スーパーライトジギングが今、各地で流行中! 人気の秘密とは?
SALT WORLD 編集部
- 2020年10月15日
現在、各地で盛り上がりをみせているスーパーライトジギング。釣具店でもコーナーができるほどであり、各ルアー関係のメーカーから専用の道具類も次々と発売されている。ではなぜ、それほどまでに流行しているのか?
もともとスーパーライトジギングのように軽いジグを使用したジギングは過去にもあった。実際にオフショアを長く経験してきた人は、軽いジグでの釣りを経験、チャレンジしてきた人も多いはず。浅い水深でメバルや根魚、さらにワカシやイナダなどを狙った釣りを楽しんだことがあるだろう。
ただ、ここ数年でスーパーライトジギングの釣りの流行が加速したのは、やはり専用ロッド、専用のジグの登場によるものが多い。これにより、さらに様々なターゲットがヒットするようになり、そして時折ヒットする良型の魚も含めて、より確実にランディングへ持ち込めるようになったのだ。
また、この流行には「イサキ」の存在が大きい。今までエサ釣りでしか釣れなかったイサキが、ジグでコンスタントに釣れると分かり、いっきに広まった。そしてイサキ狙いのジギングは、ゲーム性が高く面白いのだ。加えてイサキを狙っていると、いろいろな魚がヒットしてくることから、さらに勢いを増した。一日に、10目以上の釣果というのも珍しくない。
釣りには、なかなかアタリが無いが、一発大物という釣りもある。これはこれで魅力があるが、手軽に楽しめ、アタリが多い釣りはやはり面白い。
では、アタリが多くても、小さい魚では引きが存分に楽しめないのでは?と思う人もいるかもしれない。しかし、専用の道具を使用すれば引きを充分に楽しめ、そして時には良型がヒットし、ハラハラすることもある。だからやめられなくなってしまうのだ。
エリア、シーズンによってターゲットは変わっていく。
スーパーライトジギングのタックルってどんなもの?
スーパーライトジギングは、その名前の通り、ライトなタックルを使用する。ジギングにはライトジギングと言われるカテゴリーがあるが、それよりも更にライトなものをスーパーライトと呼ぶ。ではその基準はどんなところか?
現在のところ、使用するラインは0.6号、0.8号、使用するジグが30gから80gほどまでが基準となる。エリアによっては、ヒラマサが掛かる可能性があれば、PE1号クラスを使用することもあり、潮が速い、水深が少し深いとなれば、100gのジグを使用することもある。
またロッドは、専用のスーパーライト用のモデルを使用する。穂先の繊細なテンヤ竿などでも対応可能だが、取り回しの良さなどを考えると専用モデルが使いやすい。
スピニング、ベイトモデルとともに使用するが、水深が浅い場合は、ジグをキャストして広く探ることができるスピニングが有利。ベイトモデルは、水深が30~50mと深いときや、ボトム周辺を丹念に探りたいときに使用。親指で素早くリールクラッチをオンオフできるベイトが使いやすい。
小型だけではないスーパーライトの威力
スーパーライトジギングは、単に小型の魚を数多く釣るというものだけではない。小型のジグを使用することで、良型のマダイや青物も警戒心が薄れて食ってくることも多い。
実際、今までの記者の取材経験でも、ブリや大型マダイ、良型の根魚がヒットしてきた。そのためにも繊細でありながら、バットが残り、ポンピングで寄せてこれる専用タックルがベストとなる。
ジグ操作の基本は簡単。しかし奥も深い
ジグ操作の基本となるのは、ゆっくりとしたワンピッチ、ジグをチョンチョンと動かすしゃくり、そしてただ巻きである。そんな操作法で、軽いジグであるため、老若男女楽しめる釣りといえる。しかし、実際、船上では釣れる人と釣れない人の差が出る。
今、どこにどんな魚がいるのか?を想像し、その中で様々なジグアクションを試し、そしてパターンを探していく。こういったことこそが、釣果を重ねるコツである。そしてこういったことが、初心者だけでなく、いろいろな釣りをしてきた経験者もハマってしまう要素なのだ。
スーパーライトジギングは、関西方面から広がりみせ、九州、そして東北、北海道、日本海側、関東と釣り場が開拓され続けている。身近な海でやれる船をみつけたら、ぜひ準備して挑戦してみてほしい。やればやるほど、その魅力に憑りつかれるはずだ!
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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