今年の山の日は、自然豊かな南の島で「山」を感じる一日を！

ランドネ /

ランドネ編集部

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バックパックを背負って沖縄と旅する

沖縄島北部一帯（国頭村、大宜味村、東村など）は、平成28年9月に「やんばる国立公園」に指定され、さらに令和3年7月、「奄美大島、徳之島、沖縄北部及び西表島」は世界自然遺産に登録されている。

世界的にもその自然の価値が認められている沖縄県が、2023年『「山の日」全国大会』の開催地となり、各エリアでトレイルウォークや自然体験プログラムなど、「山」をテーマにしたイベントが行なわれる。

右上）美しい海に囲まれた西表島は、2023年8月11日に開催される山の日のイベント会場にも。右下）地域での森林率80% 以上を有するやんばるの森。スダジイやオキナワウラジロガシなど亜熱帯常緑広葉樹林が多い。左）落差約26m の比地大滝。亜熱帯特有の植物が多数。

『「山の日」全国大会』は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを掲げた国民の祝日・山の日に、制定趣旨を広く知ってもらうことを目的として、毎年開催されている。沖縄県にも嘉津宇岳（452m）や本部富士（240m）など、地元の人やハイカーに親しまれる低山がいくつもある。「山の恩恵」は、沖縄の美しい海を語るうえでは欠かせないものだ。そこのことを知り、感じるには、やはり自分の足で山を歩いてみることが一番である。

8月11日の記念式典では、演出家・平田大一氏が手がける「おきなわ芸能絵巻ぐすーじさびら〜山の祝祭り」がメインで行なわれ、式典や記事行事のようすは、YouTubeライブでも配信される予定。山を知り、山に感謝し、山を楽しむ一日を、すごしてみては。

トークセッションには四角友里さんも参加

生物多様性を生み出す、沖縄の山の魅力を発信！

「『山の日』記念行事では、沖縄出身の比嘉愛未さんやHY さんたちといっしょに、私も山の日アンバサダーとして沖縄の山の魅力についてお話します。海のイメージが強い沖縄ですが、じつは低山がたくさん！西表島とともに世界自然遺産に登録された本島北部の山岳地域は『やんばる』と呼ばれ、イタジイやヒカゲヘゴなど独特な植生をもつ原始の森が広がり、ヤンバルクイナなど多種多様な生きものたちが暮らしています。その豊かな森が河川を通じてサンゴ礁の美しい海を育んでいるんです。山の日をきっかけに、ぜひ沖縄の山に親しむ機会をもっていただけたらうれしいです」（四角友里さん）

アウトドアスタイル・クリエイター　四角友里さん
「山スカート」を日本に広めた女子登山ブームの火付け役。講演や執筆、山ウエア・ギアの企画開発に携わる。日本全国の山を旅しながら、土地の食や文化を味わうのがライフワーク。Instagram@yuri_yosumi