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【いつか泊まりたい山小屋#21 月山・佛生池小屋】なだらかな山容を望む山岳信仰の聖地で特別な滞在を

「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。21軒目は、信仰の山、月山の9合目に建つ佛生池小屋をピックアップ!

湿原の景色を愛でながらのんびり目指せる目的地

▲登山口となる月山8合目には高層湿原の弥陀ヶ原が広がっていて、ミズバショウやニッコウキスゲをはじめ130種類以上の高山植物が自生する。

修験道の場として知られる出羽三山のひとつ、月山。その北面の9合目に佛生池小屋はある。月山は、山容がなだらかであること、また登山道の歴史が古く整備が行き届いていることから、山頂まで歩きやすい道が続く。とくに「羽黒口ルート」と呼ばれる月山8合目からの道はゆるやかで、歩き始めは湿原に延びる木道、湿原の先はゴロゴロとした石畳をのんびり2時間ほど登って行けば、あっという間にたどり着くことができる。

▲晴れた日は満天の星空が広がる。2,000mに満たない標高において、この景色が堪能できるのも東北の山ならでは。
▲畳敷きの客室。個室ではないが、カーテンで仕切られているのでプライベート感は確保されている。

信仰の山であることを感じられるお土産やグルメ

▲山小屋の天井や梁に飾られているのは、ここへ訪れたさまざまな“講”の布まねき。その色褪せ具合からも、山小屋の歴史が感じられる。

この山小屋のなによりの特徴は、月山という山岳信仰の聖地に建ち、多くの参拝者の拠り所として存在し続けてきたことだろう。山小屋に隣接する佛生池のまわりには紙垂の付いた縄が張られているうえ、館内には布まねきが飾られ、お土産コーナーに注連縄が並んでいる。夕食に精進料理が提供されることも、信仰の地ならでは。

出羽三山が開山したのは、1,400年以上も前のことだという。遠い昔、祈りとともにこの場所を訪れた人々へ思いを馳せれば、山小屋で滞在する時間が特別なものになるはずだ。

▲売店には、山小屋でおなじみのTシャツやピンバッチのほか、参拝者が首から下げる“注連縄”も販売されている。
▲佛生池小屋の夕食。月山筍の天ぷら、ぜんまいの油炒め、きのこのおろし和えなど、山小屋主人が山で採ってきた地物の山菜を使った精進料理だ。

山小屋から目指すおすすめルート【佛生池小屋~月山 片道約1時間20分】

▲山頂にある月山神社の鳥居から眺めた頂上小屋。ここも営業小屋で、宿泊や昼食で利用することが可能だ。

佛生池小屋まで歩いてきたなら、ぜひ目指してほしいのが月山の山頂だ。標高は1,984mなので、山小屋からは標高差約240mの登りとなる。途中にある、“行者返し”と呼ばれる急坂を乗り越えれば、その先はモックラ坂、大峰へと続くなだらかな稜線上の道に。

月山神社が厳かに佇む山頂からは、庄内平野、鳥海山、朝日連峰、飯豊連峰を一望。参拝をしながらまわりの景色を堪能すれば、すっかり清々しい気持ちになれるだろう。

▲月山の山頂から、湯殿山など西側に連なる山々を眺めた景色。湯殿山神社へは約3時間でたどり着ける。

山小屋をゴールにした場合でも、弥陀ヶ原湿原はもちろん、8合目から徒歩10分のところには御田原神社もあり、短いルートながら見どころ充分。登山初心者の仲間の山小屋デビューにもおすすめしたい場所だ。

佛生池小屋
http://bussyouike.travel.coocan.jp/
・標高:1,743m
・営業期間:6月末~9月25日(2022年度)
・宿泊料金(税込):1泊2食9,350円、素泊まり4,950円、お弁当(おにぎり2個) 700円
・電話番号:090-8783-9555
・コロナ禍での確認事項:予約制、気になる方はインナーシーツ・枕カバー・マスク・除菌液等の持参を推奨

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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