BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

リールの剛性に注目!目立たないけれど重要なポイント【ソルトワールド基礎講座】

リールを購入するときに、あなたは何を基準に選んでいますか? リールのサイズや糸巻量、ボールベアリングの数のようにスペックとして数値が示されていると自然の比較の基準となりますが、耐久性はなかなか把握しづらいかもしれません。数値化されていないために見逃されてしまいがちな「剛性」の重要性と、メーカーによって異なる表示の見方について解説していきます。

リールは何を参考に選ぶ?

ルアーフィッシングには必要不可欠なリール。釣種やタイプの違いから価格帯まで考慮すると無数の選択肢がありますね。皆さんは新たにリールを選ぶ際、何を基準にしていますか?

一般的には自重を含めたリールのサイズや糸巻量、ボールベアリングの数といったところが主なチェックポイントになるのではないでしょうか。これらはみな、リールの性格を表す数字としてカタログ等に記載されていますし、直接的に巻きの滑らかさや強さに関わってくるので、皆さんしっかり検討されていることでしょう。リールは精密部品の集合体であり、同一メーカー内であれば価格と性能はほぼ比例するため、優れた機構や良いパーツをふんだんに組み込んだものほど、価格も高くなるのが普通です。

数値には出てこないスペック・剛性

しかし、そうしたスペックとは別に、カタログ上の数値からは読み取りにくい重要なチェックポイントもいくつかあります。そのうちの一つが今回のテーマでもある「剛性」です。

剛性というのはリール本体の強靭さを表す言葉で、平たく言えばどれだけ頑丈であるかということ。ボールベアリングの数やドラグ性能に比べると地味で、「剛性が●●kgを達成!」などという直接的な数値で記載されているわけでもないため、スルーされてしまうことすらあります。

しかしこの剛性というワードは、実はリールの性能に対して大きな意味を持つものです。とりわけリールに大きな負担が掛かるビッグゲームでは、ここが一番気になるという人もいるほどです。

ラインキャパシティやベアリングの数など、数字で表記される性能に対し、剛性はややもすれば見落とされがちなスペックだ。

剛性が高いとなにが良いのか?

では、剛性が高いとどんなメリットがあるのでしょうか? 真っ先に思いつくのは船べりや磯、防波堤とのコンタクトにおける物理的な耐久性ですよね。本体が頑丈ならば、内部のギアやパーツも衝撃から守ることができます。

しかしそれだけではありません。実はファイト中も、リールには想像を超える負荷が掛かっていて、程度の差こそあれ、竿がしなるのと同じようにたわんだり、歪んだりします。これをできるだけ抑え、本来の性能を100%発揮するためにも、リールの本体は頑丈でなければならないのです。

ファイト中もリールには大きな負荷が掛かっている。衝撃に対する強さだけでなく、たわみ、歪みに対する強靭さが求められる。

リールは年々進化し、滑らかな巻取りや強力な巻き上げを実現するために、メーカー各社はギアの噛み合わせ精度を極限まで高める努力をしています。アングラーがハンドルに込めた力がギアに伝わり、それがローターを回転させて糸を巻き取る。その際、ハンドルやボディが力に耐えきれずに大きく歪んでしまえば、ギアやシャフトにズレが生じて力が逃げてしまいます。しっかり噛んでいないため巻きも重くなり、パワーロスが大きくなるため本来の力も発揮できないというわけです。もちろんドラグ性能や防水の機構も、本来の役割を果たすことができません。しっかり力を掛け、その力を余さず伝えるために、剛性はとても重要なのです。

デメリットとしては剛性を高めることで自重が増す可能性があることですが、そこは釣りのスタイルに応じて軽さを優先するか、剛性を優先するかで選べば問題ありません。

剛性を見分けるチェックポイント

先ほど「剛性は数字で表されていない」と書きましたが、では剛性の高さはどうやって見分ければ良いのでしょうか。

その一つはフレームが金属か否かということです。アルミやマグネシウムなどの金属を使ったものは、樹脂やカーボンのものより剛性が高いのが特徴です。例えばシマノなら、「HAGANE」という名称で表しています。

また、フレームがワンピース構造(一体成型)のものも高い剛性が期待できます。ダイワで「モノコックボディ」と表示しているのがこのタイプです。

当然、大きな負荷が掛かる釣りを想定したリールは、ギア、ハンドルなどのパーツもそれに耐えられるように作られているもの。最初に記したように、リールの性能は価格と比例する面があるので、ハイグレードの製品にはあらゆる性能が高いレベルで備わっています。スピードの出るクルマほど、それを支えるフレームや足回り、ブレーキなどもレベルアップするのと似ていますね。

シマノリールはHAGANEの名称でボディやギアの剛性感を表している。

ただ、そこまで剛性感を必要としないライトゲーム用のリールには、特殊カーボン素材の採用で軽さと強さを両立したものを選ぶのも賢い選択。ダイワのZAION、シマノのCI4+といった素材がそれに当たります。

ダイワのルビアス。ZAIONのモノコックボディを採用してライトゲームに求められる軽さと高い剛性を両立している。

いずれの場合も、その釣りに必要な耐久性や快適さを求めるために、剛性は重要なポイントとなります。いままであまり気にしていなかったという方も、ぜひこのワードに注目してみてください。

SHARE

PROFILE

SALT WORLD 編集部

SALT WORLD 編集部

近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

SALT WORLD 編集部の記事一覧

近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

SALT WORLD 編集部の記事一覧

No more pages to load