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ルアーの“強さ”を意識する【ソルトワールド基礎講座】

形状や動きに由来するアピール力

ここ数年、おもにバスフィッシングの世界で使われている表現に、「ルアーの強さ」があります。皆さんも雑誌等で「強いルアー」「弱いルアー」などという記述を目にしたことがあるのではないでしょうか。いったいこの「強さ」とは、何を表すのでしょう。

ルアーの「強さ」を端的に言うと、どれだけ水を動かすかということ。それはルアー自体の形状や動き、またはアングラーの使い方によって決まります。ソルトゲームにも通じることなので、覚えておくと役に立つことがあると思います。

強さの基準1 波動

ルアーの強さを左右する最大の要素は波動です。波動とは、そのルアーが動くことでどれだけ水を押すかということ。同じ大きさ、同じタイプのルアーであれば、断面が滑らかに丸みを帯びたものよりもエッジの立ったもの、スリムなものよりファットなものほど波動が強い傾向があります。

アングラー目線で見た場合、前者は水流を受け流すため引き感に乏しいものですが、後者は引き抵抗が強く、泳いでいるのがブリブリとロッドに伝わってきます。この引き感=ルアーの波動であり、水の振動を魚が感じ、離れた場所にいる魚にも存在が伝わります。メタルジグを例にとると、断面の丸い(滑らかな)タイプは波動が弱く、エッジの効いたジグジグは総じて強い波動を生み出すものです。

断面が滑らかなジグ、エッジが立って角張ったジグなど、形状で「強さ」が異なる。

プラグも基本的には同様ですが、同じボディでもリップの有無やその大きさ、角度によっても動きの強さが異なります。バスルアーで言うと、いわゆる「I字系」や細身のミノーは波動が弱く、ポッパーやクランクベイトなどは波動が強いルアーになります。

強さの基準2 サイズと使い方

上の話は同じサイズのルアー同士を比べた場合ですが、同じカタチで比較した場合は、シルエットが大きいもののほうがより「強い」ルアーとなります。なぜかというと、サイズ自体がアピールになり、そこにいるだけで魚に気付いてもらえるからです。

シーバスプラグの例。同一の形状でもルアー自体のサイズやリップの有無で波動の強さが変わる。

さらに、そのルアーをどう動かすかによっても強さは変わります。極端にいえば、何もせずにルアーを止めておけば波動は生まれませんが、激しく動かすほどアピールも増すということ。つまり、小さなルアーを放置しておくのが最弱のアピール、対して大きなルアーに激しいアクションを与えるほど強いアピールが期待できます。

タダ巻きが基本のタイラバは強さの違いが釣果に直結することも。やる気のある大ダイほど波動の強いタイプを好む?

色も強さに関係する

サイズ、形状とともに、ルアーのカラーとフラッシングも強さに関係します。あくまでも一般論ですが、地味でナチュラルなカラーは「弱い」、よく目立つ派手なカラーは「強い」と区別されるのが普通です。使い分けは、前者は澄んだ海域で使うことが多く、後者は水が濁った状況や周囲が暗い条件で起用するのがセオリー。いずれの場合も「その時の水色になじむ色」が基準になります。

カラーの基本は主張しすぎないナチュラルな色。アピール系のカラーは夜間や濁り水の条件で使うことが多い。

強さの使い分けと応用

ではルアーの強さはどんなときに、どう使い分ければ良いのかというと、基本的には広範囲に散っている魚を探したり、水色が濁っているときほど「強いルアー」で存在をアピールし、逆に魚の居場所が絞り込めていたり、水色が澄んでいるときは「弱いルアー」が鉄則。

なおその際、サイズは大きいけれど動きは弱いルアー、サイズは小さいけれど動きは激しいルアーというように強さをコントロールすれば、よりベイトに近いサイズ感をキープしつつ、その場の条件に合ったルアーを探し出すことが可能になります。

釣れないとき、ルアーローテーションの一環として「ルアーの強さ」を意識してみると、いままでとは一味違った戦略を導き出せるかもしれません。

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SALT WORLD 編集部

SALT WORLD 編集部

近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

SALT WORLD 編集部の記事一覧

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