【大久保絵里のランニングフォーム診断&改善メニュー】猫背気味
RUNNING style 編集部
- 2020年09月09日
INDEX
ランニングコーチ大久保絵里さんが、頑張る市民ランナーのフォームをチェック。
いまより美しく、快適に走れるフォームへの改善ポイントや、すぐに取り組めるエクササイズなどをレクチャーします!
【今回のチャレンジャー】
安藤弘子さん
階段を上るのがしんどくなったことをきっかけに運動を開始。それからめきめきと記録を更新し、サブ4を達成! 現在はサブ3.5を目指し、トレーニングに励んでいる。
安藤さんのランデータ
ランニング歴
約5年
月間走行距離
220〜240km
ランニング頻度
週4回
1回あたりの距離
10〜15km
自己ベスト
3時間46分/フル
目標
フルでサブ3.5
【BEFORE】安藤さんのフォームをチェック!
悩み
レース後半に肩が上がる
トラブル例
- 肩が凝りやすい
- 上半身が疲れやすい
- スピードにのりにくい
【大久保コーチのフォーム診断】
猫背気味のため、上半身が疲れやすいフォームに
しっかりと腕が振れているスピード感のあるフォームですが、姿勢が猫背気味な点が気になります。この状態で走り続けると、レース終盤で肩が上がったり、上半身が疲れやすくなる原因に。また、脚の引き上げが弱い点も改善したいポイント。これでは、せっかく腕が振れていても、脚の回転がスムースにできず非効率です。エクササイズに取り組み、より効率的な走りを習得しましょう。
NGポイント
- 猫背気味
- 脚の引き上げが弱い
フォーム改善に役立つエクササイズ&ストレッチ
脚の引き上げと体幹を強化するドリル(左右バランスよく10m進む)
1.前方へ進みながら片脚を引き上げる
ステップを踏みながら、片脚を高く引き上げる。このとき、腕も大きく振ることで全身の連動性の意識づけにもなる。リズミカルに行おう。
2.片脚を横方向に高く引き上げる
次のステップでは横方向に片脚を引き上げ、前、横、前、横……のリズムで前方へ進む。目線はまっすぐ、股関節から脚を上げることがポイント。
肩甲骨をやわらかくするエクササイズ1(ラン前に10回)
姿勢を正した状態で、腕を高く上げる。腕が上がりきったところで、両手の甲が向かい合うようにしながら、ゆっくり肩甲骨を引き寄せる。
肩甲骨をやわらかくするエクササイズ2(ラン前にゆっくり10回)
地面に手とヒザを着き、背中を丸めて肩甲骨を開く。背中が伸びたら、今度は肩甲骨を引き寄せる。繰り返し行うことで、肩甲骨が柔軟に!
【AFTER】姿勢と脚運びを意識することで、効率的なフォームに改善!
背すじを伸ばした正しい姿勢を意識することで、より美しい腕振りに改善しました! 修正前に比べ、なめらかなフォームです。また、脚の引き上げも意識できるようになり、上半身と下半身の連動性もとれていますね。このフォームで走り続ければ、レース終盤のペースダウンも防げるはずです。
ラン歴が長いこともあり、クセを直すのはなかなか難しいことです。まだ少し肩甲骨まわりに硬さが見られるので、今後もストレッチなどに取り組み、少しずつ改善していきましょう。トレーニングとボディケアのバランスが大切です。
動画でもっと詳しくフォーム改善エクササイズをチェック!
コーチ紹介
大久保絵里
マラソンランナーとして、コナマラソン優勝、ストックホルムマラソン2位など、多くの国際マラソンで活躍。プロアスリート転向後はファイバーゲートに所属し、国内外のレースを転戦している。ベストタイムは、2012年東京マラソンの2時間26分08秒。
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PROFILE
RUNNING style 編集部
ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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