滝までは、娘といろいろな花を見つけては写真を撮りながら、盛り上がっていました。
けっこういろいろと咲いていました
五条の滝でお参りをして、再び歩き出してから10分くらい。ふと、後ろを振り返るとテンション下がり気味の7歳息子が見えます。
えーー!!もう終了!?
友だちがいないとダメなのかな? オンロードはつまんないのかな? ユーチューブを見たくなったのかな?とか、いろいろな理由を考えながら、どうしたの?と聞いても、「いいから先に行って!」と。たびたび振り返ると、息子はどんどん離れて行くばかりです。
歩いたり、待ったりしながら、次の目的地「土山」への分かれ道に到着。土山へは通行止めになっていて、もう一本の道は「鎌北湖」へと書いてあります。鎌北湖ってどこ?物見山へ行けるの??? 地図が頭に入っておらず、山歩きに慣れていない私はちょっぴり不安になります。
スマホで調べると途中の道を東へ行くと物見山になることがわかり、ほっとしたのもつかの間、息子が「トイレ……」と、か細い声で言うではありませんか! しかも「大きいほう……」と。
事前調べでトイレがないと書いてあったから、駅の公衆トイレに寄ったのに!!
しかたがないので、コースからは見えない木陰に入り、持っていた消臭袋(持っていてよかった!)を2枚重ねにした中に排便させようとすると、コースのほうから会話が聞こえてきました。その声を聞いた息子は「見えちゃう……外ではムリ……」と言い出しました。見えないよと言っても、精神的にもうムリ。
戻るか~(涙)と、袋をバックパックにしまっていると、そのハイカーさんたちが「物見山のすぐ近くの茶屋でさ~」と会話をしながら、通り過ぎました。茶屋?茶屋ならトイレはあるはず!
駅までほぼ下りの3km、茶屋まで物見山を登って下りてたぶん3km……。一刻も早くトイレに行きたい息子には駅に戻ってあげたほうがいいのだろうけれど、先に進みたい娘と私。
漏れそうになったらさすがに袋にするだろうと、物見山から茶屋へ向けて歩き始めました。内心は「漏らすな~、漏らすな~と念じつつ、便意をガマンしすぎて違う病気になったらどうしよう!」とドキドキでした。
気をそらしながら、励ましながら登ります
ふと振り返ると、息子との距離は離れていて、出るべきモノがときどき息子の肛門を襲っている様子。便意のウェーブをなんとか乗り越え、物見山の頂上へ到着しました。
山ごはんを楽しんでいるカップルやグループがいて、私たちもオニギリを食べることに。
山頂ではゆっくりせず、とにかく茶屋へ! 茶屋でトイレ&休憩しようと思っていましたが、近くに公衆トイレがあったので、そちらで無事に問題解決です!
そこからはもうホントに足取り軽く、息子は跳ねるように日和田山へ。山頂にいた大学生のお姉さんたちに愛想を振りまき、下山しました。
こんなに低い山なのに大変な道のりでした 金刀比羅神社でもひとやすみ 下山は男坂と女坂があり、まあまあ疲れていたのか、子どもたちは女坂を選んだ
日和田山頂上と登山口にはスタンプがありました
帰宅後、マップを見返すと公衆トイレのマークがありました。通行止めになっていた場所でWi-Fiが入ったからよかったけれど、マップが頭に入っていたら、不安になることもなかったし、トイレマークをしっかり見ておけば、もう少し落ち着いて歩けたと思います。反省。
日和田山(奥武蔵)
標高305mの低山。低山ながら山頂からの眺めがいい。麓の巾着田には素敵なカフェや河原があり、下山後も楽しめる
コース
武蔵横手駅(トイレ)→30分→五条の滝(10分)→80分→物見山(15分)→15分→茶屋(近くの公衆トイレで15分)→30分→日和田山(10分)→30分→高羅本郷→20分→高羅駅(トイレ)
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