メタルジグの分類②〜バランスと形状による分類〜【ソルトワールド基礎講座】
SALT WORLD 編集部
- 2021年03月07日
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メタルジグにはサイズ、素材、形状、バランスなどによっていくつかの分類があります。同じ重さでも素材や形状が違えば性格の異なるジグになりますし、形状が似ていても重心のバランスを変わるとまったく違う動きを見せるもの。今回はパート2として、重心バランスと形状による分類を解説します。
バランスって何?
メタルジグの説明文にはセンターバランス、リアバランスという単語がたびたび出てきます。これは名前から想像される通り、ジグのどこに重心があるかということ。つまり、センターバランスはジグの中央に重心があるタイプ、リアバランスは後方重心ということになります。また、数は少ないものの頭部に重心を設定したフロントバランス仕様の製品もあります。ジグ選びのポイントとして把握しておきましょう。
沈下速度重視。リアバランスの特徴
ジギングがこれほどポピュラーになる以前、市販のメタルジグはほとんどがこのタイプでした。読んで字のごとく後方に重心があるリアバランスは、テールを下にして一直線に沈んでゆくため(実際には多少ダートする)、目的のレンジに素早く到達させることが可能です。その反面、アクションは単調になりがちなため、各社フォルムを工夫して泳ぎを出しています。
水平フォールやダートが得意なセンターバランス
最近のメタルジグはセンターバランスタイプが最も多く、ショップには様々な銘柄のジグが並んでいます。センターバランスといっても5:5の配分だけでなく、6:4、あるいは4.5:5.5というふうに、微妙にどちらかに寄せているものもあります。ゆえに、後方寄りのセンターバランス、前方重心に近いセンターバランスなど様々なタイプが存在します。動きの特徴はジャークによって水中でスライドし、水平姿勢を演出しやすいこと。スライド後のフォールアクションもターゲットのバイトを誘発します。
フロントバランスは前傾フォールが特徴
リア、センターときたら次はフロントですが、前方に重心のあるタイプはどちらかと言えばマイナーな存在です。特徴は上下の動きを付けやすく、ジャーク後のフォールで前方に逃げるような動きを見せること、ラインテンションで沈下姿勢をコントロールできることなどです。
左右対称と非対称
ここまでは重心による違いを書いて来ましたが、同じバランスのジグでも形状によって性格の異なるジグになります。ただしジグのフォルムは千差万別なので、大きな分類として左右対称か、非対称かという点について触れておきましょう。
左右対称というのは、ジグの左側面と右側面が同じ形状をしているもの。水流は左右均等に流れるため引き抵抗が少なく、速い動きや大きなストロークで魚を誘うのに適しています。
逆に左右非対称というのは右と左がそれぞれ違う形をしているもの。左右で水流の抵抗を変えることでイレギュラーな動きを出すとともに、ジグの移動距離を抑えたり、ダートさせやすくしたりする効果もあります。また、フォール時にはどちらか片面に水を受けてゆらゆらと揺れ、沈下中も魚を誘うアクションを見せます。
現在の主流は非対称系ですが、ここにボディの厚みや幅といった要素が加わると形状のパターンは無限。いろいろ使い比べるのもジギングの面白さですね。次回はジグの長さや幅についてご紹介します。
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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